宝くじはやめておけ!驚くべき搾取の構造と費用対効果の悪さを徹底検証

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庶民に残された最後の夢といえば?

はい、「宝くじ」と答えたあなたはちょっと危険かもしれません。

普段から倹約を心がけ無駄なお金は使わないのに、なぜかジャンボ宝くじは買ってしまうという人は少なくありません。

「買わなければ当たらない」
「買い続ければ当たる確率が高くなる」

こんな常套句をつぶやきながら高額当選が出たことのある遠方のチャンスセンターにわざわざ出向き、ジャンボ宝くじ恒例の外れくじを買い求める行列の一部となって日々の節約成果を派手に燃やしているという行動は冷静に見てみると不可解と言わざるをえない気が…。

そんな嫌味を言うんじゃない!
宝くじには庶民の一発逆転、高額配当の夢があるじゃないか!

こんな声が左の方から聞こえてきそうですが、でも結果的には全て事実でしょ?

庶民の最後の夢を追い求めた結果、1枚300円のくじを一人頭平均で12,440円(※宝くじ公式サイト調べ)も買っているという厳然たる事実があるわけですから。

しかも、買い続ければいつかは当たる「かも」という呪文により、宝くじはリピート率の恐ろしく高い商品です。
うちの父も毎ジャンボ買ってます。
さすが庶民に残された最後の夢、麻薬性ハンパなし。

今日はそんな宝くじの知られざる現実を白日の下に晒してやろうと思います。


それってマジで年貢並!!宝くじの控除率問題

そもそも宝くじって何のために売られているかはご存知でしょうか?

日本では江戸時代に神社や寺の修復費用を集めるなどの目的で「富くじ」という呼び名で現在でいうところの宝くじが発売されていた記録が残っているそうです。

また法律的には1948年に当せん金付証票法(昭和23年法律第144号)に基づき「浮動購買力を吸収し、地方財政資金の調達に資することを目的とする為」に運営されているのだとか。

つまり、ぶっちゃけお上の資金源ですよね。
要するにお寺や神社などの公共施設的なものが壊れたときの修繕費カンパの亜流としてスタートしたわけでしょ?
集まりが悪かったのか、じゃあカンパの一部を賞金にして抽選で誰かに当たる形にしよう!っていう。

そんな流れで始まった宝くじですから、国にしてみればあれだけバカ売れしてくれれば相当おいしい商売になっていることは間違いありませんよね。
宝くじの裏にもしっかりと「収益は公益事業に使われます」的なことが書いてあります。

ここまでは良いですね?

宝くじ号とかいうバスがたまに走ってますし、「公共事業や福祉事業に宝くじの収益が役立っています」みたいなクリーンなイメージ広告はよくみかけますから。

じゃあその「収益」はどれくらいなんでしょう?

なんと

売上の53〜55%

です。

そうです、半分以上を親が持っていくえげつない仕組みなのです。

仕組みを簡単に説明しましょうか。

100万円分の宝くじを販売するとします。

  • 1.宝くじを100万円分売ります。
  • 2.55万円抜きます。
  • 3.残った45万円を当選者でわけわけ。
  • 4.抜かれた55万円の使い途はよくわかりません。

以上

ほら、すごい仕組みでしょ?

一等賞金7億円!とか、
億万長者が150人誕生!とかうまいこと宣伝して射幸心を煽ってますが、その倍以上の金額を胴元がタダでもっていくという最強のビジネスモデルです。

いつか習った江戸時代の年貢みたいですよね。
そう、五公五民だか六公四民だかで半分以上を税金として巻き上げられていたあの制度です。

ところが今になってよくよく調べてみると、実は年貢納入率も3割を切っていたということが明らかになっているそうですから、宝くじの控除率がいかに異常かということがよくわかります。

すごい商売だなあと空恐ろしさを感じてしまいますが、我々庶民にはそんな事実より「高額配当の可能性がある!」ということのほうが大事なのでしょうか?

思わずヒザが笑ってしまう!ジャンボ宝くじの当選確率問題

宝くじがいかに効率の悪いギャンブルか?ということはおわかりですね?

そんなことはわかっているけど、それでも人は高額配当の魅力に勝てないのでしょうか?

買い続けていれば宝くじはいつか当選するのでしょうか?

ちなみにグリーン、サマー、オータム、年末などの「ジャンボ」が冠される宝くじの1等当選確率がどれくらいかはご存じですか?

なんと・・・

1,000万分の1

だそうです。

10,000,000分の1。

いっせんまんぶんのいち、です。

冷静に考えて当たるわけないですよね。

1000万分の1って、交通事故に遭う確率より低いですし、偶然乗った飛行機が墜落する確率より低いのです。

500倍もね!

にも関わらず!なぜか宝くじの当選確率の話になると、「その数字聞いたらなんか私当たる気がしてきた!」などとぬかす輩が後を絶たないことが不思議でなりません。

周りの人に聞いてみてください。

絶対一人はいますからそういう人。

「買い続ければ当たるかもしれない問題」の統計学的真実

この問題を考えるにあたり、調度よい本がありました。

2014年11月に発売された 『お金はサルを進化させたか』(野口真人/著、日経BP社/刊)という本です。

これを読むと、宝くじを毎回買い続けることでどんどん当選確率が上がっていくと考えることは見当違いであることがよくわかります。

この本でもジャンボ宝くじの当選確率は1000万分の1であると述べられていますが、例え本当に1000万回買い続けても、統計学的に当選確率は6割超程度にしかならないのだそうです。

それならもう外しても当たり前なわけですから、毎回宝くじを買い続けるという「浪費」に不自然さを感じなくなってしまうのです。

また、これまでに宝くじに費やしてきた金額が大きければ大きいほど後には引けなくなってしまうということも本書では指摘されていました。

投資用語ではサンク・コスト(埋没コスト)と呼ばれるもので、今まで費やしてきた金額は次の投資判断に何の影響も与えないのです。

つまり、「これまでに50万も使ったんだからそろそろ当たるはず!」なんてことを考えてしまいがちですが、これには何の根拠もないことが残念ながら証明されているのです。

その他にも本書では「宝くじの当選金額が現在の額じゃないといけない理由」なども触れられていてなかなか興味深くお金について学ぶことができますので軽くおすすめしておきます。

まとめ:でも結局好きなら買えばいいんじゃない?

ここまで色々書いてきて結論それかよ!っていう。

いや、好きな人は買えばいいと思うんです。

当サイトの「節約」という立ち位置から考えれば明らかに費用対効果悪い無駄遣いなので決しておすすめはしませんが、国庫納付金としてギャンブルが果たす影響って実は計り知れないものですから。

競馬などの公営ギャンブルからどれだけ税金が払われているかを考えれば納得です。
totoがマイナースポーツ振興に与える影響は、あなたが思うよりずっと大きいです。

だから宝くじだって大きな税収源として考えれば、非常に優秀なのです。

このモノが売れないといわれる時代において、あれだけの行列ができる商品はそうそうないわけですし。

例え55%もテラ銭抜かれるヤクザも地下カジノもビックリの悪徳商法だとしても!

例え払い戻し業務で提携しているみずほ銀行がなぜか売上の15%を抜いているとしても!

例え無駄じゃないかと思われるような豪華なCMをバンバン作って流し、その広告費はテラ銭から捻出されていたとしても!

例えみずほ銀行の取り分を引いた40%近くのテラ銭がどんな「公益事業」に使われているかが不透明だったとしても!

そんな様々な大人の事情が見え隠れする宝くじでも、一発逆転、7億円の高額配当を一夜にして手にできるかもしれない庶民に残された最後の夢であることは間違いないのかもしれませんね。

ただ、ご利用は計画的に!

一応どのくらいの確率で当選するか、しっかり把握しておくことをおすすめします!


著者情報
ほりえもん

ほりえもん

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散財大好き、貯金なしのギリ30代。投資系に興味あるのでマネーにまつわる記事を中心に。節約を覚えて40歳までに貯金するぞ!(わりと切実)

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