ビックカメラの人気を支えているのが「ビックポイント」サービス。
ビッグポイントはビックカメラを利用することでもらえるポイントプログラムであり、集めたポイントは全国のビックカメラで1ポイントを1円として使用できます。
ビックポイントはテレビや冷蔵庫、洗濯機はもちろん食料品や医薬品まで交換できる、主婦にとって使い勝手のよいポイントだと言えるでしょう。
そしてこのビックポイントを効率よく集められると注目されるのがビックカメラブランドのクレジットカード。
中でも「ビックカメラSuicaカード」は高還元だけでなく、1枚のクレカの中にいくつもの機能が搭載された超お得なカードです。
今回はこのビックカメラSuicaカードの魅力について解説します。
ビックカメラSuicaカードとは
ビックカメラSuicaカードは年会費が524円かかる有料クレジットカードですが、前年の利用が1回でもあれば翌年も年会費が無料になります。
国際ブランドは世界シェア1位のVISAか日本最大の国際ブランドであるJCBから選択できるので、海外旅行先でも困ることはありません。
嬉しい旅行傷害保険サービス
ビックカメラSuicaカードには付帯サービスとして「国内旅行傷害保険」と「海外旅行傷害保険」がセットされています。
【国内旅行傷害保険】
国内旅行傷害保険は「公共交通乗用具の費用」「ツアー代金」「宿泊代金」を、あらかじめビックカメラSuicaカードで支払うことで適用される保険。
■ 死亡・後遺障害保険金:最高1,000万円
■ 入院保険金:日額3,000円
■ 手術保険金:入院保険金額の5倍~10倍
■ 通院保険金:日額2,000円
国内旅行傷害保険は原則として事前にビックカメラSuicaカードを利用することが条件ですが、一部のノークーポンシステムでクレカ使用を告知している場合でも適用されます。(ホテル宿泊予約など)
【海外旅行傷害保険】
国内旅行傷害保険とは違い事前の利用条件のない海外旅行傷害保険は、海外旅行を目的として自宅を出た時から自動的に適用されます。
■ 死亡・後遺傷害保険:最高500万円
■ 傷害治療保険金:50万円
■ 疾病治療保険金:50万円
日本の自宅を出てから自宅へ帰るまでが保険の適用ですが、日本を出発した日の翌日から90日間が有効保険限度。
また一般的な海外傷害保険で見かける「救護者費用」「携行品損害」などの保険はセットされていないので、必要な場合は別の保険でカバーしなくてはなりません。
また治療費用も50万円しかないので、これも十分な保険金額とは言えないでしょう。
特に海外では盲腸でも100万円~300万円を請求されることがあるので、ビックカメラSuicaカードの海外旅行法外保険はあくまで任意旅行保険の追加分と考えた方が無難です。
追加カードはETCカードのみ
ビックカメラSuicaカードは追加カードとしてETCカードが発行できます。
高速道路では必需品となったETCカードはクレカ利用でビックポイントがもらえるだけではなく、ETCマイレージサービスで高速料金の割引を受けることも可能。(ビックポイントは利用額1,000円に対して1ポイント)
つまりJREポイントとETCマイルの二重取りですね。
ETCカードを追加するためには年会費として524円がかかります。
ビックカメラSuicaカード1枚に対してETCカードも1枚のみ追加できます。
年会費が必要なのは残念ですが、高速道路を利用する人にはオススメですね。
現金とカード、お得なのはどっち?
ショッピングをする際に現金で支払うか、クレジットカード支払うか悩むことってありませんか?
「今すぐ払ってしまいたいし、現金でいいかな~」
手持ちがあれば現金払いにしてしまうことありますよね。
現金にしてもカードにしても最終的にはお金を支払うのですから、結果は同じことかもしれません。
しかし還元されるポイントを考えると、現金払いは決してお得な支払い方法ではありません。
特にクレジットカードのポイントは決済額の0.3%~1.0%程度を還元してくれるので、高額な商品を買えば買うほどお得になります。
この意味から考えると支払いは現金よりもクレカが断然有利だと思われますね。
それでは家電量販店ではどうでしょうか。
家電量販店の場合、現金で支払えば10%ポイント還元になるが、クレジットカードの場合6%還元になる、と言ったお店もあります。
実はクレジットカードで支払いを行うと、加盟店である家電量販店は3.0%~5.5%程度の手数料をカード会社に支払わなければなりません。
現金払いではこのような手数料がかからず経費が安くなることから、顧客に還元できるポイント数が多くなります。
つまり家電量販店にとって約5.0%のクレカ手数料を支払うなら、顧客に数%多くポイント還元した方が利益率のアップにつながるのですね。
「えそれじゃビックカメラでも現金の方が還元率も高くなってお得になるのね!」
普通ならこう考えるのも当然です。
しかしビックカメラはオリジナルブランドのクレジットカードを4種類発行しており、カード払いでも現金支払いと同様のポイント還元が受けられます
【クレジットカード一覧】
■ ビックカメラSuicaカード
■ ビックカメラJMB WAONカード
■ ビックカメラJ-WESTカード
■ ビックカメラJQ SUGOCAカード
この4種類の中でもJR東日本が発行する「ビューカード」のラインナップである「ビックカメラSuicaカード」は、クレジットカード機能、Suica機能、ビッグポイントカード機能、JREポイントカード機能が1枚に凝縮された高機能カード。
ビックカメラSuicaカードは現金と同じポイント還元を受けられるだけでなく、Suica、JREポイントカードとしてJR東日本のさまざまなサービスも提供されます。
つまりビックカメラSuicaカードはビックカメラで現金と同様の還元が受けられ、さらにJR東日本のポイント&特典も利用できる超おトクなクレジットカードなのです。
驚異の11.5%還元とは
ビックカメラSuicaカードが注目される理由は、なんと言っても「11.5%ポイント還元」でしょう。
通常のクレカであれば1.0%~1.5%のポイント還元率で高還元カードと呼びますが、ビックカメラSuicaカードはそれを上回ったポイントが還元されます。
この高還元の内訳は以下の通り。
■ 付帯したSuicaにクレジットチャージ:1.5%還元(JREポイント)
■ チャージしたSuicaをビックカメラで利用:基本10.0%還元(ビックポイント)
ビックカメラSuicaカードにはJR東日本の電子マネーであるSuicaが付帯されており、支払いをSuicaで行うことで現金払いと同等のポイントを受け取ることができます。(基本10.0%)
電子マネーであるSuicaを利用するには事前チャージが必要で、カードに付帯されていてもチャージを行わないと利用できません。
チャージは現金でもできますがビックカメラSuicaカードはクレカ一体型Suicaであり、クレジット機能を利用してチャージする「クレジットチャージ」が利用できます。
またビックカメラSuicaカードはクレジットチャージを行うことで、JR東日本の共通ポイントである「JREポイント」が1.5%還元されます。
JREポイントは1ポイントが1円相当で、Suicaへのチャージも可能なポイント。
つまりチャージで1.5%のJREポイント、利用で10.0%のビックポイントの合計11.5%が還元されることになります。
例えば2万円の商品を購入する場合の還元は以下の通り。
■ 2万円をクレジットチャージする:JREポイントが300ポイント
■ Suicaで2万円を支払い:ビックポイントが2,000ポイント
■ 合計2,300ポイント(2,300円相当)
2万円の買い物で2,300円分のポイント還元が受けられます。
非常にお得な還元率ですが、チャージできる金額には上限があり2万円までしかできません。
つまり11.5%の還元は2万円が限度であり、超える金額は現金と併用する必要があります。
ただし現金でも基本10.0%の還元はありますので、大きく損をすることはありませんので覚えておきましょう。
JREポイントとビックポイント
ビックカメラSuicaカードはJREポイントとビックポイントの両方をもらえるクレカです。
またこれら2つのポイントは原則的に1ポイントを1円として利用できます。
【JREポイント】
JREポイントはJR東日本が提供するさまざまなサービスの共通ポイントとして2018年にサービスを開始しました。
1ポイントが1円としてJRE加盟店で利用でき、さらにSuicaへポイントチャージすることでIC乗車券や電子マネーとして使用することも可能です。
さらに「商品への交換」「商品券への交換」などが利用でき、特にJR東日本管内ではおトクに使うことができます。
【ビックポイント】
ビックカメラでの支払いに対してもらえるポイントサービス。
1ポイントが1円として全国のビックカメラで使用でき、さらにビックカメラのネットショップでも利用できます。
ビックポイントサービスはビックカメラ以外にコジマやソフマップでも利用できますが、使用する前にポイント交換を行わなくてはなりません。
ビックカメラSuicaカードはJREポイントとビックポイントの両方がもらえるので、各ポイントの特徴を覚えておくことも重要ですね。
Suicaへのオートチャージ
JR東日本のSuicaは電子マネーとしての利用者も多いのですが、先ほども紹介したように事前チャージが必要です。
現金によるチャージは駅の券売機、精算機、多機能券売機やコンビニで行うことができます。
またクレジットカード機能でチャージを行うためには「多機能券売機」やビューカードのATM「ビューアルッテ」を使用しなくてはなりません。
そしてJREポイントをSuicaへチャージすることも可能です。
中でも注目したいのが「オートチャージ機能」。
例えば設定金額を1,000円、チャージ金額を1,000円とした場合では、残高が800円で改札をタッチしたタイミングで3,000円がチャージされて残高は3,800円になります。
オートチャージは便利な機能ですが、残念ながらビューカード以外では利用できません。
さらにビックカメラSuicaカードはオートチャージが利用できるだけでなく、JREポイントをアップさせる特典が利用できます。
ビックカメラSuicaカードを使用したオートチャージではJREポイントが3倍の1.5%(1,000円のチャージにつき15ポイント)もらえるので、オートチャージだけでも多くのポイントを集めることができますね。
オートチャージを利用することでもう残高不足を気にする必要はありません。
つまり電車や買い物でノンストップ利用が実現されます。
モバイルSuicaとの相性
SuicaにはSuica単体カードと「モバイルSuica」と呼ばれる携帯アプリを利用したものがあります。
以前は年会費として1,030円(税込)が必要でしたが、こちらは2020年2月以降無料となりました。
チャージは現金チャージ、銀行チャージ、クレカチャージから選択でき、登録できるクレジットカードは以下の7種類となります。
■ ビューカード(ビックカメラSuicaカードを含む)
■ VISA
■ MasterCard
■ JCB
■ AMEX
■ Diners Club
■ JR東海エクスプレスカード
この中で最も条件がよいのがビックカメラSuicaカードを含むビューカードです。
実はビューカードを設定した場合、なんとモバイルSuicaの年会費が免除されるだけでなく、Suicaと同様にオートチャージ機能まで使えます。
ビックカメラSuicaカードは高還元だけでなくモバイルSuicaの年会費を無料にするので、それだけでも年間に1,000円以上の利益をもたらしますね。
定期券の購入でも3倍ポイント
ビックカメラSuicaカードで定期券を購入すると、1,000円の利用ごとにJREポイントが15ポイントもらえます。(1.5%還元)
ただしビックカメラSuicaカードには定期券機能が付帯されていないので、クレジットカードの裏面を定期券として利用できないことに注意してください。
クレジットカードを定期券として利用するにはビューカードのラインナップから「ビュー・スイカカード」か「JREカード(定期券付き)」を選択する必要があります。
またSuicaの単体カードをビックカメラSuicaカードとセットで保有するのもオススメです。
あくまで定期券の特典はJR東日本のみどりの窓口か券売機で定期券を購入する際に、ポイントが1.5%にアップするサービスだと覚えておきましょう。
[SaLinkDesigner id=7776 layout=horizontal target=none]https://ecoeco-taizen.com/save/electronic-money/278.html[/SaLinkDesigner]
[SaLinkDesigner id=7777 layout=horizontal target=none]https://ecoeco-taizen.com/save/creditcard/goodcard/24917.html[/SaLinkDesigner]
普段利用でポイント二重取り
ビックカメラSuicaカードはビックカメラグループの利用で最大限の魅力を発揮しますが、それ以外の一般店舗でのショッピングでもドンドンとポイントをもらうことができます。
ビックカメラグループ以外の利用では国際ブランドとして一般加盟店で使用できますが、ポイントはビックポイントとJREポイントの二重取りです。
■ 1,000円ごとにビックポイント5ポイント
■ 1,000円ごとにJREポイント5ポイント
つまりショッピングや公共料金、スマホ代などの利用では、1,000円ごとに10ポイント(ビックポイント5ポイント、JREポイント5ポイント)がもらえることに。
合計の還元率は1.0%なので、これは現在発行されている他社クレカでも高還元カードに位置する水準ですね。
また他のビューカードの一般利用では0.5%還元が標準なので、ビックカメラSuicaカードは2倍の還元率であることが分かります。
ポイントは半分ずつに分かれてしまいますが、一般利用でも高還元なのがビックカメラSuicaカードです。
JRE加盟店でポイントゲット
ビックカメラSuicaカードにはJREポイントカードとしての機能が搭載されているので、JREポイント加盟店でカードを提示するだけで100円にごとに1ポイントをもらうことができます。
またクレカ払い時のポイント付与も行われるので、ポイント二重取りがここでも適用される訳ですね。
JRE加盟店は「atre(アトレ)」「atrevie(アトレヴィ)」「JR東日本エキナカ」などで、中にはクレカ払いでポイントが3倍になるJRE優待店も含まれます。
【JRE優待店例(100円で3ポイント)】
■ atre(アトレ)
■ atrevie(アトレヴィ)
■ TERMINA(テルミナ)
■ その他
【JRE加盟店例(100円で1ポイント)】
■ Beans(ビーンズ)
■ Shapo(シャポー)
■ CoCoLo
■ その他
例えばビーンズで1,000円の買い物をして支払いにビックカメラSuicaカードを利用した場合、カード提示によりポイントが10ポイント、さらにクレカ決済で5ポイントの合計15ポイントがもらえます。(1.5%還元)
またJRE優待店のアトレを利用したケースでは、カード提示でポイント3倍の30ポイント、クレカ決済で5ポイントの合計35円を受け取れます。
JRE優待店では驚異の還元率3.5%が達成できるのでこれは見逃してはダメですよ。
ビックポイントをSuicaチャージ
ビックカメラSuicaカードは使い方によってビックポイントとJREポイントをためることができ、さらにこの2つのポイントを移行させる機能がついています。
【ポイント移行レート】
■ ビックポイント1,500ポイント ⇒ Suica1,000円分
■ JREポイント1,000ポイント ⇒ ビックポイント1,000ポイント
このようにビックポイント1,500ポイントに対して、1,000円のSuicaチャージができます。
しかしビックポイントは1ポイントが1円としてビックカメラで利用できるので、移行により価値が約66.6%下がる結果になります。
このレートではSuicaへ移行するよりもビックカメラでそのまま利用した方がおトクだと言えます。
またJREポイントをビックポイントに移行するのは対等レートなので、1ポイントが1円の価値に変化はありません。
なぜこのようなレートの違いがあるのかは不明ですが、ビックポイントをSuicaへチャージするのはオススメできないので覚えておいてください。
メリットとデメリット
ビックカメラSuicaカードのメリットは、なんと言っても11.5%ものポイント還元が受けられるということです。
ビックカメラでの利用に限られますが、購入金額の約1割がポイントバックされるのですから夢のようなカードだと思います。
またビックカメラSuicaカードはSuica機能も付帯されているので、JRを含む電車の改札をタッチ&ゴーで通過でき清算もカンタン。
さらにJR商品を購入するとポイント3倍、オートチャージ、モバイルSuicaの年会費無料、使えば使うほどお得になるクレジットカードといっても過言ではありませんね。
続いてデメリットですが、一番はビッグポイントをSuicaにチャージさせることで、価値が6割程度に低下すること。
1,500ポイントが1,000円になるので、ポイントチャージしないでビックカメラで使用する方がおトクです。
最近までは対等移行だったのでこれはデメリットとしか言いようがありません。
そしてポイントが1,000円単位で計算されるのもデメリット。
多くのカードのポイントは100円単位で計算されていますが、ビックカメラSuicaカードをはじめとするビューカードは1,000円単位で端数は切り捨てされます。
つまり1,000円の購入なら5ポイントですが、999円の購入では0ポイントです。
小さい数字のように感じてしまいますが、1年を通して考えるとやはりデメリットになりますね。
まとめ
ポイントを効率よく集めることができるビックカメラSuicaカード。
年会費が実質無料なので損はありません。
ぜひ1枚持っていたいですね。