ジェネリック医薬品の基礎知識を学ぼう!ジェネリック医薬品が安価で処方できる秘密とは

山田インパラ山田インパラ

新薬と比べて、安価に処方してもらえるジェネリック医薬品。
長期間服用する薬の代金が安くなると、経済的負担が軽くなって助かりますよね。
ただ、ちょっと気になるのが、ジェネリック医薬品の効果。
「安いのはいいけど本当に効くのかな?」と、不信に感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、今回はジェネリック医薬品に関する基礎知識をお伝えします。
安さの理由から気になるデメリットまでわかりやすくご説明しますので、ぜひチェックしてみてください。

スポンサーリンク

ジェネリックはなぜ安いの?

ジェネリック医薬品とは、簡単にいうと「新薬と同じ有効成分をもつ安価な医薬品」です。
ジェネリックという言葉には、「一般的」という意味があります。
つまりジェネリック医薬品とは、新薬の一般的な普及を目的として作られる医薬品なのです。

ジェネリック医薬品の開発製造は、新薬のノウハウを活かして行われます。
このため、開発に要する期間はごく短く済みますし、開発費用は新薬の数百分の1程度しかかかりません。
低コストでの製造が可能であることから、ジェネリック医薬品は安価に提供できるのです。

ちなみに、1つの新薬の開発には、300億円以上の費用が必要とされています。
臨床期間も含めると、開発にかかる期間は10年から15年程度。
こうした莫大な費用と期間をかけて開発されるため、新薬には成分特許や製造特許といった各種特許が認められます。
特許の有効期間は、おおよそ20年から25年程度です。
この期間を使って、新薬を開発したメーカーは開発費用を回収します。
以上の事情があるため、新薬の価格は高額にならざるを得ません。

一方、ジェネリック医薬品の開発費は、おおよそ1億円程度。
比較的安価に開発できるため、販売価格を新薬の7割〜2割程度に抑えることができます。
その価格の安さは、みなさんが普段実感されているとおり。
ジェネリックの発売をもって、医薬品の価格は一般的な消費者が利用しやすい値段に落ち着くのです。

ジェネリックのメリット・デメリット

ジェネリック医薬品には、メリットもあればデメリットもあります。
デメリットが気になるところですが、まずはメリットをチェックしてみましょう。

・価格が安価
・安全性は新薬と同等

前節でも触れたとおり、ジェネリック医薬品は新薬の7割から2割程度の費用で利用できます。
その経済的効果は高く、特許が切れている全ての医薬品をジェネリックに換えるだけで、国民医療費を1年に1兆円削減できるとされるほどです。
安全性の高さも、ジェネリック医薬品がもつメリットの1つ。
主な有効成分の安全性は新薬で確認されていますし、医薬品としての安定性も専門機関のチェックを受けています。
新薬と同様の副作用は起こる可能性がありますが、医師の指導の下で服用すれば危険性はありません。
続いて、ジェネリック医薬品のデメリットを見てみましょう。

・医師の判断で処方されない場合がある
・効果を得られないケースがある

処方が適当でないと医師が判断した場合は、患者が希望してもジェネリック医薬品を利用できません。
たとえば、新薬の利用によって病状に安定が見られる場合は、あえてジェネリックの処方を行わない場合があります。
ジェネリック医薬品に含まれる成分は、完全に新薬と同じではありません。
主な有効成分は新薬と共通していますが、添加物や製造方法には違いがあります。

こうした違いが病状の安定を崩す可能性があるために、あえてジェネリックを処方しないケースがあるのです。
付け加えると、新薬がもつ全ての有効成分が、ジェネリックにも含まれるわけではありません。
特許が切れているのは主な有効成分だけであり、そのほかの有効成分の特許は保たれている場合があります。

このような事情から、新薬とジェネリックの適応症に違いが出るケースが少なくありません。
病状によっては、ジェネリックの処方が適当でないと判断される場合があります。
このほか、医師の個人的な主義によって、ジェネリックが処方されないケースもあるようです。

続いて、効果を得られないケースについて。
医師が処方を認めているにも関わらず、ジェネリック医薬品が新薬と同様の効果を発揮しない場合があります。
このケースについては、次節で詳しく掘り下げることにしましょう。

ジェネリックが効かないケースについて

医師が処方したジェネリック医薬品が、必ずしも新薬と同様の効果を発揮するわけではありません。
たとえば、プラシーボ効果によって、有効成分が効果を発揮しなくなるケースがあります。
プラシーボとは、いわゆる「偽薬」のこと。
通常は、実際の薬理作用をもたない薬を指します。

偽薬といっても、侮ってはいけません。
過去の実験により、偽薬を本物の医薬品と信じ込ませることで、一定の効果を発揮することが確認されています。
プラシーボ効果は、人体にとって有効な効果のみを発揮するわけではありません。
毒と信じ込ませた偽薬が、実際の毒物と同様の効果を発揮する場合があるのです。

これと同様に、「ジェネリックは効かない」と信じている患者に対して、ジェネリックが本来の効果を発揮しなくなる場合があります。
「安物の薬」と信じ込むことで、有効成分が効かなくなってしまうというわけです。
また、ジェネリックから新薬に切り替えることで、効果が現れなくなるケースもあります。
人間の体は、不思議と心身が一致しないと回復には向かわないようですね。

まとめ

本文で見てきたように、ジェネリック医薬品にはメリットとデメリットがあります。
とはいえ、ジェネリックが基本的に安全で効果が高い医薬品であることは事実。
原料が安価で粗悪ということもないので、安心して利用できます。

プラシーボ効果の問題も、ジェネリックの知名度が高まることで、ある程度解消されるはずです。
医療費の負担を抑えるためにも、ぜひジェネリック医薬品を有効活用してください。

この記事を書いた人
山田インパラ

山田インパラ

酒と惰眠をこよなく愛する30代ライター♂。健康に役立つ情報をお届けするべく、今日もキーボードをカタカタします。
さがす