フリーランスになってはじめての確定申告!
昨年9月に税務署に開業届を出して、個人事業主となった私。
そんなに稼ぎがあるわけでもないのですが、創業間もない個人事業主の広報費等を支援する地方自治体の補助金(創業促進事業補助金)を申請したところ認定を受け、その関係でやむなく個人事業の開業届を税務署に提出せざるをえなくなった…というのがそもそものいきさつなのではありますが…。
そうなると、当然ですが確定申告なるものをしなくてはならなくなるわけです!
今回、自分で確定申告をするにあたってまず思ったのは、「やっぱり会社員って、ほんまにラクチン…っていうか、ええ身分やったんやなぁ…」ということでした。
会社に生命保険料控除証明書を渡しておけば、会社側が手配した税理士さんがちょちょいと年末調整をやってくれて還付金が戻ってきたし、産休や育休の制度もあれば、傷病手当金も受けられる…。
こういった手厚い保障が、自営業やフリーランスでも使えるような制度をもっと整備してほしいものですね…。
…と、話が脇にそれてしまいそうになりましたが!
とにかく、否が応でも確定申告をせねばならない…!
でも、税理士さんにお願いするような余裕はない…!
というわけで、今回確定申告をするために私が選んだのは、クラウド会計ソフト『freee』でした。
freeeを選んだワケ
インストール型の会計ソフトは、ノートパソコンというよりは、ほぼタブレットレベルのsurfaceをメインで使っている私にとっては重すぎるし、結局毎年買い替えが必要になってくるというような話も聞いていたし、自宅にソフトという“モノ”を増やすことがイヤだったので、そもそもクラウドを使うのがベストだろうとまず考えました。
現在、クラウド会計ソフトは当然いろいろなものがありますが、個人事業主や小規模法人の経理は、『MFクラウド会計・確定申告』か、『freee』のどちらかを選ぶ、という二択が私の周囲でも多く、私もしばらくどうするべきか迷っていました。
いろいろなサイトでも、この2つのソフトの比較をしているところが見受けられ、どちらも甲乙つけがたい、という評価が多いようです。
かつ、いままで外部の税理士に領収書などを一式丸投げして、月々1万円近くの経費を払っていたような人でも経理作業が劇的に楽になったと、とあるサイトでレポートをしていた人も断言しておりました。
経費が一気に12分の1ぐらい減って、かつ経理作業が楽だと感じるんなら…使わない手はないですよね…!
私の場合は、そもそも外部にお願いするつもりもなく(そんなコストかけられる余裕があるわけがない…)、自分でいかに簡単に経理…というか、いかにラクチンに確定申告を終わらせるか…ということしか考えていなかったので、そもそもクラウド会計ソフトを選ぶということしか考えていなかったんですけれどね。
さて、私にとって何がfreeeを選ぶ決め手となったのかというと、請求書の発行機能です。
今回は、確定申告の時期に合わせて集中してクラウド会計ソフトを使うことにはなりましたが、今後、日常的に会計ソフトを使うにあたって、使いやすさ…というか、自身の事業や会計の方法にメリットが大きい方を選ばないと…ということを考慮した結果、この請求書の発行機能に魅力を感じました。
MFクラウド会計の方は、『MFクラウド請求書』という別のソフトを使う必要があり、取引先は3件まで無料だけれど、それを超える場合は別途料金、という条件があったのです。
反対に、freeeでは、オプションなどではなく、通常のサービス内で請求書が発行できるし、取引先件数の限度はないし…となると、どう考えてもfreeeの方が使い勝手が良さそう…。
ちょっと特殊なフリーランスとして仕事をしている私は、単発の仕事も含めると、取引先が多くなる傾向にあり、少額のものでも依頼を完了したらその都度、ちまちまとエクセルで請求書を発行しては送るという作業をしているのが現状です。
でも、これを会計ソフトと連動させたら、売上も計上しながら請求書も発行することができ、一石二鳥でラクチンかな…と考えたわけです。
いざ、freeeを使ってみる(しかも無料で)
開業届を出した際、当然のことながら『所得税の青色申告承認申請書』も出して、控除額の多い青色申告をすることにした私。
よく分かってはいませんでしたが、とにかく、控除額が多いものを選ばねば損だし、周囲のフリーランスの人たちも、なんとか自力で青色申告できてるし…というわけで、迷わずに青色申告をすることにしました。
簿記の知識なぞ全くゼロで「複式簿記って何…?」っていまだに思っています。
手書きで帳簿をつけるとなると、取引の仕分けをして、総勘定元帳や各種台帳に転記する必要があるらしいのですが…。
こうやって書いているだけでも吐き気をもよおすぐらい、ちんぷんかんぷんすぎて考えるのもイヤになってくる私…。
まあ、そんなことをしなくたって、確定申告までできるように持って行ってくれるのがfreee様でしょう! というわけで、四の五の言わずに、とにかく深く考えずに使っていってみることにしました。
まずは費用を払わなくても無料で使ってみることができるので、有料のプランにアップグレードすることなく使ってみることにしましょう。
登録から1カ月は無料で使えるというサービスが、freeeに限らず、だいたいのソフトやシステムでは一般的となってきていますね。
まず「確定申告書類の作成」という項目を選んで、指示にしたがって入力を進めるようにします。
まずは「基本」のステップ。
基本情報の入力から始まります。
住所、業種、管轄の税務署を選び、自身の名前、生年月日、連絡先や屋号(あれば)などを登録するだけなので、まず1ステップ目は余裕でクリアしました!
というわけで、このステップから先も、簿記のことがわからなくても、確定申告ができると信じて入力を開始するのであります。
基本のステップが終わったら、次は「収支」のステップに進みます。
とりあえずは、2017年度の収入と支出をすべて入力しましょう、という指示があるので、ここが一番の大仕事になりそうですね…。
本来であれば、日ごろからここをコツコツと入力しておけば、いっぺんにやる必要はないということなのではあると思いますが…、いままでに、溜めに溜めておいた、経費のレシートを引っ張り出して、1つ1つ入力していきます。
収入か支出か、未決済か完了か、現金なのかなどを選択したら、あとは取引日と勘定科目、金額を入力するだけです。
勘定科目も、何がなんだか…と思っていても、勘定科目のスペースをクリックすれば、通常使われるであろう科目がそこに現れるので、「消耗品費」とか「新聞図書費」、「交際費」、「車両費」などなど…、当てはまるものを選ぶだけで、いちいち入力する必要はありません!
かつ、それぞれの勘定科目が、どういったものにあてはまるのかという簡単な説明もそこに出てくるので、ある程度の一般的な支出などであれば、特に調べる必要もなく、さくさくと入力することができます。
私の場合、どの勘定科目に振り分けるのか、ちょっと迷うな…と思ったら、すぐにwebで「軽油 勘定科目」(私の車はクリーンディーゼルなので…)といったキーワードを検索して調べていました。
みんなガンガン検索かけているようですので、よっぽど珍妙なものでない限りはすぐに答えが見つかるので、それには苦労しませんでした。
こういったレシートや領収書をもとに、日ごろの取引を入力することにはまったく苦労することはなく、時間はかかりましたが、とにかく機械的に入力していけば済むという内容でありました。
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クレジットカードで支払ったものも、サクサク取引登録!
最近は、インターネット経由で備品や消耗品を購入することも多ければ、出張の際の支払いもクレジットカードで支払うことも多いですよね。
そんなときに、クラウド会計ソフトで使わなければもったいないのが、取引データの自動取り込み。
freeeでは『自動で経理』というシステムとなっています。
私はクレジットカードを1枚しか持っていないため、プライベートも事業分もごちゃまぜになっているため、クレジットカードの情報を同期することをためらったのですが…。
クレジットカードの明細を眺めていると、こまごまと並ぶさまざまな種類の明細を全部手入力するのもめんどくさーい!と頭がパニックになり、「まあ、同期したとしても、いつでも同期の解除もできるんだし…」と、とりあえずどんなものかちょっと試してみるつもりで同期をしてみることに…。
すると…なんということでしょう!
クレジットカードの明細が、すべてfreee上に取り込まれ、詳細な明細が全部出現しました!
日付ごとに、それぞれ取引内容と金額が記載されているのがわかりますよね。
特筆すべき点は、金額の右横、チェックの記号とともに『推測』とあり、その横の勘定科目が入力されているのがわかりますでしょうか?
これ、私が入力したのではなく、freeeのAIが勝手に推測の上、勘定科目をあらかじめ入力してくれているわけです。
たとえば、Amazonへの支払いは「新聞図書費」と入力されますし、通信会社への支払いは「通信費」とすでに入力されているんですね。
当然ですが、この自動推測は完璧ではないため、Amazonで消耗品を購入した場合は「消耗品費」と勘定科目を入力し直さなければならないことも多いです。
でも、あらかじめ推測していてくれているということは、その勘定科目が正解であることも確率でいえば非常に高いため、あとは品目などを入力して、登録をクリックすれば取引登録完了!
一から手入力する手間と時間を考えたら、かなりラクチンであることは間違いありません。
ちなみに、事業とは関係のない、プライベートの支出に関しては、該当する明細にチェックを入れて、「無視する」というボタンをクリックするだけ。
ちなみに、間違って事業で利用した明細を「無視する」にしてしまった場合は、「口座の一覧」から、自動登録されている銀行口座やクレジットカードを開くと、同期された明細のすべてが、無視されたものも含めて、全部見ることができます。
そのページから、間違って「無視する」処理をしてしまった明細をクリックすれば「無視の取消」ができますし、この口座の明細一覧の部分から、該当する明細にチェックをあらかじめ入れていって、まとめて「無視する」を一括で行うこともできます!
というわけで、できるだけ時間を節約するかを考えながら、いろんな方法で登録や無視をしていくことができそうですね。
なにはともあれ、一度クレジットカードを取引登録してしまったら、もう同期を解除することはないな…と思う次第なのでありました…。
そもそもはちょっと試してみるぐらいのつもりだったのに…(笑)。
そこで気づいたのは、こういったクラウド会計ソフトの自動同期機能をフル活用するためには、、クレジットカードと銀行口座は、プライベートのものと事業用のものとに分けて作って利用する方が断然やりやすい!ということです。
ただ、銀行口座については、私自身、プライベートも事業のものも、もはやメインの口座をゆうちょ銀行から変更するというのは非常に難しいなと感じています。
田舎の地方都市だと都市銀行の支店やATMが近くにないため、都市銀行の口座を入金のメインとするのは自分自身にとって非常に不便…。
かといって、地方銀行の口座をメインにしていると、今度は都市部などに出て行ったときに使い勝手が悪い…。
ゆうちょ銀行なら郵便局含め、全国どこでもATMも近くにゴロゴロあるし、土日祝日でもATM利用手数料が無料という気軽さもあるということは最強ですからね。
なかなかほかの銀行口座を使おうとは思えないのが正直なところではあります。
しかしながら、クレジットカードだけでも事業用のものを1枚持っていれば、その明細を同期するだけで、登録するのか、無視するのか、という第一段階の仕分けをする必要がなくなるわけですよね(事業用なので、同期すればそれをすべて支出登録すればよいだけになりますから!)。
今回、クレジットカードを同期してみて痛感したのは、事業用1枚、別に作っておくべきだ!ということなのでありました。
私、早く作らないと…!
固定資産を登録するぞ!
次は「固定資産の残高を確認しましょう」…って、おおお???
なにやら難しいことになってきたではないか!
ここには、高額(10万円を超える)で1年以上使用する固定資産を購入した場合、徐々に経費にする(減価償却する)必要があるということで、固定資産を登録しておかないといけないんですね。
私の場合、以前から使用している自家用車、今年になって購入したsurface(ノートパソコン扱い)と、10万円を超えたスマホのiPhoneもここに含まれます。
ここで、「減価償却」ということも、知識ないのに言葉だけ知っているがゆえに、減価償却分だけ自分で計算して、その額を入力しないといけないんだろうか…とか、自家用車も家事按分(事業用とプライベート用と混ざったものである場合、事業で使う比率部だけを経費計上することになる)するんなら、先にその比率で計算した額を入力する必要があるんだろうか…、などといろいろと気を回していたのですが、なんてことはない。
とにかく、ヘルプとサポートチャットを駆使して、そのとおりに入力していけば、減価償却なども自動的に計算してくれ、それがそのまま確定申告の提出書類に反映されるという…ありがたすぎるシステムになっているのでありました!
要するに、取得金額をそのまま入力し、あとは個別に減価償却の方法をしっかり入力していればそれでOK。
家事按分についても、別個でちゃんと設定するところがあるので、基本的には計算はfreeeのシステムが自動的にやってくれる、というものです。
ただ…、私の場合、開業日が8月16日という微妙な日にちで、それ以前の2017年1月1日から8月15日までの間にも開業準備にさまざまなものを購入したりしていたのですが、それについては独自で計算して、開業費として一括で入力しないといけなかったため、そこがめんどくさかったんです…。
開業費については、クレジットカードの同期を活用する『自動で経理』が使えないため、完全にアナログ…。
freee上で計算するというようなことができないため、すべてのレシートとクレジットカードの明細を、独自にエクセルで表にして入力していき、合計した金額を開始残高の開業費のところに入力をしました。
ただ、ここでもいろいろと疑問が浮かんできます。
例えば、「開業前に事業用として購入した10万円を超えるノートパソコンの費用は、開業費に含めるの?」(答えは開業費に含めずに、固定資産として工具器具備品として別途入力・設定する)、などなど、クエスチョンマークが現れるばかり。
でも、こういった質問はチャットサポートに都度確認して答えてもらってすっきりしました(チャットサポートについては後述します)。
消耗品だろうが交際費だろうが、すべて全部計算して、合計を「開業費」とするので、いちいち勘定科目などを設定しながら登録する必要がなかったため、ラッキーなのでは…?と思ったりもしたのですが、開業費はfreee上にはすべてまとめた額を一括で入力したらいいとはいえ、開業費の内容、根拠はちゃんと控えておかなければいけないのは当然のことです。
後から見返したらちゃんと分かるよう、エクセルをきれいに作っておいて保存したのでありました。
ですので、結局それだけ手間がかかるのは、freeeで登録するのと同じぐらい…というか、それ以上にかかったということになりますね…。
あとは本当にQ&Aに答えて、入力するだけで大丈夫です
さて、日々の収入や支出は簡単に入力するだけとはいえ、固定資産や開始残高の設定などは、はじめての人にとってはちょっとハードルが高く感じられたのではあります。
ただ、サポートチャットで何とか乗り越え(そのことについては後述)、さらに確定申告の書類に反映させるべきことが、freeeから「はい」か「いいえ」で答えられるような形で用意されています。
「会社から給与を受け取りましたか?」「給与以外に源泉徴収されている収入はありますか?」「仕入れた商品の中に在庫がありますか?」「仕事とプライベートで兼用しているものはありますか?(家事按分)」など、22の項目に答えながら入力していけばOK。
「病気等で病院に行ったり、医療用の市販薬を購入しましたか?」という質問は医療費控除に加えてセルフメディケーション税制にも対応していますし、質問内容について、自身が該当するものについては、「はい」を選ぶと、入力する項目が自然と出てきて、手元にある源泉徴収票や支払調書、生命保険料控除証明書などの必要事項を入力していくだけです。
それぞれの項目に、少し詳しく説明してある『ガイド』のページもあるので、たぶんほとんど疑問もなく進められるのではないかと思います。
実際私は、これらの項目については全く不安なく、サクサクと入力することができました。
ほかにも、私にはまったく関係のない項目ではありますが、株式や仮想通貨、FXの取引をしている人が入力する項目もあり、日常的な収支をしっかり入力しておけば、あとはこのページの質問に答えていき、手元にある書類の金額を入力すれば、はい、できあがり! という感じです。
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気軽に使えるサポートチャット
本来であれば、疑問が出てくると電話で根掘り葉掘り聞きたいのが人の心…。
ですが、電話でのサポートはオプションとなっており、年額16,280円(税込)がかかってきます…!
そもそも、電話よりもメールやチャットの方が気軽でいいや、と思っていたので、そこはメールとチャットを最大限に利用してやるぜ! ということで、いろいろとつまらないことでも(そのときは、つまらないことだとは思えないものばかりだったわけですが、いまになって思えばつまらないことだったりすることなどが大半)、チャットを結構活用させていただきました。
例えば、「領収書自体は合計10万円超えてるんだけれど、1つ1つは消耗品というものが積み重なって10万円超えちゃった、っていう場合は、消耗品扱いにしていいの…?」とか、「業務でもプライベートでも使うスマホを工具器具備品として固定資産台帳に入力するんだけれど、そもそもの購入金額をそのまま入力していいの?」とか、「自家用車も業務に使っているんだけれど、購入したのは開業の2年以上前で、開始残高の部分では購入時の金額を入れれば大丈夫なの…?」などなど、分かるまではオロオロしているようなことも、チャットで質問するとサクサクと答えてくれ、すぐにスッキリするのがよかったです。
ただ、サポートチャットの担当者によって、返答内容が変わってきた…ということはありました。
一例を紹介すると…。
すべて入力しおえて、確定申告書類をいざ提出、となって書類の内容を見たときに、思いのほか未払金が多く計上されていて、身に覚えがないのに…と、サポートチャットに確認したところ、それはクレジットカードの未払金ということが判明。
1回目に確認した人には「そのままで大丈夫ですよ」とおっしゃっていただきました。
だがしかし…、それにしても思いのほか未払金が多い…。
2017年度の11~12月にクレジットカードで購入した分については未払金として計上されてもおかしくないのは分かるけれど、それよりも未払金が断然多いんです!
…ということで、再度サポートチャットに尋ねてみました。
サポートチャットの担当者の方は、私の取引一覧を見て確認してくれるわけですが(もちろん、私に承諾を得てから)、そこで判明したのが、クレジットカードで購入した支出が、「事業主借」の収入として計上されていないため、未払金がずっと積み重なっている、ということが判明したのでありました…。
実際にまだ支払いが終わっていないものについては、未払金で残ってても大丈夫だったんですが、実際に支払いが終わっているものについては、収入としてクレジットカードの支払合計金額を「事業主借」で登録する、ということが必要だったらしいのです…。
っていうか、そんなことしなければならないの…??? と思ったのですが、そのやり方も、ちゃんとスクリーンショットで入力方法を教えてくれ、見事解決することになったので、あっぱれ。
とはいえ、いまだに、「事業主貸」とか「事業主借」の、その概念、まったく分かっておりません…(涙)。
が、深く考えずに「そういう処理が必要なものなんだ!」と割り切って、この入力を今後もしなければならない、ということを覚えておくことにしました。
ほかにも、「開業後の海外出張の渡航費をクレジットカード決済したのは開業前になるんだけれど、そういった場合はどうしたらいいんですか…?」という質問については、「開始残高で『前払金』という科目を設定して、入力するといいですよ」など、私にとってはイレギュラーすぎて混乱しているようなこと(ネットで検索してもすんなり答えが得られないようなこと)も、ちゃんと調べて答えてくれました。
そもそも入力する画面にない勘定科目を設定する、という概念が私なんかでは浮かびませんもん…。
っていうか、そうやって自分で科目を設定しちゃってもいいんですねぇ…と目からウロコなのでありました。
対応してくれる方によって、答えも違ってくる可能性は否めない…というのは正直なところありましたが、どなたも丁寧に対応してくれる印象。
freeeのホームページで「サポート満足度96%」ということも書かれておりますが、間違いはないなぁと感じます。
確定申告期間中には待ち時間も長くなる傾向で、3月の1週目や2週目になると、「30分待ちです」というような表示もありましたが、私の経験ではそれよりも多少早くつながった印象を受けました。
かつ、1つ1つの質問についても、「ちょっとお調べします…」とはなるものの、そんなに長く待たされることはなく、あまりストレスを感じることはなかったです。
しかも、確定申告期間中は、土日もサポートチャットは対応していますし、時間も普段は18時までのところ、21時まで拡大していますから、非常に高感度がもてます!
来年以降は、確定申告の時期より先に取り掛かって、早めにサポートチャットで質問しまくって、申告期間始まったらすぐに申告に行くぐらいの余裕を見せたいものです(結局サポートチャットは活用しまくるのが前提ですが…)。
実演セミナーもあった!
3月1日の19:30から、なんと『確定申告セミナー~実演!!確定申告書をfreeeで作ってみた~』なるものも開催されました。
facebook上から動画を閲覧する形で参加できるという手軽さがよかったですし、実際に確定申告をする際にこうやってするんだよ、というのを1つ1つ実際に入力するかたちでやってくれるのがよかったです。
また、その実演と並行して、閲覧者からのコメント投稿で寄せられた質問を受け、それについても1つ1つあとから丁寧に答えてくれたのが好印象でした。
このセミナーについては、facebookユーザーであれば、いつでも見ることができるようになっています。
⇒ 確定申告セミナー ~実演!! 確定申告書をfreee
ただ、やっぱり基本的な入力は分かっても、細かな疑問点についてはなかなかクリアにならないですし、サポートチャットを頼ったとしても「それは税務署か税理士さんにご相談ください」とかわされるような内容の疑問も出てくることになってしまうので、ある程度は時間に余裕を持って、心して挑まなければならないのが確定申告だなと思いました。
でも、日ごろからちゃんと帳簿をつける=freeeで収入と支出を管理している、ということさえできていれば、結構ラクチンなのかなとも感じたのは事実です。
しかし! 無料では書類の印刷ができない…!
さて、すべての取引を入力し、「はい」か「いいえ」の答えにきちんと答えて必要事項を入力して、いざ、青色申告に必要な書類は完成した~!
確認のページにいざいかん! と開いてみると…、無料のプランではその書類がそのまま印刷できません…(涙)。
月額1,078円(年払い10,780円)の一番安価なスタータープラン以上にしないことには、PDF形式での書類が取得できないのです…!
よく考えておられるなfreeeよ…。
まあ、これが世の中の商取引の現実です!
無料プランのままでも、入力してきた内容が反映されて、確定申告用にまとめられた書類の金額を見ることはできるので、それを見てしこしこと自分で紙に書きうつす…ということをすれば、もちろん申告まで持っていくことはできるのですが、来年以降もこのデータを残しておいて、引き続き申告に使うということであれば…、ねぇ…、有料のプランにするしかないでしょう…。
どちらにしても事業をするのであれば、帳簿をつけることは必須です。
簿記の知識がなくても確定申告まで完了させることができ、毎月1,000円程度のコストで、税制改正があったとしても即対応できるクラウド会計ソフトの有料プランを契約するということは、もう必要経費として割り切る…というか、お金を払った以上はガンガン活用する!という選択しかないですよね。
というわけで、ここで私の貧乏性もギブアップ。
書類の出力をするため&来年以降の確定申告にも努力することを誓って、年間契約をしたのでありました…。
というわけで、振り返ってみれば確定申告は意外と楽勝だった!
というわけで、クラウド会計ソフトのfreeeを使えば、簿記の知識はなくても確定申告ができる、という言葉にウソはありません。
でも、基本的知識がなければ、細かいところをどうしたらいいのか、初期設定はどうするのか…などについては、分からないことだらけで、はじめは取り掛かること自体に嫌気がさすという感じでした。
何事も、一番初めが一番しんどい…ということですね…。
しかしながら、チャットサポートがかなりリアルタイムで活用できることは大きいですし、日中にまとまった時間がとれずチャットは難しいということであれば、メールでの質問もできるので安心です。
ただ、たくさん質問がある場合は、メールで1つ1つ確認するのは、タイムラグもあるため、ちょっとストレスフルになってしまうのかな…と感じますが、確定申告までに余裕をもって取り掛かり、疑問点が出てきたらその都度メールを送って質問をすることにしておけば、疑問点を1つ1つクリアにしながら作業を進めることができてよいのかな、と思いました。
私はまだ活用してはいませんが、freeeについてはスマホのアプリで取引の仕訳ができてしまうという、恐ろしい機能も備えており、電車で移動中にスマホで仕訳ができる…というような、スキマ時間に日々の取引の仕訳…つまり、確定申告準備をするということも可能なのです!
とにかく百聞は一見に如かず、無料で1カ月使うことができるので、「どうしようかな…」と思っている人は試してみることをオススメします。
ふるさと納税で寄付先が5つ以上の方も、確定申告が必要なのでfreeeを使ってみるのも良いですね。
でも…確定申告の時期が迫ってからではなく、ある程度余裕をもって試し始めるようにしてください!
今回紹介したfreeeだけではなく、ほかのクラウド会計ソフトと入力方法や考え方、使い方などを比較しながら、自分に合ったものを選ぶことができるのもいいと思いますよ。
時間さえあれば、確定申告なんて怖くないのです!
⇒ 無料から使えるクラウド会計ソフト「Freee」はこちら
■ 「Freee」を使うに当たって参考になる書籍はこちら
LINEで確定申告ができる!?
2018年12月6日から会計ソフトfreeeとLINE Payが提携し、新たなサービスが始まろうとしています。
その名も「LINE店舗経理」。
LINE店舗経理は中小企業向けのクラウド型会計ソフトです。
個人事業主と法人の方を対象としたサービスになり、料金は月額980円~3,980円。
12月6日からLINE店舗経理のWebサイトから申し込みすることができます。
このLINE店舗経理で何ができるのかというと、LINEのトーク画面上で確定申告に必要な情報の自動生成が可能!
また。サービスの開始と同時にLINE店舗経理の利用を開始をサポートしてくれる「LINE店舗経理開設サポート」というLINEアカウントも開設されるとのこと。
よって、簿記の知識を知らない人でもLINEアカウントを友だち登録することで、経理作業を簡単に出来るようにアドバイスを受けることができますよ。
さらに「LINE店舗経理」サービスを開始後、「LINE店舗経理」のLINEアカウントを友だち登録しLINEトーク上で質問に答えるだけで確定申告に必要な情報の自動生成もできるんです!
※確定申告に関する機能の開始サービスは2019年2月から提供予定
しかも!LINE店舗経理サービスの開始にあたり、最大で3ヶ月分無料のキャンペーンも実地されるとのことです!
普段から使いなれているLINEで確定申告の自動生成もできるなんて嬉しいですよね。
しかも、利用開始3ヶ月間は無料で使えるのですから、こんなお得なサービス利用しないなんて損ですよ!