何事も夜より朝やると効率が良いらしい。
そんなこんなでなんとなく意識高い系の人たちに流行している朝型の生活、いわゆる「朝活」。
流行のきっかけは池田千恵・著『「朝4時起き」ですべてがうまく回りだす』がスマッシュヒットしたことからでした。
私もなんとなく世間がそういう流れになっていることは知っていましたが、とにかく朝が弱いために見て見ぬふりをしていました。
というか、そんなもん流行らせるんじゃねえという軽い怒りまで覚えるほどの完全なるアンチ朝活だったのですが、たまたまどうしても早出をしなければいけない日があったことをきっかけに朝活に目覚めてしまい、そのままかれこれ半年ほど朝活を続けています。
平日の大まかなタイムスケジュールは以下のとおりです。
5:15 起床
6:45 出社
18:15 退社
19:00 帰宅
0:00 就寝
正直自分でもここまで続くとは思ってなかったのですが、実際にやってみるとこれが実に理に適った生活スタイルを構築できるということがわかってしまったのです。
朝が強いとか弱いとかそういうレベルの話ではなく、これはやったほうがいいです。
このサイトを貫くテーマ「節約」にも大きく寄与する話ですので、今回は私が感じる朝活のメリットについて書いてみようと思います。
スポンサーリンク
メリット1.とにかく仕事が捗る
これは色んなとこでいろんな人が言ってますね。
何なら朝活やってる人全員言ってるんじゃないの?ってくらい言い古されちゃったメリットだということは重々承知しておりますが、それでも言います。
朝はとにかく仕事が捗る!
多くの人が出社する前の静かな環境で集中して仕事ができるからというのももちろんあるとは思いますが、本当に捗ります。
普通の時間帯の2〜3割増しくらいできてるんじゃないかな?っていうくらい、とにかく仕事が捗りますし、その結果考える時間を多く確保できるようになりました。
私は組織を回すことが仕事ですので、特に朝みんなが出社してくる前に一日の段取りを考えられるということが大きいです。
メールチェックやある程度のルーティンを片付け、前日の日報を全員分見直しながら各自のスケジュールをなんとなく把握しておきます。
これをやっておくだけでチームメンバーのその日の動きをなんとなく予測できますし、先回りして仕事の依頼ができるようになりました。
以前はちょくちょくあった「あの案件ってどうすればいいですか?」的な指摘を受けてからそうだった!と思い出してちょっと慌てる、なんてことが劇的に減りました。
朝のほうが仕事が捗る理由についてはもちろん諸説あると思いますが、私の場合は「皆が出社してくる前にこれだけ片付けておこう」という締め切り意識が生まれることが大きいように感じています。
元々追い詰められるまで何もできないタイプで、大学も4年生のときに取った単位が一番多くて最後の最後まで卒業できるかわからなかったというタイプですから、縛りがない時間帯に何かをやろうとしてもダラダラしてしまうのです。
朝活のスタイルに変えたところ、18:15には退社することを決めていますから自ずと期限も切られ、それまでに終わらせなければいけないという無意識下の働きかけもあって、かなり効率的に仕事が進められるようになったものだと自分でも感心してしまうほどです。
ただ、時間までにできなかったときはスッパリ諦めて帰ってますけど(笑)
それから生体リズムの面からも、身体を覚醒状態にしてくれるセロトニンというホルモンが分泌されるのは朝日を浴びることがきっかけともいわれますし、明らかに夜より脳の状態が良いのだそうです。
前向きな思考回路で色々な事案を処理できますし、メールの返信内容にももしかしたらそんなメンタルが反映されているかもしれませんね。
メリット2.電車が空いてる
小さなことと思うかもしれませんが、ラッシュ時の殺人的な混雑に耐えながら通勤するのと、座って通勤できるのとは明らかに違います。
体力の消耗という面からもそうですし、読書や簡単なメールチェックの時間に使えたり、疲れが抜け切れていない日などは寝てしまうこともできます。
その日のコンディションに合わせて通勤時間の使い方をコントロールできることも業務効率に大きく影響するということがよくわかりました。
メリット3.絶対に遅刻しない
これも当たり前のことですが、電車の一本や二本乗り遅れたところで絶対に遅刻しません。
時間に追われて準備をすることから解放されますので、そんな時間ですら色々なことに思いを馳せる余裕が生まれるのです。
人間は考える芦ですので、思考が止まった状態を長く続けてはいけないのです。
メリット4.退社後の選択肢が格段に増える
以前の私は10:00〜22:00のようなワークスタイルだったため、夕方以降ダラダラとずーっと仕事をしているような状態でした。
自分ではちゃんとやっているつもりでいましたが、今考えるとかなり効率の悪い仕事をしていたんだとわかります。
上述したように追い込まれないとできないタイプですし。
現在のスタイルでは19:00には帰宅していますので、家族との時間もたっぷりと持てるようになりました。
愛犬の散歩に行ってゆっくりと考える時間を取ってみたり、週1〜2回はジムに行き逆に何も考えられないくらい自分を追い込んでみたりと、充実した退社後の時間を満喫できるようになりました。
フッと思いつきで映画を観たり気になるカフェに行ってみたりできるということも自分のコンフォートゾーンを広げるきっかけになったと思います。
朝活のデメリットと続けるコツ
このように良いことずくめに見える朝活ですが、デメリットを挙げるとすれば周りの人との時差ですね。
他の人より2時間早く起きているということは、自分は2時間早く眠くなるということです。
飲み会などが続いて周りの人と合わせた生活をしているとあっという間に睡眠不足になってしまいますので、その点は注意が必要です。
朝活の最大の敵は寝起きのネガティブ思考です。
睡眠不足時の寝起き睡魔に抗うことはちょっとやそっとの覚悟ではできません。
それでも「今日だけもうちょっと寝よう」は絶対にダメ。
ダイエットや禁酒、禁煙と同じで例外を作ることでせっかくの習慣がガラガラと崩れてしまうのです。
同様に家族への根回しも必要です。
自分だけ生活リズムが違うということを納得してもらう、もしくは自分の生活に合わせてもらうような工夫をして、とにかく朝活が三日坊主で終わらないように、継続は力なりを常に意識して取り組むことが大切です。
3ヶ月続ければ習慣になりますので、とにかく90日間頑張ってください!
ある意味お金よりも大切だと言われる「時間」をどんどん節約できるようになりますよ。
オススメの朝活
朝活をすることで1日の中で使うことができる時間が増えることをわかっていただけたと思います。
ですが、「朝活は具体的に何をするのがオススメ?」という人もいるはず。
いくつか例をあげるので、まずは気軽に始めてみたは?
・ジョギングやウォーキングをする
・読書や勉強をする
・朝ヨガやラジオ体操をする
・朝食をしっかり摂る
・いつもより丁寧にメイクをする
もちろん、上記以外にもおこなえることは沢山ありますよね。
また、日経WOMANでは自分磨きとして資格をとるために、朝活を早朝学習の時間に充てている人もたくさんいます。
少し早起きをして英語を学んでみたり、資格の勉強をしてみたりと言った方もたくさん。
周りが寝静まっている早朝は、静寂に包まれており空気も清澄。
起きたばかりで頭も整理されているので、記憶しやすい状態ともいえます。
また朝は時間制限があるため、いつもより作業効率も上がります。
いわゆる「締切効果」とよばれるもの。
確保した時間内でできる勉強の量には限りがありますが、質の良い勉強ができることは間違いありません。
朝活をすることで夜は眠くなり自然と夜更かしを下げるようになるので、体のリズムも戻ります。
週末にお酒を飲みに行くことも減らすことができるので、時間の節約だけではなく無駄な出費を下げることができますよ。
朝活を始めることで慣れないうちは吸い間に襲われることもしばしば…。
その時は無理をせずに休憩時間を利用して仮眠をとることで、頭スッキリさせることができます。
まずは「いつもより少し早く起きよう」という気持ちを心がけ、土・日曜日などの休日から始めてみてくださいね。