引っ越しといえばサカイ引越センターをまずは思い浮かべる人も多いと思います。CMもかなり特徴的ですしとにかく目立つ。
でも、そもそもサカイ引越センターってどんな引っ越し業者なの?と言われても頭にハテナが浮かんでしまいませんか?こんなに有名なのにどんな特徴があるかと言われてもよくわからない…。
そんな疑問を解消すべく、ここでは実際にサカイ引越センターを利用して引越しをした経験のある当サイトのスタッフうまえもん(@h_emon_)に体験談を語ってもらおうと思います。
料金は? どんな営業してくるの?
そんな疑問を包み隠さずに暴露してもらいます。
そもそも引っ越し見積もりはいくらぐらいなのか
まず知りたいことといえば、引越しにはどれくらいの金額がかかるのか?ということですよね。
引っ越しの見積もりというのは当然ケースバイケースなので、相場という相場はなく、実際に引っ越し業者に見てもらって見積もりを取るしかありません。
それはCMでおなじみの大手でも、地域密着型の中小の引っ越し業者でも同じです。
そのため、「とりあえずサカイ引越センターでいいや」というのは早計で、ものすごく損をするかもしれません。
うまえもんはこれまでサカイ引越センターを利用して幾度となく引っ越しを繰り返してきましたが、その結果同じサカイ引越センターでも引越し時の見積もりの取り方ひとつで対応が全然違ってくるという驚愕の事実に気付いてしまいました。
ここからはうまえもんにバトンタッチしてその実態を包み隠さずに暴露してもらうよ!
初めての引越し:サカイ一択だった愛知県内移動
どうも、うまえもんです。なんかいきなりダンボールの化け物に「包み隠さず暴露してもらうよ!」とか上から目線で言われてるんですが、なんなんですかねあのダンボールは笑。
まあいいや、僕の引越し体験談を語れとのミッションなので、がんばります。
まずは初めて引っ越しをしたときの話です。当時は単身引越しでしたがそれなりに荷物量が多かったので業者を使おうと思い、何気なくCMでよく見る「サカイ引越センター」をそのまま検索して見積もりをお願いしました。
そう、まさに今あなたがやろうとしていることですよね?
そのときは単身パックで収まる荷物量ではないと言われ、2トントラックを利用したプランになりました。
たしかに当時の僕は普通の一人暮らしの人と比べると荷物は多かったと思います。
マンガ含めた本が多くて、4畳半の部屋が埋まるほどの量がありましたし、当時ベッドも謎のこだわりを発揮してシモンズのダブルサイズを一人で使っていましたので、まあこれは仕方ないかということで。
ちなみに同一県内の15キロ程度の引っ越しだったのですが、料金は7万円弱でした。
そのときはまあ業者に頼むとそんなものか…と思い普通にお支払いです。
のちにこのときの料金がとんでもないボッタクリだったことを痛烈に思い知ることになるのですが、それはまた別のお話。
あ、補足しておくと当時の仕事はフリーターでしたので金銭感覚が一般とズレていたなんてことはないと思います。
むしろワーキングプアの社会的弱者、完全なる負け組でしたね。
ちなみに、僕の友人(3人家族)がジモティーを駆使して完全自力引越しを行ったときにかかった費用が約3万円ですから、一人暮らしの荷物を運んでもらっただけで7万円払わされたというのは今考えれば屈辱以外の何ものでもありません(悔)。
友人への自力引越し体験インタビュー記事へのリンクも張っておきますのでご参考まで。
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2回めの引越しではじめて一括見積もりの存在を知る
時は流れ、愛知県在住のフリーターだった僕もようやく職が見つかり、神奈川県に引っ越すことになったのです。
このときは同棲中の彼女と二人での引っ越しでした。
前回のサカイの対応に満足していた僕はまたすぐサカイに電話しようと思っていたのですが、彼女が
「ネットで一括見積もりってやつ取ってみれば?比較して安くなったりするみたいだよ」
なんてことをのたまうものですから、実はあまり乗り気でもなかったのですが一括見積もりを申し込んでみることにしたのです。
◆当時僕が申し込んだ一括見積もりがこちら↓
正直めんどくせえなあと思いながら渋々申し込んだのですが、入力項目も少なくて時間もかからなかったのでストレスではありませんでした(3分も掛からなかったぐらい)。
要チェック!
ここでは軽く書いてますが、引越しする上で一括見積りはもはや必須です!詳しくは別記事も参考にしてください。
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[SaLinkDesigner id=7591 layout=horizontal target=none]https://ecoeco-taizen.com/cut/saving/moving/38193.html[/SaLinkDesigner]
申し込み完了すると、即電話が鳴りました。
出てみると、なんとサカイ引越センターからではありませんか。
とにかくなるべく早めに訪問して正確な荷物量を見た上で見積もりを出したいということなので次の休日に合わせて日時を設定、訪問見積もりをしてもらうことにしました。
その後しばらくすると立て続けに3件ほどフリーダイヤルから着信が。
すべて引越し会社だったのですが、サカイと同様に訪問見積もりをさせてくださいという話でした。
なるほど、これが一括見積りというやつか~と思いながら最初はすべての電話に対応していましたが(サカイ含めて3社までのアポは同日に入れた)、それでもまだまだかかってうる電話はめんどくさくなって出ずに放置してしまいました。
何も考えずに見積もり依頼する引っ越し業者を選定せずに一括見積もりの申し込みをしてしまいましたが、さすがにそんなたくさん相手したくありません…。
この電話攻勢を受けてみて気付いたことは、全社しきりに他社の動向をうかがっているということ。
ふむふむ、なるほど。
これはいかに他社より早く訪問して見積もりを出すかという業者間の勝負でもあるのでしょう。
たしかに、まっさらの状態で営業をかけてクロージングまで持ち込みたいというのがセールスの本音でしょうから。
この辺でピンときました。
これ、結構値切れるんじゃないの??
さあ、勝負は3日後です。
訪問見積もり当日:引越し業者営業との死闘、その一部始終
一括見積もり当日、まずはサカイ引越センターさんの登場です。
挨拶もそこそこに早速うちの荷物量を見てもらい、2トントラック1台で収まりそうな量ということを確認して、早速見積もりが出てきました。
金額は16万円強。
おお、なかなかに高い・・・!
前回同一県内で同じ2トントラックで7万円だったことを伝えると、
距離が短いと当然金額はお安くなります。
今回の場合は距離が300キロを超えますし、2日間にわたるお引っ越しとなりますのでこれくらいの金額になってしまうのです。
作業員2名2日間の人件費、移動に伴うガソリン代や高速代などが乗ってきますので。
へえ~そうなんですね、わかりました。じゃあ次の会社さんと約束ありますのでまた連絡します!
と、次の業者さんへのアテ馬になってもらおうと目論んでいたのですが、サカイが粘りを見せてきます。
あ、いや、ご希望に沿わないようでしたら精一杯頑張りますのでご希望の条件をおっしゃってください!
いや、希望も何も他の業者さんの話も聞いてみたいし。御社はこの見積もり額なんですよね?
そ、それでしたら12万円ちょうどでやらせていただきます!
(;・∀・)ハッ? 12万?何それ。
そんないきなり4万も下がるってどういうこと??
…ここで確信しました、前回は完全にボッタクられていたということに(T-T)
引っ越し業者が出してくる料金に相場なんてないんです。
だから、最初はかなり高めの見積もりでふっかけておいてそれで決まってくれれば万々歳(前回の僕)、渋ってきたりアイミツの客にはとことん値下げで食い下がる!という業界であることにこの瞬間、完全に気付いてしまいました。
「これでノコノコ帰ってしまえば次の業者がこの見積もりより少し下げた金額提示してくるに決まってる!意地でも帰らねえ…!」
というのがこの営業さんの心境なのでしょう。
なるほど、お前らの手口はよくわかった!
こうなったら前回分までキッチリ値引きしていただく!!
やられたらやり返す、倍返しだ!(古)
ハッと我に返る僕。
まずは相手の限界を探ることから始めよう、そこからが勝負だぜサカイ!
いやぁ~、実は転職で引っ越すんですが、会社から補助が5万しか出ないんです。だからなるべく安くやってくれるところにお願いしたいんです。
ごっ…!5万ですか、それはなかなか、き、厳しいですね。
本気でヤバイ顔を見せるサカイ引越センター。
5万はさすがに無理な線なのでしょう。
私が持っている値引き額ですとこれが限界なのですが、決済権を持っている上司と相談させていただいてよろしいでしょうか?
もちろん、安くなるならどんだけでも相談してくださいよ。
その場で会社に電話をかけ始めるサカイ氏。
なんだかわかりませんが上司に詰められている模様、怒鳴り声がケータイから響いてきます。
はい!いや、ですからこの仕事はぜひやりたいのでお客様のために値引きさせてください!!
みたいな、なにやらアツイやりとりをしています。
ふーん。
でもどうせこれも演出なんだろな~と若干冷ややかに見守るうまえもん。
わざわざ客前で電話をかけて上司に怒られながら交渉するという姿を見せて情に訴えかける作戦だと思われます。
そうこうするうちに3分ほどで電話を切るサカイ氏。
上司から10万ちょうどでOKもらました!!いかがでしょうか?
ほらね、予想通りまだ下がる。
ありがとうございます、そこまでしてくれたのは本当に嬉しいです。でも、他社さんの話はやっぱり聞いてみたいので…
いや、正直他社さんもさすがにこの金額は無理です!本当に利益度外視なんですよ。なんとか今決めていただけませんか??
哀願してくるサカイ氏。
確かにそうなのかもしれません。
サカイ引越センターは6年連続売上・作業件数No.1を達成しています(※平成31年3月期現在)。
長年の宿敵、日通を破っての日本一ですからこれは本当に凄いことです。
作業件数は圧倒的に日本一ですが、売上高ではようやく悲願の日本一達成。
これが意味することは、もうおわかりですね?
圧倒的な値引き率で日本一の座をもぎとったということなのでしょう。
つまり、今回の条件で10万円という金額は相当な値引きをしているはずです。
最初にサカイ氏が言っていたように、荷物量、移動距離、作業員の拘束時間などを考えるととても割に合う金額とは思えません。
自分ならやらねえ、とすら思います(笑)
いや、それでも僕は引きませんでした。
今回の戦いは弔い合戦でもあるのです。
前回ボッタクられた分までキッチリ取り返させていただく!!
即決はできません、他の業者さんの話を聞いてからまたご連絡差し上げます。
ま、マジっすか…わかりました、私もこのまま帰ると上司に殺されかねないのでもう一度電話させてもらってもよろしいでしょうか?
ちなみに、いくらでしたらこの場で決めていただけますか?5万は絶対無理なんですが、できる限り頑張って交渉しますので!
いやいや、さすがにこれは無理に決まってます。
これ以上下がるとは思えませんでしたが、言うだけタダなので言ってやりました。
暗い表情で携帯電話を持つサカイ氏。
さすがにこれは無理だと踏んでいるのでしょう。
でも頑張ってくれ、上司に怒鳴られるのがキミの仕事だ!
この結果にはさすがに驚きました…。
いけちゃうんだサカイ。
ただ、保険料など諸々合わせて総額のお支払いは85,000円ほどになっちゃいますが大丈夫でしょうか?
いいよいいよ、全然いいです!じゃあもう契約書書いちゃおう。
こうして僕の弔い合戦は完全勝利で幕を閉じました。
それにしても16万が8万になるっていう業界ってどうなの??
見積もりを終えて
サカイ氏が帰った後、契約書は交わしたもののアポがあったため他社さんにも見積もりしてもらったのですが、2社ともさすがにその金額では無理!という返事でした。
最初に出てきた見積もりは15万円と21万円。
12万以下では赤字になってしまうのでどう考えても下げられないということでした。
※注:当時は知識がなかったのですが、他社のアポを断れないからという話をすると、サカイ氏が代わりに電話して断ってくれることも多いようです。
サカイ引越センターは値引き合戦になると絶対に引かないという傾向があるため、相見積もりを取らないと損です。
僕が実際に経験したように最初の見積もりは必ず高い金額を提示してきますので、ここを打ち破るためには他社さんとの相見積もりをチラつかせる必要があるのです。
それから覚えておいて欲しいのですが、引っ越し料金は水モノです。
荷物量、距離、時期によって大きく値段が変わってきます。
ただ、時期に関しては3月と9月の土日を避けるだけでかなり安くなります。
僕が引っ越したのは2月上旬の日曜日でしたので、ここまで値引きしてくれた理由は時期にもあったことは間違いないでしょう。
サカイ引越センターが最安値でやってくれる可能性が高いことはほぼ間違いないと思いますので、最終的にサカイにすることを決めていたとしても必ず一括見積もりで比較してください。
以上が、僕が実体験から学んだ引っ越し料金で損をしない最強の方法です。
しっかり比較したい方はCMでもお馴染みのSUUMOの引っ越し見積もりサービスがオススメです。
◆電話番号入力不要で一括見積もりできる唯一のサービス↓
【追記】2016年暮れに再び引越し!サカイから見積もり取ったので報告します
引越し準備現場とはすなわち戦場である
今回は近場での引っ越しです。
同区内、距離にして3kmほどなのですが、マンションの16階→23階とどちらもマンション入口から自宅まで距離のある物件です。
もしかしたら、サカイさんって大規模マンション案件はあまりやりたくないのかもしれません(理由は後述)。
とりあえず今回もSUUMO引越し見積もりで一括見積もりを申込みます。
約3年ぶりの引っ越し見積もりですが、やっぱり電話番号入力が任意というのは安心できますよね。
僕は直接交渉しちゃった方が手っ取り早いと思っている派なので、任意でもしっかりと電話番号を入れましたが(笑)
…。
申込みボタンカチっと押した3分後に入力した携帯電話に着信あり。
やはりサカイでした。
24時間張ってる神話健在!
今回は中国人と思しきじゃっかんカタコトの女性アル。
色々なサービスで外国人カスタマーの方増えましたよね。
ここはいつもの要領で訪問見積もりの日程調整をします。
日本語はしっかり通じるので不便など感じることなく終了。
それどころか、住所の表記とかしっかり日本語勉強しててさすがだなぁ~と妙に感心してしまいました。
訪問見積もり
訪問見積もり当日ですが、今回はアリさんマークの引越社さんとアート引越センターさん、そしてサカイ引越センターさん3社での相見積もりを依頼しました。
結論から言えば、サカイ惨敗です。
やる気あんのかと疑いたくなるような感じ。
時間がなかったので3社同時刻にお越しいただき一斉に見積もり出してもらったんですが、>他の2社の倍以上の金額しか提示してきませんでした。
見積もり総額が22万円を超えています。
距離も短いですし、荷物量は3トントラックに収まる量でした。
ベッド、大きめのソファ、ドラム式の洗濯機と400リットルクラスの冷蔵庫、テレビ(46インチ)とテレビボードあたりが大物で、ダイニングテーブルや食器棚などは処分して新居で新しいものを買おうと思っていたので荷物は少ないはず。
見積もり内の「総荷物量」欄にもSと記載があるので、サカイさん的にも少ないという判断がされたのだと思われます。
ちなみに今回のサカイ氏は引っ越し先の情報と希望日程を話した段階からパッとしない感じ、悪い書き方をすればあまりやる気を感じませんでした。
2社の陰に隠れるようにひっそりと荷物量を計算し見積もりを提示してきたので、今回はもう余計な値引き交渉とかせずにせーので出してもらった金額で決めちゃいたい旨伝えると上司と電話で相談、そして最終的に出てきた金額が上の見積もりです。
これが限界の理由としてはトラックの確保が難しいこと。
うちが希望する日程(年末の土曜日)では近隣支店含めトラックがまったく空いていないので、遠方から来てもらう必要があるのでこれ以上は安くできないと言われました。
ここで冒頭の疑問が頭をもたげてくるのですが、今回の案件的にサカイさんとしてあまり魅力を感じてなかったのかな?と。
経験上サカイさんはアイミツになればなるほどやる気をむき出しにしてくるタイプで、他の2社もサカイさんの出す金額が一番気になっている様子でしたし。
大規模マンション同士の引っ越しになると、荷物を運ぶ以外にもかなり手間がかかります。
まずはマンションの管理・防災センターなどに申請書を提出する必要がありますし、トラックから部屋まで廊下や壁面、エレベーター、エントランスの扉などをしっかりと養生してから作業を進めなければいけません。
この引越し時のマンション内養生の様子
トラックから荷物を運ぶ距離も必然的に長くなりますし、作業前後の書類の記載や最終確認の立ち会いなど、雑務が多い印象です。
うちの場合引越し元も引っ越し先もタワーマンションなので、どちらも同じ工程が発生しますし、ただでさえトラックが足りてない忙しい時期にこんなめんどくさい案件やってられるか的な判断があったとしてもおかしくないなと。
つまり、今回の引っ越しではサカイ引越センターには相手にしてもらえなかった感じかな(笑)
最後に、今回の引っ越しをお願いしたアリさんマークの見積もりを貼っておきます。
最終的な金額は108,000円。実にサカイの半額以下です。
見積もりを出していったんお帰りいただいて、1時間後に電話する形を取ったのですが、
「ありがとうございます!ちなみにサカイさんいくらでしたか?」
というのが営業担当さんから最初に出てきた言葉でした(笑)
やっぱり相見積もり大事でしょ?
僕もあらためて一括見積もりの重要性を認識した今回の引っ越しでした。
あと今回も思いましたが、訪問見積もりで最初に来てくれる業者さんは気合が入っている印象です。ハードな交渉を持ちかけるなら最初に来てくれた人に絞って考えてもいいかも、と早くも次回引越しの戦略を練っているうまえもんでした。
最後に、今回も利用させてもらった一括見積もりサービスを紹介しておきますね。
◆僕が申し込んだ一括見積もり↓