「100年安心プラン」の実態と保険見直しの必要性は?年金破錠に備えるために保険を見直そう!


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こまちこまち

あなたは老後の備え、万全ですか?

貯蓄もあるし、退職金合わせて、あとは年金で上手にやりくりしていけば暮らしていくくらいは大丈夫!

このように考えている人も多いですよね。
でも、あなたがアテにしている年金がちゃんと受け取れなかったとしたら、どうですか?

年金は国が運用しているシステムだし、保険料だって毎月しっかり天引きされてるんだからそりゃもらえるでしょう?なんて安易に考えて思考停止しちゃってませんか?

そもそも、受給開始年齢になったときにいくらの年金を受け取れるかを把握してますか?

今日はみんなが拠り所としている年金の現状について、客観的視点で解説してみようと思います。

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年金100年安心プランってなんだ?

2004年に行われた年金制度改革で「今後100年間、年金受給額は現役世代の収入の最低50%を保証するよ」というプランが当時の自公連立政権からブチ上げられました。

ちなみに「100年安心プラン」というバカにしているとしか思えない名前は通称ではなく、本当にその名前で発表されました。

内容を乱暴に要約すると、

・年金保険料をある一定額まで引き上げてそこでストップするよ(厚生年金:18.3%、国民年金:16,900円)

・経済状況によって給付額カットを行ったりするけど、色々とやりくりをして受給額が現役世代給与の50%以下にはならないことを約束するよ

ということです。

当サイトでも何回か解説したマクロ経済スライドを発動させたり、増税で対応したりということを行いながらも約束を守っていきますので安心してください、というプランです。

ただ、この100年安心プランの中身をよく見ると相当に机上の空論、いわゆる官僚作文と呼ばれる結論ありきの数字操作が随所に見られる素晴らしい出来になっていたります。

例えば、年金積立金を投資運用などで殖やすことを想定しているのですが、その利回りがしれっと4.1%に設定されていたり(2010年の実際の利回りは1.8%)、労働力率が「労働市場改革が成功し、女性、高齢者で相当の上昇」と記載されていたり、国民年金未納率が「2009年中に20%まで激減」することになっていたり、まあツッコミどころ満載です。

運用利回り4.1%て、相当リスクが高いです。
国の年金積立金にそんなハイリスクなポートフォリオを組むなど、正直あり得ないレベルだと言われています。
実際2010年時点で全く達成できていないわけですし。

労働力率が「相当な上昇」ってもう具体性に欠けて意味不明ですし、国民年金未納率は2013年の実績を見ると残念ながら少なく見積もっても3割を超えています。

あなたは年金で損する?得する?

そもそも日本の年金制度は、現役世代が収めた保険料が高齢者に払われる賦課制度がとられています。

普通に考えればわかることですが、この仕組みは人口ピラミッドが逆三角形を描く少子高齢社会にはとても相性が悪いのです。

1970年代は現役世代10人で65歳以上の1人を支えていたのですが、現在は3人で1人を支える状況になってしまっています。
この状況は将来どんどん悪化の一途を辿り、2040年には現役1.5人で1人の高齢者を支えなければいけません

いやいや、これ明らかに無理でしょ?と。

だから、年金制度の破綻を防ぐために毎年年金受給額がどんどん削られているのです。

ちなみに現行制度での損益分岐点をお伝えしておくと、1961年生まれまでの人が払う年金額よりもらう年金額が多い黒字世代。
1962年生まれ以降の人は、残念ながら支払う保険料のほうが、もらえる年金よりも多くなってしまいます。

そして、赤字額は若い世代になればなるほどどんどん膨らんでいく構造になっています。

参考までに2014年の暮れ頃、SNSを発端にネット上で拡散した画像を貼っておきますね。

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100年安心なんてとんでもない!年金積立金の運用法

先ほど紹介した鈴木教授のPDFにも記載がありますが、実は年金積立金の取り崩しスピードがものすごい勢いで進んでしまっています。

2011年度のデータでは、実に年10兆円ペースで積立額が目減りしてしまっていたのです。

これを食い止めるべく現在実行されているのがアベノミクスによる円安・株高誘導で、つい先日15年ぶりに日経平均株価が19,000円を超える高値を記録したばかりです。

ただ、この株高の要因は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による年金積立金投資の影響が大きいと言われていて、個人投資家や外国人投資家がどんどん日本株を手放す中、なぜか株価は上昇していくという不思議な現象が起きています。

この件については国会でも野党が安倍首相を問い詰めるシーンがテレビで放映されていましたが、2014年は34億円の運用益を出しているので問題ない!という答弁をしていました。

利益が出ているうちは大いに結構なのですが、これもしリーマン・ショックのようなことが起きた場合どう責任を取るつもりなのでしょう。
なにせ年金積立金という一番慎重に運用しなければいけない原資でジャブジャブ株買うっていう博打、果たしてどのような結末を迎えますか・・・。

公的年金に頼らずに老後資金を用意するには?

ここまでで結構乱暴に年金制度の現状をまとめてきましたが、これが現実です。

現在2〜30代が年金受給資格を得る頃、どのような未来が待っているのでしょう?
将来のことは誰にもわかりませんが、未来は明るくなさそうだということはなんとくおわかりいただけたのではないでしょうか?

そうです、自分の老後は自分で備えておかなければ、です。

じゃあどうやって備えればいいの?という話ですが、個人年金に加入することが老後への備えでは一番です。

まずは毎月の生活費がどれくらいかかるのか、公的年金でいくら確保できていて、残りどれくらいの貯蓄をしておかなければ安心して暮らせないのか?という金額を割り出す必要があります。

そして、そのためには今から毎月どれくらいの貯蓄をしていく必要があるのか?
という計算をして自分にピッタリな個人年金をチョイスしましょう。

・・・なんて言われても、そんな簡単に計算ができれば苦労はしませんよね。

そこでおすすめなのが保険見直しサービスを利用すること。

FP(ファイナンシャル・プランナー)さんが実際に自分の状況を確認してくれて、上の流れを全て計算しながら最適なプランを提案してくれます。

もちろん、現在加入中の保険がある人はその保険も含めた金額を弾いてくれて、現在の自分に適切なプランで保険加入ができているか、ということまでしっかりチェックしてくれます。

そういう私も先日保険のビュッフェというサービスで見直しをしたばかりなのですが、担当FPさんがしっかり腑に落ちるまで何度も解説してくれて、自分に足りない部分を教えてくれたのでそこを補う保険に加入したところです。

私が実際に保険見直しを行ったときの体験談は改めて後日書く予定ですが、長い間入りっぱなしになっている保険がある人や、最近結婚したり家を建てたり子どもが産まれたりと、ライフステージに変化があったときは都度保険を見直すことをおすすめします。

・・・と、FPさんに教えてもらいました(笑)

払い過ぎている保険料があったらもったいないことはもちろんですが、保障内容が足りない場合も結果的に自分の首を締めることになってしまいますよ!

不安視される年金制度の破綻

20代~40代の若い世代の中には「年金制度の破たん」を見越して年金未納者が増えているようですが、政府は「国がまるごと破綻でもしない限り年金制度が破たんすることはない」と断言もしています。

一方、安部政権では「マクロ経済スライド制」を発動させ、年金受給額は確実に減っていく方向になりました。
これは現時点で年金をもらっている高齢者も対象になり年金の受給額が年々下がっていくことになります。

ほぼ年金で暮らしてきた高齢者は年金以外の収入源や貯蓄がない場合、長く生きれば生きるほど厳しい状況に・・・。自助努力でカバーできなければ老後破綻も免れないような世の中になってしまいました。

ただ、若い世代はどうでしょう。老後までにはまだ時間があります。

確かに老後は年金を当てにすることはできなくなりますが、受給額が現在よりも少ないとしても年金収入はあります。
大事なのは不足分をどうするのか。
「年金だけに頼らない生活設計」を立て、1年でも早く準備を始めましょう。

なかでも今注目を集まているのが、公的年金を補える「個人年金」と「確定拠出年金」です。
それではまず「個人年金」からみていきましょう。

個人年金とは?

個人年金とは生命保険会社などが取り扱っており、公的年金以外で老後の生活資金として個人が年金を受け取れる保険です。

個人年金という保険商品は昔からありましたが、退職後から年金をもらうまでの生活資金=「つなぎ資金」として近年再注目されています。

個人年金の種類と年金額

個人年金には大きく分けて3つの種類があります。
1.定額型
10年や15年など「受け取り期間」を決めて年金を受け取る「確定年金」と、生きている限り一生涯年金を受け取れる「終身年金」とがあります。

「確定年金」は「終身年金」と比べて保障がついていません。

ただ、期間内であればたとえ加入者本人が死亡した場合でも遺族が残りの年金を受け取ることができます。

一方「終身年金」は死亡または所定の高度障害状態になった時、一括して支払われる保険です。
普通本人が死亡すると、家族は本人の口座からお金を引き出すことができなくなるため、すぐに支払われる終身年金があれば、お葬式代など急な出費が必要になったときも困らなくて済みます。

2.変額型
「変額型」は運用型の保険。投資信託などで保険料を運用するタイプのもので、最終的な年金額は年金が受け取れる時期までわかりません。

いわゆるハイリスク・ハイリターン型の個人年金です。

3.外貨建て
「外貨建て」は運用型の保険です。

外国の通貨で(米ドルやユーロ、豪ドル)運用するタイプのもので、経済や株価や為替などの情勢によって変動します。

こちらもハイリスク・ハイリターン型の個人年金です。

2の「変額型」と3の「外貨建て」は運用がうまくできた場合、リターンが大きいですが、元本割れをするリスクの高い保険商品と言えます。

逆に1の「定額型」は元本割れのリスクが低い為、確実に年金を受け取りたい方に向いてる保険といえるでしょう。

年金額の設定はどうやって決めるのか?

個人年金は加入する年齢によってあまりメリットがない場合もありますので、しっかり検討しましょう。

「何歳から何歳までいくらの必要なのかけ取りたいか」で決めるか
「保険料を払う年数によって受取れる年金額が決まる」かどちらかのパターンから毎月の(又は一時払いの)払い込み金額が決まります。

前者は年代が高くても一時払いができれば可能ですが、後者のパターンは若い人しか入ることができません。
また20代~30代は保険料負担が小さいので定額型に加入して老後に備えていくのがベストです。

また掛け金の対しての戻り率も30代からの加入(120~130%)と、40代から加入(110~118%)とでは雲泥の差が出るということも、心にとめておきましょう。

(ちなみに生命保険文化センター 平成24年度『生命保険に関する全国実態調査』では年間の世帯における払い込み保険料が12~24万以内が最も多かったと報告されています。一世帯、だいたい月1~2万の保険料を支払っているようですね。)

年金の払い方は2種類

分割払いか一時払いを選択して老後に備える準備資金として加入しますが、払い込みが完了したら契約時に決めた受取り年齢(65歳)になるまで寝かしておきます。

そして「受け取り開始年齢」になったら、最初に決めた「受け取り期間」(10年または15年)で毎月年金を受け取る方法です。

保険料を支払う期間が長ければ長いほど、寝かせれば寝かせるほど保険料はアップします。30代は教育費やローンなどお金のかかる時期ですが、少しでも余裕がある人は頑張って加入しておくメリットは十分ありそうですね。

国民年金のメリットにはまだまだ続きがあります。
次回は「あるものをつけるだけで税金が安くなる方法」や2015年度の税制改正に伴い対象者が拡大される見通しのある401k=「確定拠出年金」のメリットや賢い加入方法などをお教えします。


セカンドライフを楽しく過ごすために備えておくこと!
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この記事を書いた人
こまち

こまち

公式Youtubeチャンネルで幅を利かせていますが、こちらでは記事数も少なく肩身狭いです。旅行と馬にまとまったお金をぶっ放すため、お得情報を追い求めるエブリデイ。
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