インフルエンザの予防接種の効果はいかに!インフルエンザワクチンの真相に迫る


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ゆかにゃんゆかにゃん

9月になると、さまざまな病院でインフルエンザの予防接種の予約が始まります。
実際に接種が開始されるのは10月以降。

あなたは今年、インフルエンザの予防接種を受けますか?

特に高齢者や小さな子供がいる場合は「今年も早めに打っておかなくちゃ!」とあたりまえのように接種するかと思います。

私もその一人、9月に予約して毎年かかさず接種してきました。
13才未満の場合、接種が2回必要になります。

しかし、摂取したワクチンに対して疑問を持つ方も多いのが現実。

「予防接種したのにインフルエンザにかかった!」

「接種してないのにかからなかった!」

こんな風に思ったこと、ありませんか?
うちの子も接種したにも関わらず、インフルエンザにかかり約1週間お休みをしたことがあります。

しかも最近では「インフルエンザの予防接種に効果がない」なんて意見を見かけることも。
実際のところはどうなんでしょうか?

その真相に迫ってみたいと思います。

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インフルエンザの基礎知識

まずはインフルエンザについてご説明します。

インフルエンザとはインフルエンザウイルスが気道感染することで発症する病気。
発症者の半数は主に0~9歳の乳児・小児
重症化すると死を招くこともある恐ろしい病気ともされており、死亡者は65歳以上の高齢者が大半を占めています。

主な症状は、38度以上の高熱がでるということ、これはインフルエンザの代表的な症状ですよね。
その他の症状は発熱、悪寒、頭痛、関節痛、倦怠感、咳、淡、呼吸困難、腹痛、下痢など。
どれもただの風邪とは比べ物にならないほど強い症状となっています。
感染経路は飛沫感染、潜伏期間は1~3日間と言われています。

インフルエンザの種類はA型・B型・C型の3つ。
主に流行の中心となるのがA型B型です。
A型は症状が重篤になる傾向があり、感染力も高く感染者が1人いるだけでどんどん拡大してしまうほど。
学級閉鎖や病院でよくある集団感染もA型であることが高いです。

その点、B型はA型よりも症状が症状が比較的軽く、感染力もそれほど強くないといわれており、局地的な流行にとどまるケースが多いようです。
A型の後に広がることが多く、2~3月と春先に流行します。

インフルエンザワクチンは効果がない!?

重症化しやすいインフルエンザは、予防接種を受けるように推奨されています。

ですがこのワクチン、接種すればインフルエンザにはならない!と断言できるものではありません。
その理由は製造したインフルエンザワクチンの型がウイルスにぴったり合わないから。

インフルエンザのウイルスは、猛スピードで変異します。
人から人に感染するごとに小変異を繰り返していくのです。

その一方、ワクチンはウイルスの選定~製造に約1年という期間を要します。
ワクチンを作り初めてから製造し終えるまでにどんどん形を変えて行ってしまうため、ワクチンが完成した頃には型が合わないのです。

そのようなことから、ワクチンを打っても必ずしも予防できるとはいえないわけです。
さらに翌年度のワクチンの型を予測してぴったり合わせることは、宝くじを当てること以上に難しい確率ともいわれています。
そんな確率では予防はほぼ不可能ですよね。

このような予防率の低さに疑問をもった群馬県前橋の医師会によって予防効果がほぼないことが証明され、1994年以降全国でインフルエンザワクチンの学校での集団接種は中止されました。

他にもインフルエンザワクチンの効果がない理由として科学的なものもあります。
それはインフルエンザの感染経路との関係

もともとインフルエンザは飛沫感染によってうつります。
鼻水や唾液に含まれている細胞性免疫IgAが免疫となり、一度付着したウイルスの抗体を速やかに作ります。
そして約5日で抗体ができあがります。

ですがインフルエンザワクチンにはIgA抗体を誘導する力がありません。
・・・ということは感染の予防をすることができないワクチンになります。
こんな無意味な予防接種を受け続ける必要があるのか?という疑問が生まれるのは当然の話。

この問題はウイルス学や感染症の多くの専門家が指摘している問題でもあるのです。

ワクチンによる副作用

先ほどの話で、どれだけインフルエンザワクチンに予防効果がないものかがおわかり頂けたかと思います。
しかも問題はそれだけではありません。

予防効果がほとんどないにもかかわらず、副作用が起こりうる可能性が高いのもこのワクチンの特徴。
あまり報告されていませんが、実は相当な数の副作用が推測されています。

この副作用の実態が広がったのは2003年。
当時の金田誠一衆院議員(民主)の質問により、厚生労働省が初めてワクチンの副作用の数を発表しました。

副作用を引き起こした患者は2000年度で82人(うち3人死亡)/2001年度で87人(うち4人死亡)
予防効果が殆どないワクチンで副作用を発症し、死亡者まで出ているのです。
いずれも0~9歳の小児と65歳以上の高齢者が占めています。

それでもワクチンを打ち続ける必要なんて、おかしな話ですよね。

2006年度に発表された予防接種後副反応報告集計報告(副反応とは副作用と同義)では、インフルエンザ接種者数が約1,300万人に対して副作用者数が25人と書かれています。
ですがこれはあくまでも“報告された副作用者数”のみ。
軽度の副作用の場合、見過ごされることも多いので報告されることがありません。
ですので軽度のものも含めると相当な副作用数が推測されますね。

私も子供の予防接種で、副作用のようなものを感じたことがありました。
2歳を過ぎたころにインフルエンザの予防接種を打つように保育園で言われ、「集団生活なので少しでも防げれば・・・」と安易な気持ちで接種しましたが、1回目の接種後、夕方からぐずり泣きが激しくなりました。
夜泣きがひどく明け方まで寝ては起きての繰り返し、発熱もあったのを覚えています。

こういった症状も副作用になるのかと思うと、やはり予防接種に対して身構えてしまいますね。

ワクチンによる効果

ここまでかなり怖い話をしてきましたが、ワクチンを打つことが全く無意味なわけではありません。
感染を予防する効果はありませんが、インフルエンザに感染してしまった際の重症化を防ぐことはできます。

上記でも紹介したように、前年に流行したウイルスの型を元に予測しながらワクチンを製造しています。
型はピッタリ合わせられませんが、中には似たようなウイルスがたくさん含まれています。
そのウイルスが反応して働きを中和するため、重症化を防ぐ効果が十分に期待できます。

重症化が防げれば、命の危険もある合併症を防ぐことにもなりますよね。
ただし、現在のインフルエンザワクチンは主にA型に重点を置いて作られています。
万が一接種し、A型でなくB型に感染しても効果はいまひとつかもしれません。

医者がワクチンを進める理由

ではなぜお医者さんがこれほどまでにインフルエンザの予防接種をすすめるのでしょうか?
それには理由が2つあります。

まず1つはやはり「重症化を防ぐため」
特に小さい子供や高齢者は自分自身の免疫も低く、インフルエンザにかかっても重症化してしまう可能性が高くあります。
高熱が続き熱性けいれんを起こしてしまえば大変です。
重篤な合併症の危険性もあることから、感染しても軽症で済むようにと勧めているお医者さんがほとんどです。

そして2つめ。
こちらは耳を疑いたくなるような話ですが、病院側の利益を生み出すためといった理由もあるようです。

実はインフルエンザのワクチンは1本当たり原価が約350円
ここから販売会社⇒卸売業者⇒病院へとたどり着きます。
医師は卸売業者から1本500円~1,000円ほどで仕入れることができ、そこから販売価格を自由に決めることができるため、ワクチン1本でかなりの利益を生み出すことができます。
しかもワクチンは翌年度に使い回すことができず、返品もできないので接種をすすめて在庫をさばく必要があります。

ちなみに我が家は複数の病院を受診していますが、医院によって値段がバラバラ。

A医院:1本3,200円(2回接種の場合:計6,400円)
B医院:1本3,000円(2回目接種は割引が適応され、計5,000円)
C医院:1本3,500円(2回接種の場合:計7,000円)
D医院:1本3,000円(2回接種の場合:計6,000円)

同じ市内ですが、ここまで値段に差があります。
もちろん我が家は毎年B医院で接種、値段も良心的なので親も一緒に打っています。
ちなみにD医院はワクチンの予約自体が終了していました。

…ということで、医師もインフルエンザの流行や特徴構わず接種を勧めるのです。

ワクチンを打たずに感染してしまった場合

インフルエンザワクチンを接種せずに感染してしまった場合、自然に治すのが一番といわれています。
潜伏期間は3日と言われていますので、最低3日間は安静にしましょう。
高熱が出て辛くなりますが、解熱剤を使うと治りが悪くなる恐れや最悪の場合脳症を発症する危険性もありますのでできる限り自然治療をするべき。

どうしてもつらい場合はアセトアミノフェン系(カロナール/タイレノール)の薬を使用しても良いですが、ウイルスを除去するために出ている咳や鼻の働きを抑えてしまうので治りが悪くなってしまいます。
おでこや首などを冷やし、自然に解熱させるのが一番。

また、お子さんの場合は出席停止期間が設けられています。

  • 幼稚園・保育園の場合
    解熱後3日・発症後5日経過していれば登園可能
  • 小学生以上の場合
    解熱後2日・発症後5日経過していれば登校可能
  • 年齢が低い乳児・幼児は免疫力が低いため、解熱後3日経過していることが登園条件となります。
    しっかり治すだけでなく、周りへの感染を防ぐためにも出席停止期間はしっかり守りましょう。

    去年までのワクチンとどう違う?

    米国では2013年からすでに導入されていたのですが、日本でも2015-2016年シーズンからは「4価のワクチン」が使われることになりました。

    4価??
    聞き慣れない言葉ですよね。

    「価」とは、ひらたく言えば、そのワクチンを使用することで何種類のウイルスに対して免疫を持つことができるのかを表す単位のようなもの。
    つまり「4価のワクチン」ということは、4種類のウイルスに対して効果のあるワクチンが使われることになったというわけです。
    従来は、3価といって、【インフルエンザA型×2株】+【インフルエンザB型×1株】の合計3種類のワクチンが使われていました。

    主に流行するB型インフルエンザには「山形系統」と「ビクトリア系統」の2種類があるのですが、これまでは同時に流行することが少なかったので、あらかじめどちらかの流行を予測してワクチンに入れる1種類を選んでいたのですね。
    (このため、予測が外れてしまうこともあり、「インフルエンザの予防接種を受けたのに感染してしまった!」という人が出てくるわけです)

    しかし、近年は両方が同時に流行することが多くなってしまい、従来のB型1種類では予防効果が不十分になってきました。

    そこで、世界的な3価→4価への流れもあり、今年から日本でもB型を1種類追加して合計4種類の「4価のワクチン」を導入することになったのです。
    どちらのB型インフルエンザが流行したとしても、あるいは両方が流行したとしても、予防効果が見込まれるというわけですね!

    どうして今まで4価にしなかったの?

    2種類あるB型のどちらかが流行するというのなら「1種類だけ予測して外れるリスク」を背負うよりも、「どうして最初から4価にしなかったのか」と疑問に思いますよね。
    実は、日本では薬に含まれるタンパク質の上限量が定められているため、従来はワクチンに3株までしか入れられなかったのです。

    どちらのB型ウイルスが流行するのか予測さえ正しくできれば予防効果を発揮するわけですから、これまではさほど大きな問題ではありませんでした。
    ただ、前述のとおり最近はB型2種類が同時流行することが多くなってきたため、もはや3価では対応できなくなり4価の導入に至ったというわけです。

    問題は、お値段の上昇

    どうせ予防接種を受けるなら予防効果が高いに越したことはありませんから、4価の導入は喜ばしいことに思えますね。

    しかし、株を1種類追加して性能を上げるわけですからその分ワクチンの製造に手間がかかってしまいます。
    そのため予防接種の値段を上げざるをえず、従来の3価だと2500~3,000円程度だったのが、4価導入で医院によっては4,000円を超えるところも珍しくないとか。
    13歳以下の子どもの場合は1シーズンにつき予防接種を2回受けることになるので、お子さんの多い家庭ほど家計への負担は大きくなりますね…。

    さらに、防腐剤であるチメロサール(有機水銀)の入っていないワクチンはもう少し高めになるようです。
    もっとも、チメロサールを含まないワクチンだと発熱やじんましん、かゆみなど副作用のリスクが低く、注射の際の痛みや腫れも少ないとされているので、そのあたりが気になる方は試してみてもいいでしょう。

    なお、チメロサール入りの予防接種ワクチンに関わらず、具体的な料金についてはインフルエンザワクチンでの予防接種を受けることができる病院に確認してくださいね。

    今年からは確実に予防できるの?

    以上のように、今年からはより予防効果の高いインフルエンザワクチンで予防接種が行われます。
    ただし、あくまでも予防効果の向上は理論上のものであり、本当に従来のワクチンよりも効果が上がるかどうかは実際の導入を通して見極めていくしかありません。

    また、インフルエンザの予防効果は肺炎などの重症化を防ぐ効果があるといわれているものの、受けたからといって必ずしも羅患しないわけではありません。
    予防接種を受けたとしてもかかってしまう人もいますし、それは3価から4価に変わっても同様なのです。

    予防に絶対はありません。
    ただ、インフルエンザワクチンによる予防接種を行っておくことでリスクは減らすことができます。
    ちなみに予防接種の効果が出るのは接種から2週間ほど経ったころ
    また、効果の持続は約5ヶ月ほどと言われています。

    身近で流行りだしてから予防接種をしても効果が現れるまでに時間がかかってしまいます。
    さらに、2017年は全国各地ですでにインフルエンザ患者がでているので、インフルエンザワクチンが売り切れてしまうことも頭に入れておきましょう。
    予防接種を希望する方は早めに最寄りの医療機関に問い合わてみてくださいね。

    まとめ

    インフルエンザワクチンはほぼ効果のないものですが、重症化を防ぐといった効果はあります。
    悪いところだけでなく良いところもあるということを頭に入れておいてくださいね。

    私の意見ですが、今年のインフルエンザワクチン、子供には接種をさせる予定です。
    予防効果はないとはいえ、重篤化を防ぐためには小さいうちは欠かせないかなと。
    保育園の場合、早い園だと9月から感染者が出始めます。
    さらにこの時期、胃腸炎やマイコプラズマ肺炎・RSウイルス・ノロウイルス・ロタウイルスなど…
    子供にとって危険な感染症が多いのです。

    ただし打つのは子供だけ、親は接種する気はありません。
    親は自己管理をしっかりおこない、免疫を高めて対策を取った方が確実かなと。
    手軽にできるさまざまな予防対策もありますし、万が一感染してしまったとしても、きちんと自然に治療することができますしね。

    インフルエンザの予防接種に予防効果がない・感染した際の重症化を防ぐということはわかりましたが、結局のところ予防接種は受けた方がいいのかやめるべきか、悩むところですよね。

    ワクチンに対しての意見もさまざま飛び交っており、ハッキリとしたことを言えないというのが正直なところ。
    今後さらにワクチンに対する研究が進み、有益な情報がもたらされることを祈るしかありません。

    重要なのは、このような情報に直面した際に混乱するのではなく、自分の家庭はどういう方針で行くのか、周りの意見に流されずに自分の頭で考えるようにすることです。
    何事も他人任せにしておいていいことはないですからね。

    この記事を書いた人
    ゆかにゃん

    ゆかにゃん

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