LINE PayやApple Pay、PayPayといったスマホをかざすことで買い物や食事ができる「スマホ決済(モバイルペイ)」など、テレビや雑誌などで見かけることが増えましたね。
各方面で取り上げられていますが、国内でのキャッシュレス普及率はなんと約27%。(2018年時点)
取り扱うお店も増えていますが、まだまだ現金決済が主流となっているようです。
少子高齢化を辿っている日本だからなのか、「お金の動きが目に見えないと不安」「現金が一番安心できる!」という考えが強く、なかなか「キャッシュレス決済」の普及が進まないことが要因だと考えられます。
しかしキャッシュレス決済が普及することで各店舗側はさまざまなコストカットができ、消費者にとっても生活に関する費用を節約することができます。
キャッシュレス決済の普及率が上げることができれば日本経済をより良くするためだけでなく、私たちの生活の質を上げるためにも実はとても重要なことなのです。
そのため「キャッシュレス決済」を普及させるために国策の一つとして取り組まれようとしていますが、そもそも「キャッシュレスってなんなの?」と思っている人もまだまだ多いのではないでしょうか?
いくら「キャッシュレス決済の方が便利」と言われても、「キャッシュレス決済」についてきちんと知っていなければ使えませんよね。
そこで、今回はキャッシュレスについての基礎情報やメリット・デメリットなどを解説していきます。
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キャッシュレスとは?
「キャッシュレス決済」とは、現金を使わないクレジットカードや電子マネーによる決済方法のことです。
「電子決済」とも呼ばれています。
例えばイオンへ行き、現金ではなくイオンカードを使って買い物をしたとします。
イオンカードはクレジットカードなので現金払いではありません。
実はこの支払い方法こそが「キャッシュレス決済」なのです。
また、他にも電車の乗り降りの改札に「ピッ」とかざすだけで通ることができるSuicaや、コンビニなどでスマホに表示されたバーコードを読み取って買い物をすることも「キャッシュレス決済」。
このように「キャッシュレス決済」とは現金を使わない買い物方法の総称であり、決済方法にはさまざまな種類があります。
続いてキャッシュレス決済の種類について紹介していきましょう。
【キャッシュレス決済の種類】
■ クレジットカード
もっとも知られているキャッシュレス決済は“クレジットカード決済”です。
クレカを持っていれば手持ちの現金がなくても買い物や食事をすることができますよね。
クレジットカードにはさまざまな種類があり、カード会社によって独自のポイントを貯めることができます。
さらにクレジットカードには国際ブランド(VISA/Mastercard/JCBなど)が付帯されており、世界中の加盟店で利用可能です。
国際ブランドの中には限定特典を利用することもできるので、クレカを作る際には国際ブランドの特徴も知っておくと便利ですよ。
■ デビットカード
デビットカードもクレカと同じように現金を持っていなくても使うことができますが、銀行口座に残高がないと利用することができません。
また、デビットカードにはクレカと同じように国際ブランドが付帯されているカードがあります。
もちろん加盟店で利用することができますが、通常のクレカと違い分割払いやリボ払いができないことが特徴です。
別名「即時決済型クレジットカード」も呼ばれています。
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■ 電子マネー
電子マネーにはカード型タイプ、スマホアプリ型タイプ、スマホ搭載型タイプがあります。
さらに電子マネーによって事前にチャージする「前払い型電子マネー」や、使ったあとに請求される「後払い型電子マネー」等があり、サービスによって使い方が異なるので注意が必要です。
例えば電子マネーでお馴染みの”楽天Edy”。
楽天Edyはお金をチャージ(現金またはクレカを使用)することで使うことができます。
他にも電車やバスを乗り降りする際に便利なSuicaやイオングループで使うとポイントが貯まるWAON、公共料金などを払うことができるnanacoなども電子マネーと言います。
これらの電子マネーはカードタイプだけでなく、スマホアプリ型やスマホに登録して使うことも可能。
自分の使いやすい方法を選ぶことができるので誰でも気軽に始めるこができる「キャッシュレス決済」としてオススメです。
このように楽天Edyなどのチャージをすることで使うことができる電子マネーを「前払い型電子マネー」といいます。
なかにはクレジット一体型カードもあり、オートチャージ機能(設定金額より下回ると自動的にチャージされる)が使えると非常に便利です。
次に「iD」や「QUIC Pay」という電子マネーについてです。
この二つは「後払い型電子マネー」といい、主にクレジットカードに搭載されている電子マネーになります。
そのため「iD」と「QUIC Pay」を使った場合、カードの利用分と一緒に引き落とされるため前払い型電子マネーとは異なりチャージする手間を省くことができるので利便性が高いです。
しかし、その一方で使える金額に制限(上限額)が見えずらくなります。
まさに「お金の動き」を見ることができないので、「コンビニの買い物だし」と油断していると余計な出費に繋がる可能性が高まります。
■ スマホ決済サービス(モバイルペイ)
スマホ決済サービスは文字通り、スマホを使った決済サービスです。
iPhoneであれば”Apple Pay”、Androidであれば”おサイフケータイ”や”Google Pay”といった名前を一度は聞いたことがあると思います。
他にも専用アプリをインストールすることで機種に関係なく使える「楽天ペイ」「PayPay」「LINE Pay」などもあります。
これらのスマホ決済サービスには共通点があります。
それは保有しているクレジットカードまたは電子マネーを登録し、その都度お財布からカードを出さなくても決済が可能ということです。
現在スマホは2人に1人は持っていると言われていますし、国内でのキャッシュレス決済の普及にあたり利用できる加盟店はますます増えることでしょう。
スマホ搭載型のスマホ決済サービスと専用アプリでのスマホ決済の違いをもっとわかりやすく表にしてみました。
このように「キャッシュレス決済」にはさまざまな決済方法があります。
電子マネーがあればコンビニなどでかざすだけで会計を済ますことができますし、クレジットカードと紐付けることで共通ポイントを現金よりも効率よく貯めることもできます。
他にも「キャッシュレス決済」を利用することでメリットはもちろんデメリットだってあります。
続いてキャッシュレス決済を利用することで起こるメリット・デメリットについて見ていきましょう。
メリットとデメリット
メリット
現金を持たなくてよい
キャッシュレスの一番のメリットは「現金を持ち歩かなくていい」ということ。
クレジットカードがあればもちろん、電子マネーであってもオートチャージを利用すれば現金を出す必要がありません。
そのため、必要に応じて銀行口座から引き出す必要もないのでATM手数料も節約することができます。
さらにクレジットカードをスマホに登録しておけば、コンビニなどのちょっとした買い物へ行く際にお財布を持たずに済みますね。
ポイントが貯まる
クレジットカード決済はもちろん、楽天Edyやnanacoといった電子マネーを利用することで各ポイントを貯めることができます。
なかでも楽天カードは共通ポイントである楽天ポイントを貯めることができるクレジットカードとして有名ですよね。
ちなみに楽天カードは通常100円につき1ポイントが付与されますが、楽天Edyと紐付けたりスマホ決済サービス「楽天Pay」と連動させることで還元率が1.5%になりますよ。
また、LINE Payであれば毎月の利用頻度に合わせてポイント還元率が変わる「マイカラープログラム」といった制度も導入されています。
LINE Payはお買い物やショッピングだけでなく、地方によっては納税をおこなうことができるようになりました。
LINE Payは使えば使うほどポイント還元率を上げることができるので、このような費用も積極的に利用すると効率よくポイントを貯めることができるのでオススメです。
このようにキャッシュレス決済を利用することで、現金を使うよりも効率よくポイントを貯めることができます。
お金の管理ができる
「節約するなら家計簿は必須!」なんて言葉をよく聞きますが、続けられない人も多いですよね。
そんな人におすすめしたいのが「リンククロス」という家計簿アプリ。
このリンククロスの魅力は一つのアカウントで口座残高からカードの利用履歴、ポイントにマイレージ履歴までリアルタイムで確認できることです。
さらに日々の収支もレシートを印刷するだけなのでとってもカンタン!
もちろん、アプリは無料で使うことができるので余計な出費にもならないのでオススメです。
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しかし、家計簿というのは「続ける」ことができなければ意味がありませんよね。
クレジットカードを利用すれば「毎月何にいくら使った」かを明細で確認することができます。
※ただし、クレカを使い電子マネーにチャージした場合はチャージ金額しか表示されないので注意しましょう。
家賃や光熱費、毎月かかる固定費などもクレジットカード決済にすることでお金の管理を簡単にすることができます。
これならお買い物をするたびにレシートを貯めることなく、毎月の収支を確認することができますね。
デメリット
お金の動きがわからない
国内のキャッシュレス決済の普及率が進まない理由の1つでもありますが、キャッシュレスでは現金と異なり「お金の動き」を目で確認することができません。
クレカであれば暗証番号もしくはサイン(署名)をすれば買い物ができ、電子マネーやスマホ決済(使うサービスにより異なる)であれば専用端末にかざすだけで商品を購入できてしまうからです。
「お金のやり取り」をその場で確認したいという方にはデメリットになることでしょう。
使える場所に限りがある(クレジットカード・モバイルペイ)
キャッシュレスの代表としてクレジットカードがあります。
クレジットカードはお買い物や食事の支払いをする際にカードを提示することで利用することができますよね。
カードに付帯しているブランドの加盟店であれば世界中で使うことができますが、ここで注意しておきたいことはスマホ決済の場合。
国内でのキャッシュレス決済による普及率は低いため、スマホ決済に対応している実店舗が現状少ないのです。
そのため楽天PayやPayPayといったスマホアプリでの決済には注意が必要です。
スマホ決済に対応している実店舗は増えてはいますが、現状は現金もしくはクレジットカード決済(または電子マネー決済)が多いということを覚えておくようにしましょう。
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キャッシュレス決済の普及率を上げる目的は?
世界各国ではすでに多くの方がキャッシュレス決済での生活を送っています。
各国におけるキャッシュレス普及率を見てみましょう。
経済産業省「キャッシュレスの現状と今後の取組」から引用
このデータを見てわかるように、世界各国と比べると国内でのキャッシュレス決済が進んでいないことがわかります。
では、なぜこんなキャッシュレス決済の普及が進んでいないのでしょうか。
「クレジットカードを利用しない理由」にはこのようなものがありました。
■ 使いすぎが気にかかる
■ セキュリティなど安全性に不安がある
■ 原則は現金払い
■ 金利負担額が生じるのを避けたい
■ サインや暗証番号の入力が面倒
※博報堂生活総合研究所「お金に関する生活意識調査」(2017年12月発表)より引用
やはり、現金払いと違いお金の動きが見えないという理由が多いようです。
クレジットカードを使わない理由としては「金利負担額が生じるのを避けたい」という意見もあります。
確かにクレジットカード決済をおこなうとカードによって異なりますが、払い方によって「金利」がかかりますが、支払い方法には一括払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払いがあります。
一括払いの場合は金利負担額がかからないため、カード決済を利用する際は一括払いがオススメです。
分割払い、リボ払い、ボーナス払いとなると平均12~18%の金利負担額がかかります。
※クレジットカード会社によって金利負担額は異なります
またクレジットカードを正しく使うことで決済額に応じたポイントを得ることができます。
決済額を把握し使って行けば、安全に便利に活用することができるはずです。
また日本はなぜ急に「キャッシュレス決済」の普及率を上げようとしているのでしょうか?
第一に考えられる点は少子高齢化による人件費削減いわゆるコストカットが目的です。
買い物や外食でも現金でのやり取りをするためには店員がいないとできません。
少子高齢化を辿っている日本にとっては「キャッシュレス決済」を普及させなければ人手不足も解消できないという問題に拍車をかけてしまうのです。
ですが、キャッシュレス決済を導入させることで「無人コンビニ」や「電子マネーのみの飲食店」を増やすことができ、社会において人件費削減にも大きく繋げることができます。
第二に考えられる点は外国人観光客への対応です。
「東京オリンピック」や大阪万博の開催により、日本にくる外国人観光客は今の倍以上に増えると考えられます。
また、先ほどの表を見てわかるとおり、韓国・中国・アメリカ・イギリスにおいてキャッシュレス普及率は40%~80%以上にも及んでおり、訪日外国人はクレジット決済やスマホ決済が主流となっているため、ほとんどの方が現金払いをしていないということです。
それに対し、国内のあらゆる店舗がキャッシュレス化に対応できていなければキャッシュレスの利便性を失いかねません。
そのため来日した外国人観光客を逃さないためにも、国内におけるキャッシュレス決済の普及率を少しでも上げる必要があるのです。
第三に考えられる点は私たちの生活スタイルについてです。
キャッシュレス化に対しては先に述べたように「カードによる使い過ぎ」などが目立ちましたが、その一方でメリットもたくさんあります。
一つ目は現金決済でのレジ待ちへのストレス解消。
キャッシュレス決済のなかでも国内で普及しているのは「電子マネーによる決済」です。
電子マネーを端末にかざすだけで決済が完了するので、待ち時間の短縮にも繋がりますね。
二つ目はクレジットカードによるポイント付与。
現金で買い物をする際に各ポイントカードを提示することで貯めることができますが、クレジットカード決済であればさらにクレカポイントが付与されます。
さらにスマホ決済サービスによっては、モバイルペイを利用することでポイント3重取りをすることも可能。
貯めたポイントを実店舗で使うことで現金を使わずに済むので無駄遣いも軽減することができますす。
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まとめ
今回は現金を使わない「キャッシュレス決済」について紹介しました。
各キャリア会社によって使えるサービスが異なったり、独自のサービスやキャンペーンが随時おこなわれています。
国内のキャッシュレス決済が普及することで私たちの生活にとっても嬉しい効果が期待できるので、ぜひこの機会に現金払いからキャッシュレス決済に切り替えてみてくださいね。