預金が丸見え!?マイナンバー制度は口座と連結してどうなるの?

閲覧回数 : 3,048 views

2015年10月にスタートするマイナンバー制度

先日、この制度の基本的なことについて簡単にご説明したばかりですが、去る9月3日にこのマイナンバー制度に関するある法案が衆院本会議で成立しました。

その内容は、一連のマイナンバー制度に関するもののなかでも“キモ”となるもので、どうやら私たちの生活にも密接に関連するようなのですが…


法案の内容は?

マイナンバー制度は、日本に住んでいる一人ひとりに対して12ケタの番号を割り振る制度で、今年10月からのスタートが決定しています。

この制度の主な目的が、「年金の不正受給の防止など、社会保障費の適正化」「国や自治体の情報照会のムダを削減」「行政窓口での手続きの簡素化」などにあるのは以前もお伝えしたとおり。

要は、国民一人ひとりに関する情報を行政側が把握しやすくすることで、これまでそのために費やされてきたムダを省いたり、また、国民としても行政サービスを円滑に利用しやすくなるとされています。

ただ、そうやってマイナンバーによって個人にまつわる情報がしっかりとひもづけされることで、かりにマイナンバーが流出した際にはプライバシーが侵害されるリスクが大きくなるというデメリットも指摘されているのです。

それに加え、マイナンバー制度には多くの人が懸念を抱いている点があります。
それが今回9月3日に成立した法案に伴うもので、その法案の内容とは、マイナンバーと金融機関の預貯金口座を結びつけるというものです。

そうすることで、別々の金融機関に預けられた資産を把握しやすくなる、つまり個人の資産額を国が正確に把握できるようになるため、行政としては徴税をもれなく行えたり、年金の不正受給防止につながるとされています。

政府としては、このマイナンバーと金融機関の預貯金口座との結びつけを2018年1月からの実施を目指しているとのことです。

過度な徴税と監視社会につながる恐れも

「え、適正な徴税や年金の不正受給防止に役立つならいいんじゃないの?」
そう考える方もいるかもしれません。

しかし、2015年9月現在、税金や社会保険料は所得状況から算出されているのに対し、制度実施により個人の資産までが正確に把握されるようになると、これからは所得と個人資産を合わせた額をもとに、税金などの算出が行われていくかもしれないのです。

つまり、表現は悪いですが「とにかく取れるところから取れるだけ取ろう」ということで、いままでに払っていなかった税金まで払う必要が出てくる可能性があるかもしれないということ。

ですから、これを国家からの過度の徴税と監視社会につながるとして、制度導入に反対する人が少なくないというわけです。

もちろん、メリットも

納税の観点からいえば、個人の所得と資産額までが正確に把握されることで、一人ひとりの国民にとっては上記のような懸念があるのは事実です。

ただ、そうやって正確な把握がなされることで、メリットを受けられそうな人たちもいます。
それは、奨学金の返済をしなければならない方たちです。

現在の奨学金制度下では、返済は卒業と同時に始まるのが原則であるものの、すぐに稼げるようになる人ばかりとは限らないという現状を踏まえて、年収300万円を超えるまでは返済期限を猶予しています。
この制度を所得連動型といいます。

ただ、現行制度は一度でも、そして1円でも年収300万円を超えたら返済が始まってしまうため、翌年以降再び300万円を下回ってしまった人や、300万円程度にとどまっている人にとっては毎月数万円の返済がかなり厳しいという現実があるのです。

しかし、今後マイナンバー制度の実施によって個人の所得額が正確に把握されるようになれば、返済金額を所得に応じて柔軟に連動させることができます。

そうすれば、いままで返済の負担を気にして奨学金の利用をためらっていたり、そもそも進学をあきらめていたような学ぶ意欲のある人が、安心して利用できるような奨学金制度になるかもしれません。

生活への影響は、多方面に及ぶかも

前回の記事でも、マイナンバー制度が生活のさまざまな場面に影響を及ぼす可能性をお伝えしましたが、今回の法案の内容の実施もまた生活に大きく影響が及ぶことが考えられます。

マイナンバー制度はとにかく影響が多岐に渡ると考えられるので、ややこしくなって制度の理解をあきらめてしまいそうになりますが、私たちの生活にダイレクトにかかわるものであるからこそ、今後も制度の動向をしっかり注視していきましょう。

その他、よく読まれている記事☆保険の見直しも大切ですね☆
年金破綻に備えてる?「100年安心プラン」の実態と保険見直しの必要性


著者情報
モリオ

モリオ

モリオの書いた他の記事を見る

車を持ってないのに車が好きな横浜在住30代男子。都市部では車は贅沢品!持たないことが節約なんです!…と買えない言い訳をこぼしつつ今日も役立つ情報をお届けします。

ピックアップ記事

よく読まれている記事

総合
節約術
資産運用

公式ツイッター

過去のキャンペーン

50000