自由気ままに生活ができる一人暮らしですが、いざ始めてみると想像以上にお金がかかります。
家賃から食費、光熱費まですべて自分で負担する必要があるので、実家暮らしのありがたみを痛感しているなんて人もいるのではないでしょうか。
中でも水道光熱費は季節によってかかるお金に大きな差があります。
特に冬はお風呂のお湯を張ったり鍋料理をしたりとガス代が高額になりがちです。
とくにプロパンガスを使っている方は要注意です。
ガスには「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2つの種類があります。
都市ガスとプロパンガスの違い
「都市ガス」はガスの導管を設置する必要があり、初期費用として10~20万円ほどの費用がかかります。
ただしこれは戸建てで1から導管を引っ張る場合のみ。
賃貸物件の場合は建築時に設置しているため発生しません。
初期費用は高いですが毎月のガス代をは比較的安く抑えられるのがポイントです。
その点「プロパンガス」は初期費用が基本的には発生しません。
本来なら設定されている規制料金がプロパンガスには設定されていないので、それぞれの会社がコストや人件費を考えた上で自由に料金を設定できるのです。
そのため価格競争が発生しにくく、都市ガスよりも割高になっています。
一人暮らしの場合、できれば安価で使える都市ガスが引いてある物件に住むことがガス代を節約できる近道になります。
しかし都市ガスはその名の通り、人口が密集している都市部がメインで使われているのが現状。
都市部以外の地域では、ガス=プロパンガスという場所が今でも多く残っています。
また一人暮らしにぴったりな1DKや1LDKの場合もプロパンガス供給である物件がほとんど。
「建築時に配管工事費を無償で行うので契約してほしい」
とガス会社が大家さんに交渉を持ち掛けている場合も多いためプロパンガス物件は多く残っているのです。
ガス代を節約するためには都市ガスと契約している物件に引っ越すことが一番ですが、住んでいる場所を変えるのはそう簡単ではありません。
そこで今回はプロパンガスでもガス代を抑えることができる節約術を紹介します。
料理中にできるガス節約術
- なるべく早く火を通すために蓋を活用する
- 火力は中火をキープ、鍋底からはみ出さないようにする
- 鍋の水滴はしっかりふき取ってからコンロにかける
- 野菜は電子レンジで先に柔らかくしてから火にかける
- 煮込み料理は厚手の鍋で余熱調理をしたり圧力なべで調理時間を短くする
- お湯は電気ケトルで沸かしてから使う
- 炊飯器を活用して調理をする
- 給湯器の温度を下げる
- 食器洗いはお湯を使わずにゴム手袋を使う
今すぐできる節約術がこんなにあります。
特に野菜の下茹では電子レンジで1~2分加熱するだけで柔らかくなるので時短調理にもなります。
火の通りにくい人参がすぐに柔らかくなるのでオススメ!
食器洗いはゴム手袋+水洗いが基本ですが、油汚れが落ちにくい場合は野菜のパスタのゆで汁などでさっと流すと落ちやすくなります。
わざわざ給湯器をオンにしてお湯を出す必要もないのでガス代もかかりません。
炊飯器は保温機能を使うことでさまざまな料理を作ることができます。
電気を使った料理を中心に作ればガス代も節約できますね。
火を使わずに安心して調理ができるので、子供と一緒に作ることもできておすすめです。
お風呂でできるガス節約術
- お風呂は蓋をして温度が下がらないようにする
- 追い炊き機能は使う回数をなるべく少なくする
- シャワーはこまめに止める
- お湯の温度は気温によって調整する
- 自動お湯張り機能がない場合は専用のアイテムを使い無駄なくお湯を張る
- 節水シャワーヘッドを使う
お風呂のお湯もガスを使って沸かすので、お湯の温度やお湯の量を調整するだけでも節約できます。
特に節水できるシャワーヘッドは普通に使うだけで最大50%もの節水効果を得ることが可能。
ヘッド部分にスイッチがついていてすぐに止めることができるものもあります。
また、お風呂のお湯はためるよりも沸かすほうがガス代がかかるので、お湯をためたら続けて入るようにしましょう。
料理をよくするならIHヒーターに切り替えるという手も…!
ガスの消費量は、ガスコンロが1~20%を占めていると言われていますが、煮込み料理は30分以上火を点けっぱなしにするのでガス消費量も多くなりがち。
圧力なべを活用して料理をすれば短い時間で調理ができますが、それでも少なからずガスは消費してしまいます。
料理を良くする方は、思い切ってガスコンロをIHヒーターに切り替えてみてはいかがでしょうか。
プロパンガスは火力が強いのでIHヒーターは物足りなく感じてしまうかもしれませんが、煮込み料理はIHヒーターと調理方法によって使い分ければ上手にガスの節約ができますね。
プロパンガスは会社によって料金が異なる
一人暮らしの賃貸物件に多いプロパンガスですが、冒頭でもお伝えしたように会社によって価格に差があります。
1997年にプロパンガスの価格を明確化するように法改正が行われましたが、多くの消費者は法改正されたことを知らずに高い値段設定のまま使い続けているのですいます。
それをいいことにガス会社は一斉に値上げを発表、その結果プロパンガス全体の単価が高くなってしまいました。
もしあなたの家のプロパンガス基本料金が1,800円を超えている場合、不当な金額でガス代を請求されている可能性があります。
この場合は現在契約しているガス会社に値下げ交渉をすることで下がる可能性もあるので、チャレンジしてみましょう。
ほかの住民や大家さんと一緒に交渉すればより値下げしてくれる確率が上がります。
またガスは電気と同じように自由化がスタートしています。
使う会社を自由に選ぶことができますが、会社ごとに料金を確認するのは大変ですよね。
そこで便利なのが「enepi(エネピ)」というプロパンガス一括比較サイト。
現在使用しているプロパンガス会社の料金や住んでいる場所などを入力するだけで、乗り換え可能なプロパンガス会社を複数比較してくれます。
ただしこれは戸建て物件に住んでいる場合のみ。
集合住宅の賃貸の場合は契約している大家さん以外利用することができないので、上記で挙げたような節約術を頑張るか現在利用しているガス会社に値下げ交渉するしかありません…
⇒ プロパンガスを安くするならenepi(エネピ)
まとめ
都市ガスに比べるとどうしても高額になりがちなプロパンガスですが、節約術を駆使することで負担を減らすことができます。
どれも小さなことばかりですが、積み重ねていけば節約となるので習慣づけるようにしましょう。
とはいえ残念ながらプロパンガスを使い続ける限り、ガス代を大きく節約をすることはできません。
都市ガスであれば一人暮らしでもひと月のガス代を2,000~3,000円に抑えることができるので、引っ越す機会があれば都市ガスを契約している物件を選ぶようにしましょう。
またガス代だけでなく電気代や水道代も使い方次第で節約することができます。
これを機に固定費を見直して、家計にかかる費用を削減しましょう!
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