民法改正でもらえる保険金が増える!?いったい何がどう変わるの?

閲覧回数 : 998 views

ここ最近、新聞やテレビのニュースでよく聞く「民法の改正」という言葉。

なんでも、120年ぶりの大幅改正ということで近いうちにいろいろと法律の内容が変わるらしいですが、具体的に私たちの生活にどう影響するのでしょうか。

消費者の保護を強化した内容になるらしいのですが、まわりの人に聞いてみても、法律に明るい人がいないのでいまいちよくわかりません。

そこで、当サイトではこのたびの民法改正の動きのなかでも、とりわけ私たちの日常生活に関係がありそうな3つのトピックに絞ってざっくり簡単にまとめてみました。
(下記は2015年2月現在の情報です)


欠陥品の買い手の保護

たとえば中古車を買うとします。

現行の民法では、売買契約を結んだものの、契約の内容に適合しないような隠れた欠陥があった場合、買い手である消費者は損害賠償や契約解除をできるとしか規定がありませんでした。

しかし、消費者としてはいきなり損害賠償をしてほしいわけではなく、まずは契約内容どおりの状態を保証してほしいわけで、現行の規定は消費者の保護としては不十分だという問題があります。

そこで改正案は、これらの方法に加え、「修理」、「代替物の引き渡し」、「代金の減額」を請求できるようにすると規定しています。

特に近年では、インターネットでの取引が一般化して商品の現物を見ないで契約するケースが多くなっているため、それに伴ってトラブルも増加していることがこのような改正案の背景にあるようです。

敷金の原則返還を明文化

私たちがマンションやアパートの賃貸契約を結ぶ際、当たり前のように存在する「敷金」という項目。

家賃が滞納された場合や、賃貸期間中に物件に傷をつけてしまった場合に備えて、契約時に貸主側に預けるものですよね。
特に問題なければ退去時には返還されるべきお金なんですが、なかには敷金をまったく返さなかったり、畳の表替えやハウスクリーニングの名目で法外な原状回復費用を請求する貸主もいて、しばしば問題になってきました。

この敷金、実はいままでそれについて規定する法律がなかったんです。
あれほど世の中にまかり通っている取引慣習で、これまで敷金に関する訴訟もいくらでも存在したのに、いまだに法律がなかったなんて驚きですよね。

国土交通省が制定した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」というものはあったんですが、罰則規定がないため強制力に欠けるのが難点でした。

それが今回の改正でとうとう民法のなかに盛り込まれることになりそうなのです。
いままでの度重なる裁判例の集積によって、現場ではある程度合理的な運用がされていますが、法律として明文化されることで無用なトラブルが起こることは少なくなるかもしれませんね。

損害保険の保険金受取額が増える

現行の民法では、お金の貸し借りにあたって当事者間で特に取り決めをしていない場合は、利率を年5%とすると定められています。これを法定利率といいます。

しかし、現在の市場金利は変動制のもとで常に動いていますし、国債や定期預金の金利が極めて低い利率であるという実態にそぐわないと指摘があります。

そこで、改正案では法定利率を3%に引き下げ、さらに3年ごとに1%きざみで見直す変動制を導入するとしています。

でも、この改正がいったい私たちの生活にどう影響してくるのでしょうか。
実は意外なことに、損害保険の保険金受取額が増加することになると言われているのです。

損害保険では、死亡や重度の後遺症が残ったりした場合に、交通事故などに遭わなければ得られたであろう給料などの収入を“逸失利益”として算定し、損害保険金額に反映します。
そしてその計算において、法定利率が使われるのです。

たとえば生涯の平均賃金が月額約40万円で、妻と子供1人を扶養している男性(27歳)が交通事故で死亡した場合を想定しましょう。

詳しい算定方法については非常に複雑なのでここでの説明は避けますが、現行の5%の法定利率であれば逸失利益は約5500万円なのに対し、法定利率が3%になると逸失利益は約7500万円と、なんと約2000万円も増えることになります。

交通事故など遭わないにこしたことはありませんが、非常にインパクトが強いですね。

しかし、必ずしも良い面ばかりではないようです。
このように損害保険金額が増加すれば、損害保険会社にとってはコスト増になるため、保険に加入する人が支払う保険料が上昇する可能性があると言われています。
もしそうなると、かえって保険に加入しづらくなってしまうという問題が出てくるかもしれないと言われています。
 
 
いかがだったでしょうか。
法律というと難しくてあまり関心が持てないかもしれませんが、普段スーパーでする買い物だって、売買契約という立派な法律行為。
法律とはいたって身近なものなのです。

民法がこれほど大きく改正されるのは制定から120年ぶりのこと。
その節目に、いま私たちは立ち会っています。
この機会に、関心を向けてみるのもいいと思いますよ。

民法改正について新たな動きがあれば、当サイトでもまた紹介しますね。

その他、よく読まれている記事☆保険の見直しも大切ですね☆
年金破綻に備えてる?「100年安心プラン」の実態と保険見直しの必要性


著者情報
モリオ

モリオ

モリオの書いた他の記事を見る

車を持ってないのに車が好きな横浜在住30代男子。都市部では車は贅沢品!持たないことが節約なんです!…と買えない言い訳をこぼしつつ今日も役立つ情報をお届けします。

ピックアップ記事

よく読まれている記事

総合
節約術
資産運用

公式ツイッター

過去のキャンペーン

50000