今流行りの株主優待。ブームに釣られると大損こきます!


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金無和也金無和也

マツコデラックスさん・関ジャニの村上信五さんでおなじみの『月曜から夜更かし』で一躍大ブレイクした株主優待で生活する桐谷広人さんで世間に認知が広まった『株主優待制度』。
いまや、流行りに乗せられて優待目的で株を購入する人が増えてきており、安易な株の購入が危惧されています。

そもそも桐谷さんは600社の株を保有しており、時価にして1億円!
しかもリーマンショック前は3億円もの資産を株で保有していたような、一般人からは雲の上の富裕層の方なんです。

見た目は普通の貧乏くさい独身おじさんの桐谷さんが仕事もせずに株主優待だけで生活しているを見て、
『この人で出来るなら俺(アタシ)もやりたい!』
それって、妄想です。
桐谷さんのように家賃以外を株主優待で生活するには、最低1,000万円の優待株の保有が必要と言われています。

アナタはポンと使える1,000万円ありますか?
メディアに踊らされずに現実的に株とは何か、株主優待とは何かを理解したうえで判断しましょう。

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株主優待って何?

株主優待とは、株式会社が一定数以上の自社の株式を権利確定日に保有していた株主に与える優待制度のこと。
権利確定日の1日だけでも所定数以上の株を保持していれば優待が受けられます。
また、この制度は日本独自のもので海外株ではほとんど実施されておりません。(アメリカ・スターバックスなど例外もあります)

現在、国内上場企業の3600社中のうち、1150社と約30%の企業が株主優待制度を実施しており、年々増加傾向である。

人気の株主優待の例

2015年1月15日12:00現在値
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上記の表でも分かるように株主優待は100株からという場合が多く、10万以上は必要になってきます。
優待目的だと出費に対して元をとるのに気が遠くなるほどの年月がかかります・・・

カッパクリエイトの場合
最低保有の100株で年2回2500円分で年間合計5,000円の食事券を貰えます。
114500円の元を取るには・・・
114500÷5000=22.9
約23年!
カッパクリエイトの場合、配当金の設定もないので優待目的で持っている理由はないですよね・・・

株主優待の落とし穴

ブームによって優待、優待とそこばかりクローズアップされていますが、株とは本来投資目的で買うものです。
優待の内容に惹かれて購入しても投資としての資産価値が全くあがらない物件だったら損をするだけです。
優待の内容も企業の業績によっては優待の撤廃、上場廃止、最悪倒産なんて事もありえます。
例えば上記で例に出したカッパクリエイトが5年後に優待撤廃したとします。
メリットも無くなったから売ってしまおうかなと、株価を確認したら500円だったら・・・
5年間で受けた優待が25,000円分+50000円(500円×100株)=75,000円
大赤字です。

このようなことになるリスクが株にはあります。

魅力的な株主優待企業

リスクを考えたうえでもイオンの優待は魅力的ですね。
100万円までの買い物で3%還元ですから、4年間で元を取れる計算になります。
その上、超安定企業ですから株価も配当利率も大幅な下がりなどは考えられないので長期間保有すればするほど得ができ、資産価値も上がるでしょう。

また、明光ネットワークはQUOカード支給ですから使える場所が限定されずに便利です。
更に、配当利率も高く、優待と合わせた利回りは5%を超えてきます。
年間で6,000円貰える計算です。
このような投資先を100社作れば年間60万円プラスになる計算です。

こういった投資先を増やしていく事が優待生活への近道にもなるのです。

正しい株主優待の受け方とは?

それでも桐谷さんのような生活にあこがれる!
自分もそうなりたい!

分かります。
ですが、資金に余裕がないと絶対に無理です。
前述しましたが、1,000万円分は株を保有しないと優待生活は出来ないからです。

はじめは出来るだけ配当利率が高く、安定した企業の株の中から優待を探すのが正解です。
自分の余裕が出来たら少しずつ増やしていけば、貰える配当金の総額も増えていくでしょうし、使える優待も多くなっていくでしょう。

あくまで、株はリスク付きの貯金です。
預金金利が0.1%以下のこの時代、300万円貯金しても10年後でも3万円ちょっとしか増えません・・・
株を300万円分保有し配当利率が平均4%だとしたら10年後には144万円も増えるのです。
ただリスクがありますよという事。

株主優待ブームに釣られるのではなく、キチンと投資の意識を持ち将来の資産を計算してから株を始める事が鉄則です。

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この記事を書いた人
金無和也

金無和也

お酒に弱くヘビースモーカーのアラフォー独身。最近お腹や体臭が気になり始めました。過去の借金、債務整理の体験を生かして「債務整理のすすめ」「キャッシング大全」を運営している。
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