ひとりでもできる!床や壁も業者さんに頼まずDIYする節約リフォーム術


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カワウソさんカワウソさん

ただの味気ない白い壁をどうにかしたいなぁ。
何年も住んでるから、壁紙や床が汚れてきたなぁ。
このマンネリな部屋、リフォームしてキレイにしたいなぁ。
などなど、いま住んでいる部屋への不満って誰でもひとつやふたつありますよね。

そこで今回はお部屋の雰囲気や印象を大きく変える、壁や床のDIY方法を紹介していきたいと思います!
壁や床のリフォームって、職人さんや業者に頼まないとできないんじゃ?って思っている人も多いですよね。
大掛かりな作業でシロウトには無理だろうと、早々にあきらめないでください。
DIYブームの波にのって、壁紙や床材などプロでなくても扱える便利な商品がたくさん販売されているんです。
数時間あればひとりでもできる、便利なプチリフォームグッズや方法などを詳しく紹介していきますので、お部屋の不満解消にぜひ役立ててください。
貼ってはがせる、原状回復しやすい壁紙などもあるので、賃貸の人もトライできます。
気をつけるべきポイントなども分かりやすく説明していきますので、自分でできる節約DIYリフォームを楽しんでみてくださいね。

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部屋の印象を大きくチェンジできる壁紙

賃貸住宅など特にそうですが、日本の壁と言えばホワイトがほとんど。
どんなインテリアや雰囲気にも合わせやすいので実用的ではあるのですが、汚れが目立ったり、飽きがきやすいものです。
自分の気分や好みに合わせて、壁紙を貼り替えられるようになると、部屋のリフォームも思いのままにできるようになります。
費用も材料費だけで済むので、業者さんに頼むより1/2~1/3程度のコストで、安く仕上げることができるのです。
DIY初心者でも作業しやすい壁紙、貼り方、道具があるので紹介していきますね。

<壁紙の種類>

壁紙には2種類あります。
国産壁紙と輸入壁紙です。
それぞれに特徴があるので、用途に合わせて選んでください。

■ 国産壁紙

多くは表面がツルツルしたビニールコーティングが施されていて、裏側は紙になっています。
裏にのり付きとのりなしがあるので、賃貸で原状回復しないといけない場合や貼ってはがしたりしたい場合は、のりなしを選びましょう。
幅は約90cmのタイプが主流で、1m単位から買うことができます。安いものだと1mをワンコイン以下でゲットできるので、リーズナブルにリフォームできます。

■ 輸入壁紙

DIYや自分でリフォームする習慣が定着している欧米には、バリエーション&デザイン豊な壁紙がいっぱい。
素材はフリース(不織布)タイプのものと紙タイプのものがあります。
貼ったりはがしたりするにも丈夫で破れにくいのはフリースタイプなので、輸入壁紙なら素材はフリースがオススメです。

国産壁紙と違い、輸入壁紙にはのりは付いていません。
幅は約50~60cmと狭いので、初心者さんでも作業がしやすいです。
価格は国産より割高(1mで500円程度~)で、約10mのロール単位での販売が多く見られます。
個性的な柄、モードなデザイン、クラシカルなテイストなど、国産壁紙にはないデザイン性の高いものがたくさんあるので、思い切ってリフォームしたい!こだわりの部屋をつくりたい!なんて人にはオススメです。

DIY初心者でリーズナブルに仕上げたい人は国産壁紙ののり付きを。
貼ったりはがしたりして、セルフリフォームを楽しみたいという人はのりなしの国産or海外壁紙の中から、お気に入りのものを探してください。
初めてでなるべく失敗したくない時は、柄合わせを気にしなくてもいい無地のものか、柄の細かいタイプを選ぶといいですよ。
色がはっきりしたものや柄が全体に入っているものだと、シワや浮きも目立ちにくくなるので、選ぶポイントに覚えておいてください。

<貼り付けまでの流れ>

仕上がりが一番きれいなのは、下地の壁紙をはがして新しい壁紙を貼る方法です。
カッターで水平に壁紙に切り込みを入れて、壁紙の端までカッター切っていき、切り込み線とクロスしたところにカッターの刃先を入れて角を立てます。
つまんで引っ張れるようになったら、角からゆっくりはがしていきましょう。古い壁紙の薄い裏紙が残るように作業してください。
古い壁紙がはがれたら、のり付きのものはそのまま貼り付けましょう。のりなしは壁面か壁紙かにのりを塗って貼り付けます。

賃貸の場合ははがすことができないので、下地壁を確認してから作業する必要があります。
よくある白いクロス(ビニール)壁紙は専用ののりと壁紙を使えば、原状回復はむずかしくありません。
表面に凹凸がある場合は目立たないところで貼ってはがした時に傷がつかないかどうか試してから、貼りつけ作業をしてください。
下地壁がベニヤ板や木の場合は表面の汚れをさっと拭き取って貼り付ければOKです。
板の表面に木目などプリント加工されているプリント合板の場合は、表面がつるつるしているのでのりがはがれやすくなります。
やすりで表面を粗くして貼り付ける(賃貸は不可)か、テープのりで貼り付けるようにしてみましょう。
和室によく使われる砂壁や土壁、じゅらく壁などにも下地処理をすれば貼れますが、原状回復はできないので今回は省きます。

必要な壁紙の計算方法

壁紙の貼り替えにどれくらいの量が必要なのかは次の計算方法で出すことができます。
まず貼り替えたい壁のサイズを測ります。複数面貼り替えたい場合は、1面ずつ測ってください。
床から天井までの高さと壁の横幅をメジャーで計測してから必要量を計算します。
壁紙は天井際の一番高い位置から床面に向かって、縦長のシートで貼り付けていきます。壁の横幅から何シート必要なのかを計算することからはじめると出しやすいです。
横幅360cm×高さ240cmの壁を例にして考えてみましょう。

<無地の壁紙の場合>

国産壁紙で作業すると幅は92cmなので、壁一面を貼るには4シート必要になります。
92cm×4シート=368cmで壁の横幅よりオーバーしますが、横幅ぴったりに貼り付けるための切りしろとして5~10cmは必要なので、4シートでちょうど良いサイズに。

次に高さは240cmなので、上下の切りしろ分を10cmとって1シート250cmで計算します。
4シート必要なので250cm×4=1,000cmとなるので10mは最低でも必要となるのです。
初めての場合は少し多めの11~12mくらい準備しておくと安心ですよ。

<柄のある壁紙の場合>

柄や模様がはっきりしている壁紙は、貼り合わせる継ぎ目で柄がずれないように作業しなければいけません。
そのため、同じサイズの壁に貼り付けるとしても無地のものよりも多く壁紙が必要になります。
国産壁紙なら幅は92cmなので、4シートで横幅は足ります。次に高さの計算ですが、柄の繰り返しサイズを考慮しなければいけません。

柄が切り変わるちょうど良い場所でカットしていかないと、柄合わせができなくなるので、柄の繰り返しサイズによって1シートの長さが変わります。
例えば、同じ柄が20cmごとに繰り返している壁紙なら20cm×13回分(柄のリピート回数)=260cmが1シートの長さになります。切りしろが20cmとれるので、このサイズでOKです。
260cmが4シート必要なので、トータル260cm×4=1,040cmとなり、10m40cmが最低必要量になります。

では、同じ柄が90cmごとに繰り返している大柄な壁紙ならどうなるでしょう。90cm×3回分(柄のリピート回数)=270cmが1シートの長さです。
シートは4枚必要なので、270cm×4=1,080cmとなり、約11mは最低でも必要となります。
無地と同じように余分は見ておいた方がいいので、プラス1~2mは余分を購入しておきましょう。
柄のある壁紙には柄合わせがしやすいように、壁紙の端に三角や矢印などのマークがついているものが多くあります。初心者さんは目印があると作業しやすいので、購入時にはそこもチェックしましょう。

ホームセンターで販売しているロールタイプの壁紙には、部屋の広さ別の必要量目安などが書いてあるので参考にしてください。
計算がわずらわしい人は、壁紙販売サイトに必要量を自動計算してくれるページが設けてあったりするので、活用すると便利ですよ。

作業時間の目安

窓や扉などのない壁だけの狭い部屋に、のりつき壁紙を貼るだけなら1.5~2時間程度で作業は終わります。
トイレの壁だけくらいなら、これくらいの作業時間です。
部屋が広くなれば、当然作業時間もかかります。6畳間で3~5時間、8畳間で1日くらいをみておいてください。
狭い場所であればひとりでもきれいに仕上げることができますが、広い部屋やはじめての場合は2人以上で作業するようにしましょう。
作業時間も短くなりますし、失敗も少なくなりますよ。
室内の作業なので晴天でも雨天でも貼り替えはできますが、気温や湿度が高い時は壁紙が伸びたり膨張しやすくなります。
高温多湿時に貼り替えをする時は、壁紙の浮きや伸びが起きないように、より丁寧に作業するようにしましょう。

壁紙DIYするために準備する道具

原状回復しやすく仕上がりもキレイな、貼ってはがせる水性のりを使った施工に必要な道具を紹介します。
作業をスムーズに進められるよう、必要な道具は漏れがないように準備しましょう。
列挙していきますので、ホームセンターでの買い物リストに活用してください。

⬜︎ 壁紙:裏面のり無し。賃貸ならフリース(不織布)素材を選んでください。 
⬜︎ 貼ってはがせる水性のり 
⬜︎ ローラーバケット:水性のり入れ。ペンキを入れて使うカゴタイプのもので可
⬜︎ ローラー 
⬜︎ 水性ペンキ用刷毛:ローラーでは塗りにくい、壁の隅などで使用
⬜︎ なでバケ:空気を抜いて、浮きをつくらないように壁紙を貼り付けるための刷毛
⬜︎ 竹べら:壁の角に壁紙を押し込み、しっかり壁紙にクセをつける
⬜︎ 地ベラ:余分な壁紙をカットする時に使用
⬜︎ ジョイントローラー:壁紙のつなぎ目をなだらかに圧着
⬜︎ マスカー:床などを汚さないようにするカバー
⬜︎ 工具:カッター、ドライバー
⬜︎ 脚立

水性のりを使った壁紙DIY

貼ってはがせる水性のりなら、ズレたりしても貼り直しながら作業できるので、初心者さんにオススメです。
あわてずゆっくり作業して、キレイに仕上げてください。

<前作業>

下地壁紙をはがせる場合ははがして、むずかしい場合はそのままで汚れだけを拭き取ってから作業をはじめます。
作業しやすいように、窓のカーテンレールや電気のスイッチプレートなどがある場合は、ドライバーで取り外しておきましょう。

時間があれば、のりは作業の前日につくっておいてください。
必要な量の水をローラーバケットに入れて、粉末のりと混ぜるだけです。
ダマができないよう、水に少しずつ粉末を溶かしていきましょう。
なめらかなのりになるよう、しっかり混ぜるのがポイントです。
全体が混ざったら、10分程度おいて再度混ぜて一晩置いておきます。
寝かせることで、水とよくなじんでなめらかなのりになります。
作業前にダマが残っていたら、手で取り除いてください。
壁紙も切りしろ分も含めた長さでカットして、必要な枚数分のシートを準備しておきましょう。

<貼り付け>

床にのりがつかないように、貼り付ける壁の際から1~2m程度マスカーを使って養生します。
養生できたら、1シート分より少し広めにのりをたっぷりローラーで塗りつけましょう。
壁の端は刷毛を使って塗り残しがないようにしてください。
のりが塗れたら、左側の1列目から壁紙を貼ります。

天井部分に切りしろを残して、壁の左端にシートの端を合わせて貼っていきます。
右利きの人は左側から右側に向かって貼っていくと作業がしやすいですよ。
壁紙が貼れたら、なでバケを使って空気を抜いていきます。
壁紙シートの中央から外側に向かってなでバケを動かすのがポイントです。
のりが乾きはじめるまでには時間がかかるので、作業中ズレてしまっても何度も貼り直して、修正してください。

<キワ処理>

1枚目の壁紙がキレイに貼れたら、天井と床部分の処理をしていきましょう。
天井とのキワにしっかり壁紙が貼りつくよう、竹べらをぐっと押し込んで、壁紙にしっかり跡をつけます。
しっかり跡がついたら、地ベラをカットしたい部分に差し込み、その上をカッターをすべらせて、余分な壁紙を切り取ります。
床面も同じように、地ベラを使ってカットしましょう。
壁紙がキレイにカットできるように、カッターの刃はいつもよく切れる状態にしておいてください。
少しでも切りにくいと感じたら、刃を折って先を新しくするように気をつけましょう。
切り取ったまわりにのりが残っていたら、水につけて絞ったスポンジで落としてください。
これで1枚目の貼り付け作業が終了です。

<2枚目以降の貼り付け>

1列目と同じように、しっかりのりを塗りつけます。
柄のある壁紙の場合は柄合わせをしながら、つなぎ目から貼り付けていってください。
キレイに貼り付けられたら、上下の切りしろをカットします。
1枚目とのつなぎ目をジョイントローラーで押さえてしっかり貼り付け、なじませませましょう。
この作業を枚数分、繰り返します。
最後の列の右端の余分は、天井キワと同じように竹べらでしっかり跡をつけて、地ベラを使ってカッターでカットしてください。

以上で作業終了。
壁紙DIYの完成です!ゆっくり行えば誰にでもできる簡単な作業ばかりで、特別なテクニックは必要ありません。
もし数日後に浮いたりはがれたりしてきたら、その周りをゆっくりはがして、再度のりを塗って貼り直してください。

<キレイにはがすポイント>

新しい壁紙に貼り替えたくなった時、現状回復が必要になった時、次のコトに気をつけて壁紙をはがすようにしてください。
壁紙の端をつまんで、ゆっくり下に壁紙を引きながらはがしていきます。
裏地の紙が残ってもそのままにしておいて、はがれるところから取り外していきます。
無理に残った裏紙をはがそうとすると、元の壁紙も一緒にはがれてしまう危険性があります。
絶対に無理にはがさないようにしてくださいね。

すべて壁紙を外せたら、残った裏地の紙やのりを取り除きます。
濡らしたローラーや刷毛を使って、残った裏地にしっかり水分を含ませて、ふやかします。
裏地がやわらかくなったら、ゆっくりめくってはがします。
のりも残っているので、かために絞ったぞうきんやスポンジで水拭きして、しっかり拭き取りましょう。

作業後、壁が乾いた状態でもう一度さわってみてください。
かたくザラザラしている部分にはまだのりが残っています。
のり残りしないよう、再度拭き取りましょう。
水性のりなら水に溶けるので、水拭きすれば現状回復できます。
貼り付け作業も補修も簡単にできるので、初心者さんでもトライしやすいのが水性のりを使った貼り替えです。壁紙を替えるだけで部屋全体が見違えるので、その変化に家族もきっと驚きますよ。

水性のり以外を使った壁紙DIY

のりよりももっと手軽に作業できて、簡単に元に戻せるようにしたい人は貼ってはがせる両面テープやホッチキスを使ってDIYするという方法もあります。
貼ってはがせる両面テープは下地面につく接着剤が弱粘性なので、新しく壁紙を貼ってもすぐとり外すことができます。
貼り付けたい場所の四方に両面テープを貼って、壁紙を貼り付けるだけなので作業も簡単で、短時間で終わらせることができるのです。

貼り方は水性のりと同じように、左側から右に向かって、1枚ずつ貼り付けてください。
ジョイントローラーを使って、壁紙とテープが密着するようにしっかり押さえます。
はみ出した部分は地ベラとカッターを使ってカットしてください。
作業はとても簡単に済むのですが、のりに比べると接着面が小さいのでたるみが出たり、テープ部分がシワになったりしやすいというデメリットもあります。

トイレなどの狭い壁を簡単に変えたい、お試しでまずやってみたいという時にいい方法です。
次にホッチキスで壁紙をとめるやり方ですが、壁紙・画びょう・ホッチキス・ものさし・カッターがあればすぐDIYできる方法です。
ホッチキス針がとまる壁ならどこででもできます。
天井高に合わせて壁紙をカットしたら、左側から貼りはじめます。
ホッチキスで固定する前に、画びょうで仮止めして位置を決めます。
たるまないように気をつけながら、上から下へ向かってホッチキスで20~30cm間隔でとめていきます。
仮止め用の画びょうを動かしながら、ピンと壁紙が張ったまま作業ができるようにしましょう。
上下左右の壁紙のフチをホッチキスでとめたら、天井と床部分の切りしろをものさしとカッターを使って切り取ってください。
2枚目以降も同様に画びょうで仮止めしながら、貼り付けていきます。
あまりたくさんホッチキスを打ち込みすぎると、外す時が大変なので打ち過ぎには注意しましょう。
ホッチキス貼りはとっても手軽な方法なので、今まで試したことのないような壁紙を貼ったらどうなるのか見てみたい時などにいいやり方です。

また、水性のりや両面テープでキレイに原状回復できるかどうか心配な場合にも使えます。
ホッチキス針の痕が気になる時は、100均ショップなどでも販売されている、屋内補修剤や穴埋めパテで消すようにしましょう。

付属物がある時の貼り方

壁に窓があったりドアがあったりと、垂直に貼り続けるだけでは作業が終わらない場所もあります。
エアコンなど取り外せないものや電気スイッチやコンセントまわりなど、付属物がある時の作業ポイントを紹介していきますね。

<窓がある場合>

窓がある場所にも貼り付けの手順通り、左側から上から下へ向かって壁紙を貼っていきます。
窓にかかる部分の貼り付けになったら、窓部分の余分な壁紙を切りとりましょう。
その際、窓の角を半分に分けるようにカッターで切り込み線(45度の斜め線)を入れます。
窓枠に重なる部分はカッターで傷付けないよう、壁紙を浮かしながら角まで切り込みを入れてください。

切り込み線により、壁紙をめくりやすくなったら、窓の上辺から竹べらでしっかり押さえて枠のキワに壁紙を押し込みます。
しっかり跡がついたら、地ベラとカッターで余分をカットしましょう。
同じように、窓の横枠と下辺も枠にそって壁紙を竹べらで押し込み、地ベラとカッターで余分を切り取ります。

次に窓で上下に分かれる部分の壁紙も上から垂直に貼り付けます。
まず上の部分から貼り付け、窓に少しかかるくらいの長さのところでカットしましょう。
天井の切りしろをカットし、窓枠も同じように余分を切り取ります。

次に窓の下部分を貼り付け、窓枠と床部分の切りしろをカット。
ジョイントローラーを使って、つなぎ目をしっかり圧着させます。
窓の右側部分も左側の窓枠部分の処理と同じように作業してください。
最後に窓枠まわりについたのりをスポンジで落とせばできあがりです。
柄のついた壁紙を使う場合は、窓が大きくなればなるほど柄合わせしなければいけない箇所が増えて、作業がむずかしくなっていきます。
まずはトイレなどの小さい窓で練習してみましょう。
はじめて大きい窓がある壁を貼り替える時は、柄合わせが必要のない壁紙を使うようにすると作業がスムーズです。

<エアコンがある場合>

窓の手順の応用編になります。エアコンは天井に近い部分に取り付けられるので、天井からエアコンまでの狭い場所で細かい作業が必要です。エアコンを傷付けないよう、丁寧に進めてください。
水性のりを使って貼り付ける場合はエアコンにのりが付かないよう、マスカーなどを使ってカバーをかけてから作業しましょう。
エアコンに壁紙がかぶるところまで貼り付けたら、窓と同じように角に45度の切り込み線を入れます。
カッターでエアコンを傷付けそうな場合はハサミで切り込みを入れましょう。
窓枠と違って、エアコンの多くは壁との間にすき間があります。
そこに壁紙を入れ込むことでキレイに仕上げるので、フリーハンドのハサミでも問題ありません。
5mm~1cm程度多めに押し込み分をとって、余分をハサミで切り落とします。
押し込み分は地ベラを使えば簡単にエアコン下に入るので、作業もむずかしくありません。

エアコン裏にすき間がない場合は、窓枠と同じようにキワで壁紙を地ベラとカッターを使って切り落としてください。
エアコン周りもつなぎ目と同じように、ジョイントローラーを使ってしっかり押さえておきましょう。
ぴったり貼り付いたら、マスカーを外してできあがりです。
柄合わせの必要のない壁紙なら、エアコンと天井の間の狭い部分だけの1枚シートをつくって貼り付けるというやり方でもOK。
細かな貼り合わせが不要になるので、作業を楽にすることができます。

<電気スイッチやコンセントがある場合>

前処理でもご説明しましたが、貼り付け作業前にプレートやカバーはドライバーで外しておいてください。
上から壁紙を貼る際、コンセント部分の中央のあたりにバッテンの切り込みをカッターで入れます。
壁紙を浮かして、コンセントを傷付けないように気をつけましょう。
切り込みができたら、バッテンの切り込み線を対角線上になるように伸ばしていきます。
カッターではむずかしい時はハサミでカットしてください。

切り込みで上下左右に切りしろが開いたら、スイッチやコンセントの外枠に沿って竹べらで跡をつけ、地ベラとカッターで余分を切り落としていきましょう。
4辺すべてカットできたら、余分なのりやホコリをスポンジで落とします。外しておいたプレートを取り付け直せば、できあがり!
作業時間を短縮したければ、プレートで隠れることを考えて、コンセント周りの壁紙を四角にカッターでざっくり切り抜いてもOKですよ。
エアコンやコンセントなど電気を通したままでも特に問題はありませんが、ブレーカーを落として作業する方が安心です。

床もできる!簡単リフォーム

壁紙を自由にDIYでチェンジできるようになったら、床もリフォームしちゃいましょう。
壁と床を自分で変えることができるようになれば、思いのままに部屋づくりが可能になります。
もちろん業者さんに頼むワケではないので、材料費だけの低価格リフォームができるのです。
壁紙と同じように、床材もDIYブームで初心者にも扱いやすい商品がいろいろと販売されています。
ホームセンターもしくはネットショップで手軽に購入できるので、お好みのものを探してみてください。

初心者にぴったりなフローリングカーペット

床の汚れを隠したい。いまのフローリングの色や質感がイマイチ好みではない。
使いづらい和室の畳をフローリングに変えたい。
ペットを飼うのに、賃貸の床を汚したり傷つけたくない…etc.
そんな時に試してもらいたいのが、フローリングカーペットです。
安いものだと6畳で2万円前後で購入することができます。
やり方はとっても簡単!まずはフローリングにチェンジしたい部屋の寸法をメジャーなどで測ります。

次にホームセンター(もしくはネットショップ)で欲しいフローリングカーペットを部屋の大きさに合わせて、カットしてもらいます。
ジャストサイズでカットすると端がめくれ上がったりするので、1~2cm小さい寸法でカットしてもらいましょう。
店員さんに部屋のサイズを伝えて、その商品に合ったサイズでカットしてもらえば安心です。
あとはフローリングカーペットを敷く床をキレイに掃除したら、そのカーペットを広げるだけ。
カーペットを部屋の端(奥)に合わせて、ロールを浮かして手前にゆっくり引きながら敷いていきましょう。

部屋一面に敷くフローリングカーペットは重いので、大人2人でロールを持って作業してください。
どうしても1人でやらなければいけない時は、1枚のカーペットを2枚に分割してもらうなど、お店に相談しましょう。
1人で作業する時は特に、横の壁にフローリングカーペットでキズをつけないように気をつけてください。

最近の商品はプリント技術も向上し、リアルに木目を再現したものや手触りもカーペットとは思えないほどしっかりしたものが販売されています。
それがお手ごろ価格で手に入り、床に敷くだけで高級感あふれる部屋に生まれ変わらせることができるのです。
畳などに比べれば、水や汚れに強くお掃除も簡単。
抗菌加工が施されているものもあるので、小さいお子さんやペットがいるご家庭にはぴったりです。

色や柄タイプもさまざまにあるので、部屋の雰囲気に合わせて選べるのもうれしいポイント。
白に近い明るいカラーを選べば、ナチュラルやガーリーなテイストに。
ダークブラウンやヴィンテージ加工してあるタイプを選べば、流行りの男前インテリアや重厚感ある大人テイストの部屋によく合います。
床を変えるだけでどれだけ部屋の雰囲気が変わるか、ぜひフローリングカーペットで試してみてくださいね。

女性でも作業しやすいフロアタイル

作業をより簡単に、自分1人でリフォームしたいという場合にはフロアタイルがオススメです。
その名の通り、持ち運びしやすく軽量化されたタイル型(もしくは板状)にカットされた床シートになっています。
裏面に接着剤がついていてシールのように床に貼り付けられるものや、裏面に滑り止め加工がしてあってそのまま置くだけのものなどがあります。
床に置いたり貼り付けたりするだけなので、作業がとても楽で簡単に床面DIYできるのです。
賃貸で床面への接着剤残りやキズが心配な場合は、床の上に薄い下地ボードを敷き詰めて、その上にフロアタイルを貼るようにしてください。原状回復時に困りません。

畳の上に敷く場合は、薄いコンパネやベニヤ板を敷いておくとタイルが貼り付きやすくなります。
タイルの必要枚数は部屋のサイズを測ってから、出すようにしてください。
6畳セットなど、部屋の大きさ別にパックになったものも販売されていますが、地方によって1畳のサイズが異なるので注意しましょう。
フロアタイルもウッド調や大理石調など、カラーもデザインもさまざまなものが市販されています。床だけでなく、壁に貼って腰板の変わりにしたりもできるのでアレンジもアイデア次第。
床への貼り方も色の違う2種類を組み合わせたり、レンガのように互い違いにして並べたりすれば、よりオリジナリティーのある床をDIYすることができます。

フロアタイルもフローリングカーペットと同じように水や汚れに強く、お手入れも簡単です。
もし汚れてしまったり、キズが付いてしまったりしたら、その部分だけ貼り替えればいいという手軽さもあります。
カビなどが発生しないよう下床をしっかりキレイに掃除してから、楽しく作業してください。

シーズンによって変えられるタイル型カーペット

30cm~50cmの正方形や長方形にカットされて販売されている、タイルカーペットも女性に扱いやすい床材です。
裏面が滑り止め加工されているものは、そのまま置くだけで床をチェンジすることができます。
夏はフロアタイルで涼しく、冬はタイルカーペットであたたかな床にと簡単にリフォームできるのです。
タイルカーペットは1枚の大きさが小さいので、汚れればすぐ外して水洗いできるものを選んでおくと便利です。
小さなお子さんやペットがいても、簡単お手入れで床を清潔に保てます。
防音対策ができたり、ハウスダストを防いだり、防ダニ加工がされてあったりと、家庭用のタイルカーペットはさまざまな機能を持っています。

重くてお手入れしにくいカーペットを引くくらいなら、タイルカーペットでDIYして代用する方が、衛生的でお手入れも楽です。
クッション素材やコルクタイプなど素材もいろいろありますし、カラーバリエーションも豊富なので、用途に合ったものを選んで、リフォームしてくださいね。

まとめ

壁や床も自分でできる、節約DIYリフォームについていかがでしたでしょうか?
業者さんや職人さんに頼まなくても、材料費だけで安く簡単にリフォームできるんです。
DIY初心者さんでも扱える壁紙や床材が多くあるので、これならできそうと思われた人も多いと思います。

現状回復が必須な賃貸の人は、大家さんや管理会社さんへ作業前に施工方法をひと言相談しておけば、引っ越す時に安心です。元々の壁や床にキズがあれば写真に撮って残しておきましょう。
壁や床の汚れを気になったまま放置しているなら、早速ホームセンターに足を運んでみてください。
女性1人でもリフォームできる商品もやり方もたくさんあります。
DIYすればするほど、どんどんリフォームが楽しくなるし、作業もスピードアップ。
自由自在に思い通りの部屋にチェンジしていけます。
あなただけのお気に入りのお部屋を目指して、節約&簡単リフォームを試していってくださいね!

この記事を書いた人
カワウソさん

カワウソさん

小さなことからコツコツと・・・! 日々の生活で心がけている節約術を中心に記事を書いています。
さがす