どうも。引っ越しの達人ことダン吉です。
いよいよ引っ越し当日。既に荷物を片づけているので、荷物は基本引っ越し業者任せですが、ノートパソコンや社内データが入っているサーバーなどは業者に任せずに自分たちで新しい事務所まで持っていきました。
データが消えたら困るというのは当然のことですが、こういうのはトラブルの元になるので絶対に自分たちで運ぶようにしましょう。
スタッフは全員現地に集合。あとは現地で引っ越し業者さんを待つばかり。
養生は広範囲でしっかりと
新しい事務所は当然ながらなにもなくガラーン。事前工事で引かれた電源タップとLANの幹線があるだけでした。そりゃそうだって話ですが。
しばらくしたらSOCIO(ソシオ)引越センターさんが到着し、荷物搬入で傷つきそうな箇所を養生し始めました。
今回はエレベーターから事務所の入り口までを養生。入口の扉が動かないようにしっかりとテープで固定していました。
当日来た作業員は3名。一人は事前に移転前の事務所の下見に来てくれた方でした。
SOCIO(ソシオ)引越センターさんの場合、引っ越し前から引っ越し後までを一つの現場として担当者の方が責任を持って対応してくれる感じでした。
養生が完了したらすぐさま荷物の搬入を開始。リーダーと思われる人が「そっちから入れて!」といった指示が飛び交い(怒鳴るとかではなく)、どんどんとものが部屋に運び込まれていきます。
机や棚の設置位置はあらかじめ図面で指示してあるので、現地で管理人たちが何かを指示することはとくにありませんでした。時々、「これはここに置いといていいですか?」という程度のことを聞かれたぐらいです。
パソコンや袖机も徐々に置かれていきます。
新事務所にスタッフも思わずテンションが上がる!
あれよあれよと荷物が運び込まれていき、荷物の搬入はわずか1時間弱で完了。9名分というと引っ越しとしてはあまり多くない方かもしれませんが、それでも物凄いスピードです。
荷物の搬入中に電話の業者さんも来ていましたが、こちらはかなりトロトロ。そんなに時間掛かるもんじゃなかろう、とビジネスホンの元営業である管理人は思ったり。
とりあえず、想定よりも時間が掛かりましたが、ビジネスホンの設定も完了。正常に発着信もできたのでようやく終わり、あとは自分たちで梱包を解いたり、パソコンを設置したり、インターネットの接続確認をしたり・・・といった段階に入りました。
11時に現地集合して、作業開始が15時半ぐらい。うーん、長い待ち時間だった。
ここまできたら、あとは難しいことはないので、ちゃちゃっと済ませちゃうぞ! と思っていたら…
ここで想定外のトラブルに見舞われることになるのでした…
まさかのアレが繋がらない!
パソコンの設置はお手のものなので、ぱぱっと済ませ、電源が正常に入るかを確かめ、そこからネット接続ができるかの確認作業に。
事件はここで起きました。
まさかの…
インターネットが繋がらない!
LANは間違いなく繋がってるし、モデムも起動している。なのに、なんで繋がらないんだ? という話になったのですが、原因を探ってみたら、どうやら今回ひかり電話の導入に伴い、新しくOG410XiというNTTの機器にプロバイダ情報が設定がされていないことが原因でした。
そうと分かれば設定をすれば済むだけの話なのですが、プロバイダの設定情報が書かれた書類がない!
引っ越したばかりだし、一度設定したら使わない資料なので、そもそもどこに保管してたっけ? と大騒ぎです。
こうなったら、プロバイダに聞いた方が早いんじゃない? という結論に至ったのはほどなくして。確かにその通りだという話になり、書類を探しつつ、契約プロバイダであるOCNに電話で確認を入れました。
土曜日ということもあり、繋がるのか? という不安がありましたが、18時までだったら対応しているようでなんとか繋がりました。ここまではよかった。問題はここからです。
おかしいだろ!OCNの”まさか!”の対応を暴露!
クレジットカードでもそうですが、こういった情報は個人情報になるので一定の確認が入るものです。
とは言え、クレジットカードみたいに照会する時に番号が必要みたいなことはないだろう、と考え、手元に書類がなくても大丈夫だと思っていたのですが、そもそも障壁となるのはそんな細かい話ではありませんでした。
電話してみた結果…
「契約している電話番号からお掛けいただければ情報をお伝えします」とのこと!
待て待て待て! 移転して、もう前の事務所で使っていた電話番号は使えないよ。っていうか、もう新事務所にいるし! という話になったわけです(しかも、この時は17時50分で、電話がつながるのがあと10分という危機的状況)。
クレジットカードとかでもそうですが、普通は契約者の情報(名義とか誕生日とか)を伝えればそういった情報は教えてくれるものですが、OCNはなにを言っても「契約している電話番号からお掛けいただければ情報をお伝えします」の一点張り。もうね、完全にお役所仕事です。
結果としては書類が見つかって設定が完了し、無事ネットに繋がるようになったのですが、最悪、契約の変更手続きが終わるまでネットが使えないという事態になるところでした。そんなので仕事になるか!という話です。変更手続きは一週間はかかる、とのことでしたし。
この失敗談から、下記のことは必ずやっておいた方がいいと言えます。
プロバイダトラブルを避けるために
- 引っ越し前にプロバイダの書類は必ずどこにあるか把握しておくこと。あるいはどこか分かるところにメモしておくこと。
- 住所や電話番号などが変わる日時をプロバイダに事前にしっかりと伝えておくこと。また、その際、担当者名も確認しておくこと。万が一、変更がされていない場合、「○○さんに頼んでおいたんですけど?」ということができるので。
ネットワーク関係に詳しい人が社内にいない場合は事前にそのことを仲介業者に伝え、引っ越し時に何が必要かの確認、また場合によっては設定できる人を手配してもらうようにするとこういったトラブルも最小限に抑えられると思います。
ここから先はネットワークの設定に関する話になります。
ダン吉は情報系に関しては素人ではありますが、多少マニアックな話も含まれています。
サーバーやネットワークのトラブルが起こりそうもない、そもそも興味がないという方はこの先は読まず、引っ越し見積もりの上手な取り方を読んで、引っ越し料金を安くするコツを身につけてください。
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インターネットは接続できたのに…またもトラブル!
接続設定でトラブルはあったものの、なんとかインターネットには繋がり、業務に使うデータが入っているサーバーにも問題なく接続が確認できました。この時点でもう19時過ぎ。
大抵の企業はインターネットの接続確認までできれば終わりになると思いますが、うちの場合は社内のサーバーに外部から接続できるようにしているので、それが正常に行えなければ完了とは言えません。
インターネットも繋がったし、移転前でもやっていた手順で行えばパパッと完了するだろ! とゴールを確信していたのですが…
サーバーに外部から接続できない! 検証用に使っている無線回線はもちろんのこと、外部環境であるスマホからも接続できないので、完全に外部接続ができない状態です。
社内からの接続確認は確認ができているのでサーバー自体は機能しているし、インターネットの接続は問題ないので、サーバー本体の不具合やインターネット回線の方は基本的に原因から除外。
しかし、やはりIPが書き変わっていないため、接続ができないなどの理由を考え、サーバーの再起動は試しましが繋がらず。移転前は繋がらなくなったらこの方法で解決できていただけに上手くいかず残念でした。
他に素人なりに考えられる原因としては、サーバーの設定が間違えている、あるいは接続環境が変わったので今までと同じ設定では接続できなくなった、のどちらかです。
とりあえず、使用しているサーバー(BUFFALOのTeraStation)に専用ソフトのNAS Navigatorで接続し、関連しそうな設定を分かる範囲でいじってみることに。
しかし、やはり何をやっても繋がらず・・・
これはもはやお手上げ! ということで、後日、仲介業者に確認することにしました。
外部接続ができない問題解決に向けて
システム系のトラブルが発生した場合、これまでと何が違うかの洗い出しからするのが原因の特定には絶対に必要だと思っています。
で、今回変わったことと言えば…
- ビジネスホン(ひかり電話)導入した
- 事務所を構える市が変わった
この二つぐらいです。
ビジネスホンを導入したのがそもそもの原因ではないか、と仲介業者には伝えたのですが、最初は「そこはあまり関係なさそう」という感じでした。
ただ、大きく環境が変わったのはここなので、とりあえずビジネスホンを設定した業者に確認を取ってもらうように依頼。
返ってきた答えとしてはひかり電話導入にあたり、固定IPを一つ割り当てているが、サーバーの接続には影響がないはず、とのこと。
先方が言ってきたこととしては、ルータのポートの開放ができているかの一点張り。ポートが開放されていないと外部からの接続を許さない状態になるので、繋がらない理由としては頷けます。
ただ、ルータの電源のオフオンをしたら一時的にスマホや無線などから接続ができたので、この可能性はないだろうと考えていました。
BUFFALOのサポートに電話してみても「ルータのポートの開放の問題かもしれません」と結局そこにいきつくだけで、一歩も前進しない状態が続き、完全に森の中をさまよう事態に…
こうなったら、もう現地に来てもらって状況を見てもらうしかない! ということになり、現場調査をしてもらいました。
一度はすでにこちらが検証済みのルータの電源のオフオンで接続ができるようになったのですが、1時間もすれば外部からの接続ができない状態に。このことと接続状況を踏まえ、徐々に原因が明るみになってきました。
今回のトラブルの原因は「ひかり電話導入に伴って設置したNTTのOG410Xiをビジネスホンだけではなく、ネットワークにも使用しているため」ということで、新しくネットワーク用のルータを入れて、系統をしっかりと分ける、ということで落ち着きました。
だから、最初の段階からビジネスホン入れたのが原因じゃないかって言ったじゃん! とダン吉は思いましたが、とにかくようやくトラブルが終息に向かいそうという事実の方が重要なので、そこはよしとしました。
というか、移転前にネットワーク関係のことにまったく触れなかったこちらにも落ち度があるので文句は言えません。
現在も解決に向けて奮闘中。解決したらネットワークトラブルが生じた時のヒントになると思うので、追記します。
ネットワークトラブルを避けるために
- ひかり電話を使用する場合、こういったことが起こらないようにネットワーク関係と電話関係は完全に切り分ける。
- 電話回線はひかり回線を使わず、アナログかデジタル(ISDN)回線にする。
上記の対応をすれば、ネットワーク環境におけるトラブルはまず起こらないはずです。
引っ越しを終えて
今回、改めて思ったこととしては「事前の打ち合わせはしっかりしよう!」ということです。
引っ越しで絶対にやることと言ったら、見積もりを取ることや日取りを決めること、引っ越し先に運んだ荷物をどう設置するかなどです。
個人の場合はそれだけでも問題はないかもしれませんが、企業の場合はネットワークの状況確認や新しく入れる設備があったら、それが導入されることで現在の環境に悪い影響が出ないかなど、うるさすぎるぐらい確認を取ることがトラブルを防ぐ重要な作業なのだと感じました。
今回の引っ越しで言えば、書いたようにネットワーク環境に問題が生じないかといった点を事前に確認しなかったのが問題でした。
先方としても、管理人の会社が構築しているものだからノータッチで大丈夫だろうと思っていたようで、とくに確認もしてきませんでしたが、そこはしっかりと突っ込んで聞いておくべきところだったと反省。
うちは導入していませんが、複合機を入れていたら、不具合が生じないかを念のため確認はした方がいいかもしれませんね。
それさえしっかりしていれば、今回のようなトラブルは発生せず、スムーズに引っ越しができたと思います。
もしかして、こんなトラブル起こりそうかも? と感じるところがひとつでもあったら、必ずチェックです!
何だかんだでトラブルがありながらの引っ越しになってしまいましたが、現在は新しい事務所で楽しく仕事をしています。
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