電車でも飛行機でもショッピングでも、今やどんなシーンでもポイントやマイレージをもらうことができます。
しかしポイントやマイレージを受け取るためには、ポイントカードやモバイル会員証、そしていくつかの機能が集約されたクレジットカードが必要です。
そこで今回は空でも陸でも買い物でもポイントが貯まる「JALカードSuica」を紹介します。
JALカードSuicaのスペック
最近ではICカードを切符の代わりに使用して改札を通過することが当たり前になりましたね。
関東を中心にするJR東日本では「Suica」を発行しており、自動改札以外にも「定期券」や「新幹線チケット」さらに「ショッピング」や「自動販売機」にまで利用できるようになっています。
SuicaはJR東日本が発行しているICカードですが、その機能をクレジットカードに搭載しているのが「ビューカード」。
ビューカードはJR東日本の子会社である、「株式会社ビューカード」が発行しているクレジットカードで、今回紹介するJALカードSuicaも同社が発行しているクレジットカードです。
カード名にJAL(日本航空)が付くので、「JALカードの発行かな?」と思うかもしれませんが、実はクレジットカード的にはビューカードの仲間と思って下さいね。
【JALカードSuicaの3つの特徴】
■ JALの利用でJMBマイルが貯まる
■ ショッピングでJMBマイルが貯まる
■ JR東日本での利用でビューサンクスポイントが貯まる
つまり空(飛行機の利用)とショッピングの利用でJMBマイル、陸のJR東日本での利用でビューサンクスポイントが貰える三位一体の嬉しいクレジットカードがJALカードSuicaです。
JALカードSuicaでは利用限度額を明らかにはしていませんが、最大で100万円~150万円程度ではないでしょうか。
審査は厳しくなく金融事故がなく安定収入がある人は安心して申込みができます。
国際ブランドがJCBのみなので海外で利用する予定のある人は、渡航先によって注意が必要です。
付帯されるサービス
JALカードSuicaにはJALカード会員に付帯される様々なサービスがあります。
【海外旅行保険】
海外旅行で気になるのは保険ですよね。
国内ではかからないような病気になったり怪我をしたりすることもあることから、海外旅行傷害保険は必ず入る必要があります。
JALカードSuicaには自動的に海外旅行傷害保険が付帯されていますが、内容は不十分と言わざるを得ません。
■ 障害死亡:1,000万円
■ 障害後遺障害:30万円~1,000万円
■ 救援者費用:100万円
■ 補償期間:90日間
これをみると障害死亡、後遺症害には保険金ができますが、治療費は障害、疾病に関わらず適用になっていません。
救援者費用は設定されていますが、病気の場合はどうなるのか、ちょっと不安になりますね。
【国内旅行保険】
国内旅行傷害保険も救援者費用が設定されていないことを除けば、海外旅行傷害保険と同様の内容です
■ 障害死亡:1,000万円
■ 障害後遺障害:30万円~1,000万円
【JALビジネスきっぷ】
JALカードSuicaは「JALビジネスきっぷ」を購入することができます。
この航空券は利用制限もなく予約の変更もできる、ビジネスマンに嬉しい2枚綴りのチケットです。
マイルも100%貯まり、当日の購入も可能。
さらにおトクな料金に設定されており、JALカード以外では購入することができない特別な航空券です。
【空港店舗、免税店割引】
国内空港の店舗(BLUE SKYなど)や成田国際空港内の免税店(JAL DUTYFREE)を利用すると店舗により5%~10%の割引が受けられます。
JMBマイルの貯め方と使い方
JAL(日本航空)のマイルはJMB(JALマイレージバンク)プログラムで管理されており、JALグループや提携航空会社のフライトを利用することでマイレージがもらえます。
例えば「羽田~那覇(往復):1,968マイル」「成田~パリ(往復):12,388マイル」などですが、航空券の種類(エコノミー、ビジネスなど)によってもマイル数は増減します。
【主な提携航空会社】
■ ブリティッシュ・エアウェイズ
■ フィンエアー
■ キャセイパシフィック航空
■ カンタス航空
■ アメリカン航空
JALカードSuicaはJMB会員機能を備えているので、JALだけでなく提携航空会社のフライトを利用するとJMBマイルがもらえます。
また会員限定サービスとして以下のサービスも受けることが可能です。
【会員限定サービス】
■ 特典航空券
■ 国際線アップグレード
■ JAL利用クーポン
■ 毎年初回の搭乗ボーナス(1,000マイルプレゼント)
■ ボーナスマイル(フライトマイルの10%をプレゼント)
JALカードSuicaで貯まったJMBマイルは特典航空券と交換することができます。
特典航空券は国内便であれば6,000マイル(片道)から、国際線で7,500マイル(片道)から利用することができ、例えば「東京~大阪」であれば片道6,000マイルで特典航空券と交換可能。
また「東京~札幌」で片道7,500マイル、「東京~石垣」なら片道10,000マイルが必要です。
つまり往復ならその2倍のマイルが必要になります。
また必要マイルに「ディスカウントマイル」が対象期間限定で適用されます。
その場合は通常マイルよりも片道1,000マイル~1,500マイル少なく特典航空券を交換することができます。
さらには「JALカード割引」としてディスカウント割引よりも500マイル少ない特典もありますが、これも対象期間限定チケットです。
このようにマイルを貯めると国内だけでなく世界中へ旅することができます。
そしてこのマイルを貯めるのに見逃せない特典が「毎年初回の搭乗ボーナス」と「ボーナスマイル」。
毎年初めて飛行機に乗る際に1,000マイルのボーナスがもらえる「毎年初回の搭乗ボーナス」は、毎年もらえるJALからの感謝のプレゼントです。
また「ボーナスマイル」は搭乗した路線マイルの10%を毎回ボーナスとして上乗せしてくれます。
この特典はマイルを貯める上で大きな力になるでしょう。
ビューサンクスポイントをJMBマイルに交換
Suica付帯クレジットカードの中でもJALカードSuicaは、ビューサンクスポイントをJMBマイルへ交換することができる特典が付帯されています。
交換は600ポイント以上600ポイント単位で、何回でも交換することが可能。
交換レートはJALが実施している有料ポイント会員である「JALカードショッピングマイル・プレミアム会員(年会費3,240円)」と通常会員で違がありますので注意が必要です。
■ JALカードショッピングマイル・プレミアム会員:600ポイント=1,000マイル
■ 通常会員:600ポイント=500マイル
JALカードショッピングマイル・プレミアム会員は年会費が必要な有料会員ですが、通常会員の2倍の還元率になりますので上手に利用したいですね。
JALカードSuicaで行っていると、案外多くのマイルが貯まります。
そして通勤で使用しているSuicaで貯まったビューサンクスポイントをマイルに交換することで、もっともっと早く無料の特典航空券に近づくことができます。
通常のビューカードやSuicaカードでは、JMBマイルへの交換はできません。
JALカードSuicaだからできる特典なのでぜひ利用しましょう。
JMBマイルをSuicaにチャージすることも可
ビューサンクスポイントをJMBマイルへ交換する説明をしましたが、JMBマイルをSuicaへチャージすることも可能です。
この交換を行うためには予めJALマイレージバンクへ申込むことが必要になります。
この特典はJALカードSuicaオリジナルで、10,000マイルを10,000円としてSuicaにチャージできます。
ただし、特典の利用は年間で2回まで、合計で「20,000マイル=20,000円」まで。
お得な特典ですが上限を超えると交換できませんので注意して下さいね。
有効期限に違いがある
JALカードSuicaはJMBマイルやビューサンクスポイントをもらうことができますが、管理先のJALやJR東日本の規定によって有効期限に違いがあります。
■ JMBマイル:36ヶ月後の月末まで
■ ビューサンクスポイント:24ヶ月後の月末まで
有効期限に1年の差がありますので、勘違いして失効にならないように気を付けて下さい。
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JR東日本の利用でビューサンクスポイントがもらえる
JALカードSuicaはJR東日本での利用でビューサンクスポイントがもらえます。
1,000円の利用で6ポイント貰えますので還元率は0.6%。
ただしビューサンクスポイントは1ポイントあたり2.5円相当なので、実際には15円の還元になるので還元率は1.5%と高額還元カードと言えるレベルです。
【ビューサンクスポイントを貯める方法】
■ みどりの窓口でJALカードSuicaを利用する
■ Suicaへのクレジットカードチャージ
■ 駅の券売機での定期券や指定席の購入
■ えきねっとでの利用
ビューサンクスポイントの利用方法は、主に「Suicaに交換」「商品に交換」「商品券、クーポンに交換」の3種類あります。
【Suicaに交換】
ビューサンクスポイント1ポイントを2.5円相当としてSuicaチャージに交換できます。
例えば400ポイントであれば1,000円分、4,000ポイントなら10,000円相当として交換できますが、上限が20,000円となっています。
【商品に交換】
ビューサンクスポイントをJR東日本のオリジナルグッズやキッチングッズなどに交換することも可能です。
特に鉄道ファンにはJRオリジナルのSuicaペンギングッズやレールウェイグッズが注目かもしれませんね。
【商品券、クーポンに交換】
ビューサンクスポイントは商品券やクーポン券と交換することもできます。
例えば「びゅう商品券」であればビューサンクスポイント1ポイントで2.5円分、つまりSuicaと同じレートで交換可能です。
400ポイントで1,000円分のびゅう商品券と交換できる計算です。
またびゅう商品券以外にも「ルミネ商品券」や「グリーン車利用券」などとも交換可能なので、色々と楽しみながら考えたいですね。
ビューサンクスポイントを二重取り
JALカードSuicaをJR東日本のサービスで利用すると1.5%相当の還元がありますが、ここで注目したいのがSuicaへのクレジットチャージ。
JALカードSuicaでクレジットチャージするだけで1.5%相当のビューサンクスポイントがもらえるところがポイントです。
そしてチャージしたSuicaをSuica加盟店で利用することで、0.5%~1.0%程度の「JRE POINT」を貰うことができます。
JRE POINTはSuicaポイントから新しく移行されたポイント制度で、現在Suicaポイントからの移行作業を行っています。
つまりJALカードSuicaでクレジットチャージすることで1.5%、それをSuica加盟店で使用すると0.5%~1.0%。なんと最大で2.5%のポイントをゲットできることになります。
ショッピングでもマイルが貯まる
JALカードSuicaには国際ブランドとしてJCBが付帯されているので、Suicaが使用できない店舗でもJCBとしてショッピングでJMBマイルを貯めることができます。
利用は食料品などの買い物、レジャー、レストランでの食事、ガソリン代などさまざま。
気になる還元率は200円で1マイルです。
飛行機を利用しなくても日常の生活でJALカードSuicaを利用することで、思いがけない旅行へ行けるかもしれませんね。
チJALタッチ&ゴーサービス
JALカードSuicaを使えば「JALタッチ&ゴー」サービスでスムーズに搭乗するできます。
■ STEP1:JALの予約画面でJALタッチ&ゴーサービスが利用できるか確認
■ STEP2:JALカードSuicaで決済
■ STEP3:搭乗日はJALカードSuicaをかざすだけで保安検査と搭乗の手続きが終了
またJALカードSuicaはモバイルSuicaも利用できるので、飛行機だけでなくJRなどの電車の定期券でも利用できます。
JALカードSuicaカードは特典アップのCLUB-Aも選べる
JALカードSuicaには一般カード以外に、旅行傷害保険などのサービスを充実させたJALカードSuica CLUB-Aを選択することも可能。
ただし年会費が1,1000円(税込)とJALカードSuicaの5倍にもなります。
【Suica CLUB-Aの主な特典】
■ 旅行傷害保険が充実:障害死亡5,000万円、疾病治療費150万など
■ 毎年初回の搭乗ボーナス(2,000マイルプレゼント)
■ ボーナスマイル(フライトマイルの25%をプレゼント)
また入会キャンペーンではJMBマイレージが最大8,600マイル、JREポイントが1,000ポイントもらうことができます。
JALカードSuicaは旅行傷害保険がデメリットでしたが、CLUB-Aでは充実した保険を用意。
またボーナスマイルも10%から25%にアップされているので、飛行機の利用が多い人はCLUB-Aを選択するのもよいでしょう。
ただし年会費が11,000円(税込)なので、選択する際には年間の利用をよく計算して損が出ないようにしましょう。
JALカードSuicaのデメリットとは
JALカードSuicaのデメリットは有料カードなのに、旅行傷害保険の内容が寂しい部分です。
特にJALやJR東日本の提携カードなのに、旅行関係の保険内容がイマイチなのは首を傾げたくなります。
充実が望まれますね。
年会費は2,200円(税込)必要ですが、毎年初めて飛行機に乗ると「毎年初回の搭乗ボーナス」として1,000マイルがプレゼントされます。
また家族カードが追加で作れないこともデメリットのひとつ。
しかし追加カードとして高速道路で使用するETCカードは年会費524円(税込)で提供されています。
JALカードSuica自体が有料カードなので、家族カードやETCカードは無料で発行してほしいところです。
まとめ
飛行機も電車も新幹線でもおトクにマイルやポイントを貯めながら使用できるJALカードSuica。
きっと楽しい旅を私たちに提供してくれる力強いツールなのかもしれません。
しかしこのクレジットカード、機能が色々ありすぎてなかなか説明しきれないのも事実です。
それだけおトクなクレカなのかもしれませんが、よく考えて有利な方法で使用することが大切なポイント。
そのためにはJR東日本のSuica、ビューカード、JALカード、JMB(JALマイレージバンク)の各ホームページをチェックすることも重要です。
始めは難解で難しい機能であっても、一旦理解すると旅行好きにはたまらない便利なクレジットカードなのではないでしょうか。