日本でもすっかりおなじみとなっているAmazon(アマゾン)。
私はネットショッピングと言えばアマゾン派で、もちろん「Amazonプライム会員」にも加入しています。
そして自宅で利用しているスマートホームデバイスは、やっぱり「Amazonエコー」。
「アレクサ 音楽かけて」「アレクサ 照明消して」などと言い、Amazonのサービスをフル活用して生活しています。
生活には必需品になっているAmazonの各種サービスですが、やはりAmazonの基本機能は「ネットショッピング」でしょう。
Amazonには数えきれない程の商品が販売されており、見つけられない商品はないくらいの品ぞろえが魅力です。
そして最近目に付くようになったのがAmazonの決済システムが他サイトでも利用できる「Amazon Pay(アマゾンペイ)」。
「Amazon以外のサイトでも、Amazonみたいにお買い物しよう。」と記載がある通り、Amazon以外のネットショップでも利用できる決済方法です。
早速Amazonが提供する新しい決済システムAmazon Payの機能を紹介しましょう。
仕組みはソーシャルログインと決済機能の2つ
Amazon PayはAmazonが加盟店以外のサイトへ提供する決済サービスですが、機能は大きく分けて2種類あります。
■ ソーシャルログイン機能
■ 安全な決済機能
ソーシャルログイン機能とは
例えばネット上で魅力的なインターネットショップを見つけて商品を購入しよう決めます。
そのショップで商品を購入するためには最初に会員登録が必要です。
「名前」「住所」「携帯番号」「生年月日」…など様々な情報を入力して、「ユーザーネーム」「パスワード」さらに「メールアドレス」を設定して認証を受けなくてはいけません。
さらに決済時には「クレジットカード番号」と「有効期限」「セキュリティーコード」も必要ですね。
このような作業に10分~30分もかかることがあり、面倒くさくて登録を途中で止めてしまうこともあります。
ソーシャルログインはこのような手間を省くため、予め登録してあるソーシャルメディアのアカウントやネットモールのアカウントを連携利用する機能です。
主にソーシャルログインに利用されるソーシャルメディアは以下の通り。
■ Facebook
■ LINE
■ Yahoo!Japan
■ Google
■ Twitter
新しく加入したいと思ったサイトがソーシャルログインを採用していれば、普段から利用しているSNSのユーザーID(メールアドレスなど)とパスワードを入力しログインすることで、一定の個人情報を連携利用できるようになります。
つまり自分で入力しなくてもSNSに登録した内容で連携され、サイトに会員登録しなくても利用可能な状態になります。
また、Yahoo!Japanのようにクレジットカードを登録しているIDを利用したソーシャルログインでは、Yahoo! ウォレットを連携することで決済方法まで自動で連携することになります。
Amazon Payのソーシャルログイン機能も同様で「メールアドレス」と「パスワード」を入力することで、Amazonアカウントに登録してある個人情報やクレジットカード情報を自動で連携することになります。
【Amazon Payでのソーシャルログインの流れ】
1, 利用したいネットサイトの決済画面にAmazon Payのボタンがあること
2, 購入手続きの「Amazonアカウントでお支払い」をタップ
3, Amazonアカウンのメールアドレス、パスワードを入力してログイン
4, Amazonの決済画面に移行
5, Amazon Pay利用開始
Amazon以外のサイトで簡単にログインできるのですから、とても簡単なステップです。
この機能により簡単に連携ができるようになり、また時間の短縮や登録の間違いなどの問題も解決します。
ただし注意したことはAmazon Payのソーシャルログインはあくまで「Amazonの会員が買い物に立ち寄った」イメージであり、正式な会員登録ではありません。
つまり購入するショップの会員登録ではないことを覚えておきましょう。
Amazon Payの安全な決済方法とは
Amazon Payのもう一つの特徴は決済における安全性。
Amazon Payはクレジットカード以外の決済はできません。
そのためAmazon会員であってもクレジットカードの登録を行っていない人は、Amazon Payを使用することはできません。
またAmazon Payはクレジットカードでの決済のみですが、クレジットカード情報が購入先のショップや会社に提示されることはありません。
名前や住所などは商品の発送に必要ですが、決済に必要なクレジットカード番号は購入先で悪用されないようにAmazonで管理されます。
つまりAmazon Payを利用する店舗には最小限必要な情報のみ提供され、決済などの重要情報は流れない仕組みが出来上がっているのです。
あくまでAmazon PayはAmazon会員が他の店舗に立ち寄るイメージなので、決済はAmazonが行い支払いも同様にAmazonが行います。
Amazon Payの加盟店はAmazonから購入代金を振り込まれるだけなので、加盟店にとってもクレジットカードの会員になる必要もなく、また安全対策の費用をかける無駄を省くメリットが出てきますね。
【Amazon Payの安全な決済の流れ】
1.Amazon Pay加盟店でショッピング
2.Amazonアカウントでログイン
3.Amazonの決済画面でクレジットカードを選択
4.Amazon Pay利用店には送付先など最小限の情報のみ送付される
5.Amazon Pay利用店から購入者へ商品の発送
6.Amazonでクレジットカードを決済
7.AmazonからAmazon Pay加盟店へ商品代金を振り込み(手数料を差し引き)
クレジットカード情報や配送先もAmazonアカウントに複数登録してあれば、それらの中から選択して使用することが可能です。
ネットショッピングでは個人情報の漏洩が一番心配ですが、そのために利便性まで失ってしまっては使い勝手が悪くなってしまいます。
Amazon PayはAmazon.co.jp以外でもAmazonと同じく、安全そして簡単に利用できる決済システムです。
Amazon Payを利用するとポイントがもらえない
Amazon Payは便利なサービスですが、実はポイントを貯めたい人にとっては残念な問題があります。
例えばあるサイトで会員になると購入代金の1.5%がポイントで還元されるとします。
しかしAmazon Payを利用するとあくまでAmazon会員としての利用なので、そのサイトのポイントはもらえなくなってしまうのです。
この理由はあくまでAmazonのソーシャルログインは仮の会員(ビジター)であって、そのサイトの本会員に該当しないことが原因。
Amazon Payのソーシャルログインは連携であって会員登録ではないので、購入先のポイントプログラムに影響が出ることを覚えておきましょう。
Amazonポイントを集めるのに最適なクレジットカード
Amazon Payの利用では各サイトのポイントをもらうことはできません。
またAmazonの商品でないことから、Amazonポイントも同様に付与されないことになります。
しかしアマゾンの提供している「Amazon Mastercard」を利用することで、Amazon Pay でもポイントをもらうことができます。
Amazonで定期的に買い物をする人は、なるべく「Amazon Mastercard」を利用して購入するようにしましょう。
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Amazon Payが利用できるお店
Amazon Payが利用できる店舗は拡大中です。
特に最近では大手ファッションモール「ZOZOTOWN(ZOZOタウン)」が対象となりました。
このように大手のインターネットモールもAmazon Payに随時加盟しており、これからも拡大が続くと予想されます。
近い将来には大部分のショップで利用できるようになるかもしれませんね。
ここでAmazon Payが利用できる店舗の一部を紹介しましょう。
【Amazon Payが利用可能なネットショップ】
■ ZOZOTOWN
■ 出前館
■ コジマネット
■ るるぶトラベル
■ FOD
■ めちゃコミ
■ プレミアムバンダイ
■ adidas
■ 西川ストアオンライン
■ タカラトミー
■ 家具通販イーリビング
■ 日本赤十字社
■ その他多数
これらのショップではAmazon Payを利用することで会員登録を行わなくてもスピーディーにショッピングを楽しむことが可能で、クレジットカード決済も安全に行われます。
Amazon Payが実店舗で利用可能になった
ここまで紹介した通りAmazon Payはソーシャルログインを利用した安全な決済方法が主な機能で、実店舗で利用するApplePayのような機能はありませんでした。
つまり今までのAmazon Payはあくまで会員アカウントとクレジットカード決済の代行業務であり、それ以上の機能はありませんでした。
しかし、2018年8月からAmazon Payが実店舗で利用できるサービスがスタートしています。
このサービスはAmazon ショッピングアプリを利用したサービスで、アプリ内のメニューからQRコードを表示して使用します。
【Amazon Payを実店舗で利用する方法】
1, Amazon Payが利用可能か確認する
2, 会計時にAmazonショッピングアプリを起動する
3, メニューから「プログラムと特典」「すべてを見る」「Amazon Pay」の順でタップ
4, QRコードが表示される
5, ショップ店員がQRコードをスキャンする
6, 支払い完了通知がメールで届く
現在実店舗でAmazon Payが利用できるのは、「NIPPON PAY社」の子会社である「NIPPON Tablet社」が提供するタブレット端末が設置してある店舗のみで東京や福岡などの数十件に留まっています。
まだ始まったばかりのサービス、これから利用可能な店舗が増えると思いますので少し様子を見たいところですね。
【実店舗でAmazon Payが利用可能な店舗】
■ 成城石井
■ 劇団四季
■ J!NS
Amazon Payが利用可能な実店舗はNIPPON Tabletのホームページにも記載されています。
Amazon Payではギフト券は使えずあくまでクレジットカード
先ほども説明しましたがAmazon Payはクレジットカードでの決済しか利用できません。
これはAmazon PayがAmazon以外のサイトで提供するサービスであることから、リスクヘッジを行う意味合いがあると推測できます。
現在アマゾンアカウントに登録できるクレジットカードは5種類。
■ VISA
■ Mastercard
■ American Express
■ JCB
■ Diners Club
またよく勘違いするのですが「Amazonギフト券」をAmazonアカウントに登録していれば、Amazon Payで利用できると考えている人が多いようです。
確かにAmazonギフト券は金券の事前登録でありデポジット(預り金)的な意味合いでは、クレジットカードと同様の安全性が担保されています。
しかしあくまでAmazon Payはクレジットカードのみの利用しかできません。
つまりAmazonギフト券やクーポン券は利用できないことをよく理解しましょう。
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Amazon Payのメリットとデメリット
Amazon Payの最大のメリットは各ショップで面倒くさい会員登録を行わなくて済むところです。
Amazonのアカウントを持っていることで全ての登録が免除されるのですから、これは時間短縮に大いに役立ちますね。
またセキュリティが高いこともAmazon Payのメリットです。
Amazon Payではクレジットカード番号などの決済情報を購入サイトに開示しません。
ネットショッピングで一番怖いとされるクレジットカードの不正使用リスクが、これだけで大いに減少するでしょう。
また少しくらい怪しいサイトでも安心して購入できる強みを持つことにもなりますね。
これらのメリットは全てAmazonが信用のある会社であるから。
もともとAmazonが信用できない会社であるとすれば、Amazon Payの理念が根底から崩れてしまいますからね。
次にデメリットですが、やはりそれはポイント還元です。
Amazon Payを使用すると各サイトにおける会員向けのポイントサービスが受けられなくなります。
会員向けのポイント還元率が3%以上もあるサイトであっても、Amazon Pay利用者はあくまでAmazonの会員。
簡単&安全の代わりにビジター購入者としての特典が適用されません。
ポイントを貯めたい人にとっては寂しい限りですが、クレジットカードを工夫するなどして少しでもポイントがもらえるようにしたいですね。
まとめ
「これほしいなぁ」と思っても、ショップが少し怪しくてクレジットカードを使用することを躊躇したことってありますよね。
私もたまにあるのですが、そのような時は「代金引換」を指定するようにしています。
代金引換は安全ですが代引き手数料が400円程度かかるので、やはりやむを得ない場合しか使いたくはありません。
このような時にAmazon Payが利用できれば安心してクレジットカードを使用することができ、また不必要な手数料を支払うこともありませんね。
Amazon Payはこれからどんどんと加盟店が増えていくことが予想されます。
特にクレジットカードを導入していない小さなショップで導入すれば、消費者も安全だしショップも安心を担保させることが可能です。
私的にはこのような小さな個人ショップやクラフトショップでAmazon Payが広まればいいなぁと思っています。
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