料理や食器洗いだけでなく、お風呂やトイレなど生活に必要不可欠な水。
色んな場面で利用するからこそ多く使ってしまうのですが、意識を変えることで水道は一番節約することができます。
水の使用量
まず普段どのくらいの水を使っているのか見てみましょう。
行動 |
時間 |
使用量 |
洗面・手洗い |
1分間流しっぱなし |
約12リットル |
歯磨き |
30秒間流しっぱなし |
約6リットル |
食器洗い |
5分間流しっぱなし |
約60リットル |
シャワー |
3分間流しっぱなし |
約36リットル |
トイレ |
大レバー・小レバー |
大⇒8リットル/小⇒6リットル |
歯磨きをしているわずかな時間でも水を出しっぱなしにした場合、約6リットル分の水道料金がかかります。
水道料金は市区町村によって異なりますが、内訳は基本料金、従量料金、下水道料金に分けられます。
計算式は以下の通りです。
(基本料金+従量料金)×消費税(1.08)=水道料金
従量料金×消費税(1.08)=下水道料金
以下は東京都での基本料金、従量料金、下水道料金となります。
基本料金
水道栓の口径によって異なり、13mm(※)=860円、20mm=1,170円、25mm=1,460円です。
(※)一般家庭の口径
従量料金
水道使用量のことをいい、使った量が増えることで1㎥ごとの単価が上がります。
0~5㎥が0円/㎥、6~10㎥が22円/㎥、11~20㎥が128円/㎥、21~30㎥が163円/㎥です。
※㎥=立方メートル
下水道料金
汚水の排水量のことをいい、0~8㎥/一律560円、9~20㎥が110円/㎥、21~30㎥が140円/㎥、31~50㎥が170円/㎥です。
次に1リットルあたりがいくらになるか計算してみましょう。
1㎥は1,000リットルになり、水道料金を1,000で割ることで1リットルあたりの料金を出すことができます。
例えば三人暮らしで口径13mmを利用し、一ヶ月あたりの使用量を20㎥だとします。
※あくまでも1リットルあたりの料金を出すため、基本料金と下水道料金は含まず従量料金(使用量)のみを使い計算します
従量料金
0~5㎥までは0円
6~10㎥の単価が22円なので⇒22円×5=110円
11~20㎥の単価が128円なので⇒128円×10=1,280円
110円+1,280円=1,390円(従量料金)
次に消費税を掛けます。
1,390円×1.08(消費税)=1,501.2円
最後に従量料金を水の使用量で割り、さらに1,000で割ります。
1,501.2円÷20=75.06
75.06÷1,000=0.07506
20㎥使っていた場合の1リットルの単価は0.07円ということがわかりました。
もし歯磨きの際に水を30秒出しっぱなしにしていた場合
6リットル×3人=18リットル
18リットル×0.07円=1.26円
と、3人暮らしの場合、歯磨き1回につき1.26円分を無駄にしているということです。
「なんだ、それくらいなら」と思うかもしれませんが、ちりも積もればなんとやら…。
一ヶ月(31日)にしたら39.06円、年間で468.72円損をしていることになります。
今すぐできる節水方法
節水を意識することで誰でもカンタンに水道代を節約することができます。
シーン別にできる節約方法をまとめてみました。
洗面台でできる節水
歯を磨いたり洗顔したり、手洗いなどをおこなう洗面台は「ちょっとぐらい」と水を出しっぱなしにしやすい場所ではないでしょうか?
まずはここから節水をしていきましょう。
【主な節水方法】
■ 手洗い
⇒石鹸で手を洗っている間は水を止めておく
■ うがい・歯磨き
⇒口のなかをゆすぐ分だけコップに水を汲んでおく
■ 洗顔
⇒洗面台または洗面器に水を溜めておく
台所でできる節水
台所は料理したり食器を洗うなど水を使う機会が多く、流しっぱなしにしてしまいやすい場所の一つです。
水を出しておくことで調理も片付けも効率よくできそうですが、その分水道代がかかってしまいます。
10分間だけでも水を止めれば月に約860円の節約に繋がるのでぜひ実践してみてくださいね。
【主な節水方法】
■ 材料を洗う
⇒ボールや洗い桶などに水を溜めてから材料を洗う
■ お米を研ぐ
⇒すでに肌ぬかが取り除かれている無洗米を使用する
■ 調理器具・食器洗い1
⇒油汚れが酷い場合はいらない紙などを使って汚れを取っておく
⇒洗い桶につけておくことで汚れが浮き、落ちやすくなる
■ 調理器具・食器洗い2
⇒食器洗浄機を使うことで手洗いよりも少ない量で洗うことができる
お風呂場でできる節水
人によってシャワーのみで済ましたり、浴槽にお湯をはるなどお風呂の使い方はバラバラですよね。
例えば髪の毛を洗っている最中に3分間シャワーを止めることで1ヶ月に約1,040円分の水道代を節約することができます。
これだけ削ることができれば、固定費とも言われる光熱費の節約にも十分効果を発揮しますね。
他にも節水効果の高いシャワーヘッドを取り付けるといった節約方法もオススメです。
【主な節水方法】
■ 流す時以外シャワーは止める
⇒洗髪中や体を洗っている間はシャワーを止め、使う量を最小限にする
⇒体を洗い流す時はかけ湯を使う
⇒水量を調節できるシャワーヘッドを利用する
■ 浴槽には必要な分だけお湯を溜める
⇒お風呂に入る際、浴槽に2リットルのペットボトルを沈めることで水かさを増やす
■ お風呂はできる限り一緒に、もしくは間隔を開けない
⇒お風呂に入る際は家族内でペアを組み一緒に入る
■ 残り湯を洗濯に再利用する
⇒残り湯を洗濯に使うことで大きく節水することができる。
※入浴剤を入れた残り湯も洗濯(洗いのみ)に利用できる
トイレでできる節水
水道代の節約を考える際あまり意識されていないのがトイレと言われていますが、実は一番多く水を使っている場所です。
ちなみにトイレの節水方法として「タンクのなかにペットボトルを入れる」といった方法を聞いたことがあると思いますが、タンクの破損や悪臭、紙詰まりの原因になるため絶対にやめましょう。
【主な節水方法】
■ 「大」ではなく流す量によっては「小」を使う
⇒毎回「大」で流すのではなく使い分ける
■ 節水トイレを設置する
⇒新たに節水トイレを設置する
■ トイレ専用の節水アイテムを使う
⇒専用の(市販の)節水アイテムをトイレのタンクに入れる
洗濯でできる節水
「残り湯は汚いから使いたくない」「衛生面が心配…」いう声をよく聞きますが、前日の残り湯であれば洗剤を入れて洗えば問題ありません。
また入浴剤を入れた残り湯も洗濯時に利用することができます。
【主な節水方法】
■ お風呂の残り湯を給水ポンプで汲み利用する
⇒洗濯物を洗う際とすすぎ(一回目)はお風呂の残り湯を使うことで節水できる
■ 洗濯回数を減らす
⇒まとめ洗いを心がけ洗濯機を回す回数を1回でも減らす
⇒少量の場合は手洗いする
■ 標準モードとスピードモードを使い分ける
⇒洗う量に合わせて洗濯機に備わっている機能を使い分ける
節水するなら知っておきたい「Bubble90」!
さまざまな節水アイテムが存在するなか「節水効果は最大95%!」と言われているアイテムがあるのを知っていますか?
その名も節水ノズル「Bubble(以下、バブル)90」。
2018年、2019年異なる番組によって紹介された商品であり、主に業者(飲食店など)をメインに販売されています。
なお今期秋頃に家庭用Bubble90がリリースされるとのことですが、蛇口の型式・サイズが一緒であれば既存のBubble90でも問題なく取り付けることができます。
実際の事例
某ラーメンチェーン店において3箇所中2箇所にBubble90を設置したところ、年間54万円の水道代を削減できたとのことです。
ラーメン店での場合
水道代(設置前) |
水道代(設置後) |
120万円/年 |
66万円/年 |
飲食店ほどではないにしても、こういった事例があるなら、家庭でも節水が期待できそうですね。
バブル90は製品によって価格が異なり25,000~30,000円と節水アイテムにしてはなかなかの高額商品です。
残念ながらホームセンターや大手通販サイトである楽天市場、Amazonでは購入することができません。
「95%も節水できるなら今すぐ欲しい!」という方は「株式会社DG SALES」のホームページまたは正規代理店に電話またはメールにて問い合わせてみてください。
【バブル90の5つの特徴】
■ 溜め洗いよりも節水効果が見込める
■ 強力洗浄
■ 洗浄時間の短縮
■ メンテナンス不要
■ 2009年”超”モノづくり部品大賞受賞
当サイトでは水道代だけでなく電気代、ガス代の節約方法も3つのSTEPに沿って紹介しています。
詳しい内容はこちらのページをどうぞ
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