【デビットカードで家計管理】お金の使いすぎを防ぐ仕組みとメリット・デメリット


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ショッピングの決済時に使うクレジットカードは、ポイントが貯まるため現金払いよりお得に買い物ができます。

しかしその場ですぐに支払う必要がないため、つい使いすぎてしまうデメリットもありますよね。

そこで注目されているのが、デビットカードです。

実は節約生活にとって、デビットカードはぜひ使うべくカード。
使いすぎることなく、さらにクレジットカードのようにポイントが貯められるため、貯金をしたい人にとっても強い見方になってくれます。

デビットカードの基礎知識

デビットカードはカードの支払いと同時に”銀行口座から引き落としされる仕組み“のカードです。
いちいち現金を引き出す必要がない利便性や、残高にある金額しか利用できないという安心感から人気を集めています。

デビットカードには銀行のキャッシュカードをそのまま利用できる「J-Debit」と、国際ブランドの加盟店で利用ができるブランド付きと2つの種類があります。

基本的な仕組は以下の通り

■ 口座残高が利用限度額なので使いすぎを防ぐことができる
■ クレジットカードのようにポイントが付与される
■ 利用の都度、通知が入る
■ 海外ATMで利用すると現地通貨を引き出せる

口座に連携させて使うため、残高にある分しか使うことができません。
現金のように即利用額が引き落とされますが、後払いのクレジットカードと同じようにポイントが付与されます。

また利用の度にメールにて通知が入るので、万が一不正利用されたとしてもすぐに把握できるメリットもあります。

さらに海外のATMで利用すると、現地の通貨を引き出すことができるので両替の必要がありません。

このように現金とクレジットカードの良いとこどろをしたのが「デビットカード」なのです。

クレジットとデビットの違い

クレジットカードの「クレジット」とは「貸付け」の意味。

クレジットカードは「貸し付け用のカード」ですから、使用しても決済は翌月以降になります。
つまりクレジットカードは短期的にお金を借りて支払いを行う決済カードです。

デビットカードは銀行口座のキャッシュカードですから、クレジット機能はなくショッピングで使用すると即時に口座から現金が引き落とされます。
返済方法などの選択もなく、全ての決済は”即時一括返済“のみです。

デビット クレジット
発行元 金融機関
銀行、信金など
銀行、信販会社
申込み 15歳以上 18歳以上(高校生除く)
返済方法 口座から即時一括 複数の方法から選択可
手数料 なし 一部あり
キャッシング なし あり

まず大きな違いは発行元です。

デビットカードは金融口座からの即時引き落とし決済なので、カードの発行は口座を保有する金融機関(銀行など)です。
それに対してクレジットカードは「銀行系」「信販系」「流通系」などさまざまな会社が発行しており、最終的な引き落としのみ任意の銀行口座が利用されます。

またデビットカードを作れる年齢にも注目すべき。
標準的なクレジットカードでは「18歳以上で高校生を除く」が申込みの条件になります。

しかしデビットカードは口座を持っていればキャッシュカードがデビットカードになるので、各金融機関にもよりますが15歳以上であれば利用することができます。
ここも大きな違いと言えるでしょう。

日本で利用できるデビットカードは2種類ある

デビットカードは大きく分類して2種類あります。

■ J-Debit(Jデビット)カード
■ ブランドデビットカード

普通のキャッシュカードを利用するJ-Debitのデビットカードと、VISAやJCBなどのブランドデビットカード。
この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

【利用できる加盟店の数が違う】
J-Debitが利用できる店舗数は約45万店舗です。
VISAやJCBのブランドデビットカードは各クレジットカードの加盟店であれば、利用することができます。

またVISAやJCBは日本だけでなく世界中で使用することができる国際ブランドなので、ブランドデビットの利用可能店舗数が飛躍的に多くなります。

【利用時間に制限がある】
銀行のATMには利用できる時間帯があるため、
キャッシュカードをそのまま利用するJ-Debitにも金融機関ごとに利用できる時間や曜日を指定している場合があります。

これは金融機関の情報システムの点検などの時間帯が主ですが、基本的にはATMが利用できない時間帯でデビットカードも利用できなくなります。(一部の金融機関のみ)

ブランドデビットカードは時間帯や曜日に関わらず24時間365日使用できるのが原則。
時間を気にしないで利用できるのが便利ですね。

【ポイント制度が充実】
クレジットカードで人気なのがポイントプログラム。
ブランドデビットカードにはクレジットカードまでの高還元は望めませんが、ポイントプログラムを実施しています。
ポイント還元が受けられれば、よりお得に買い物ができますね。

【付帯サービス付きのカードも】
J-Debitのデビットカードにはありませんが、ブランドデビットカードにはサービスとして「保険」「優待サービス」が付帯されているものがあります。
保険は「旅行傷害保険」や「ショッピングガード保険」などで、クレジットカードの付帯サービスと同様です。

【年会費が必要なものもある】
J-Debitのデビットカードは年会費が必要ありません。
金融機関のキャッシュカードをそのまま利用するのですから、年会費がかからないのは当たり前ですよね。

しかしブランドデビットカードの中には年会費無料と年会費有料の2種類が混在しており、発行する金融機関によって分かれています。

ただし年会費が必要なデビットカードには、ポイントサービスが充実していたり、付帯サービスが付加されていたりすることでサービスを向上させています。
年会費が無料だから優れている訳でないので、よく機能を調べて判断しましょう。

おすすめのブランドデビットカード

【PayPay銀行(旧ジャパンネット) VISAデビットカード】
PayPay銀行(旧ジャパンネット) が発行するVISAデビットはキャッシュカードと一体型なので、1枚にキャッシュカードとVISAデビットの機能が入っています。

【スペック】
■ 年会費無料
■ キャッシュカードと一体型
■ 世界中のVISA加盟店で利用可能
■ 使用するとすぐにメールで利用通知が受けられる
■ 500円の利用で1円相当のポイント還元
■ ファミリーマートでは200円で1ポイント(ただしファミデビのみ)
■ スマホアプリで残高の確認が簡単
■ 16歳以上で審査なし

PayPay銀行のデビットカードは手数料無料でポイントサービスもある優れもの。

500円の利用で1円還元と少ない還元率(0.2%)ですが、PayPay銀行VISAデビットと「ファミマTカード」が1つになった「ファミデビ」を選択すると、ファミリーマートで0.5%の還元率を達成します。
0.5%の還元率は普通のクレジットカードと遜色ない数字なので、コンビニをよく利用する人はファミデビを選択するのがよいでしょう。

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【楽天銀行デビットカード(JCB)】
楽天市場で有名な楽天の子会社である楽天銀行が発行するデビットカードが「楽天銀行デビットカード(JCB)」。
早速特徴を見てみましょう。

■ 年会費無料
■ キャッシュカードと一体型
■ 世界中のJCB加盟店で利用可能
■ 100円ごとの利用で楽天ポイントが1ポイント
■ 16歳以上で審査なし

楽天銀行デビットカード(JCB)の魅力はまず高還元ポイント。
100円の利用で1円相当の楽天ポイントが付与されるので、還元率は高還元クレジットカードと同じく驚異の1.0%です。
高還元ポイントのデビットカードを狙うなら楽天銀行デビットカード(JCB)がオススメですよ。

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【三菱UFJ-VISAデビット】
三菱UFJ銀行が発行するデビットカードキャッシュカードと一体ではなく、デビットカード単体で別に発行されます。
三菱UFJ銀行では国際ブランドとしてJCBとVISAを選択することができますが、ここでおすすめしたいのは「三菱UFJ-VISAデビット」。
その特徴をまとめてみました。

■ 年会費初年度無料、前年度10万円以上の利用で年会費無料(通常1,100円税込)
■ 海外でも安心して利用できるVISAの安心力
■ VISAの優待キャンペーンを利用可能
■ 利用金額の0.2%がキャッシュバック
■ 最大100万円のショッピング保険付き
■ 誕生月や前年実績でキャッシュバックがさらにアップ

三菱UFJ-VISAデビットは年会費が1,080円必要ですが、初年度無料で2年目以降も前年の利用実績が10万円以上あれば無料になります。
この内容で100万円までのショッピング保険が付帯されているので、海外で安心して使用することができます。

また、ポイントでなくキャッシュバックなのも嬉しいところで、利用額によってキャッシュバック還元も増えるのでそこも楽しみですね。

【みずほJCBデビットカード】
みずほ銀行が発行する「みずほJCBデビットカード」は、デビットカードでは珍しく付帯保険として旅行傷害保険が付いています。

■ 年会費初年度無料、前年度1回以上の利用で年会費無料(通常1,100円税込)
■ 海外でも安心して利用できるJCB機能
■ JCBカードとしてサービスが受けられる
■ 利用金額の0.2%がキャッシュバック
■ 国内外の旅行傷害保険が付帯
■ ショッピングガード保険が付帯

旅行保険は国内、海外旅行ともに「死亡・後遺障害」で最高3,000万円、海外旅行での治療費は最高100万円までとなります。
ただし旅行保険を適用するためには事前の利用条件がありますので、条件を確認して利用して下さい。

実質年会費無料のデビットカードで、旅行傷害保険が充実しているなんて、みずほJCBデビットカードはクレジットカードに負けないおトクな機能が充実してますね。

また、ショッピングガード保険は年間で100万円まで補償されるので盗難などの損害に対して心強い保険です。

海外旅行でデビットカードをメインに利用するなら、オススメはみずほJCBデビットカード。
ただしJCBはVISAよりも海外の加盟店が少ないところがネックですね。

メリットとデメリット

メリット

デビットカードは銀行のキャッシュカードがそのまま利用できるJ-Debitと、国際ブランドが搭載されたブランドデビットがあります。

この2つのデビットカード最大のメリットは「審査がない」ことでしょう。
クレジットカードであれば必ず審査があり、それに通過しないとカード会員になることはできません。

しかしデビットカードであれば金融機関に口座があることで原則として無審査で加入することができます。
例えば過去の金融事故により信用情報機関にブラック登録されているとVISAクレジットカードを作ることはできませんが、VISAデビットカードであれば作ることが可能。

現代社会においてクレジットカードは必須のアイテムで、これを持たないことで様々なサービスを受けられないことがあります。
特にインターネットではAmazon PayやApple Payのようにクレジットカードがないと支払ができないサービスも珍しくありません。

そのような人にとってブランドデビットカードは審査がなく加入でき、通常のVISA、JCBカードとして利用できるので有難い存在ではないでしょうか?
特に海外ではホテルに宿泊するにもクレジットカードが必要で、ある意味身分証明の役割も果たしています。

また、ブランドデビットカードは日本だけでなく世界中で使用できるので、その意味では即時引落し以外はクレジットカードと同様の機能が利用可能。
クレジットカードがなくても安心して海外旅行に持って行くことができます。

さらにクレジットカードと違い15歳から作れるのも魅力ですよね。
お小遣いを銀行口座に入れてデビットカードで管理することで、金銭感覚の勉強となり将来の役に立ちそうです。

デメリット

次にデメリットとして一番に上げられるのがポイントプログラムの貧弱性です。
残念ながら本来キャッシュカードのJ-Debitにはポイントプログラムの概念がありません。
まぁキャッシュカードを流用しているのですから、これは仕方がないことですよね。

ブランドデビットでも一部のデビットカード以外では、ポイント還元率が0.2%~0.5%程度と少なくポイントマニアには満足できない数字になっています。
選択するブランドデビットによってはポイント還元率も高くなりますが、それでもクレジットカードなみのサービスは期待できません。

デビットカードでポイントを効率よく集めるのなら十分に調べてからカードを選択するようにして下さい。

次に返済においてのデメリットもあります。
デビットカードの支払いは即時一括返済しかないことは理解頂けたと思います。

クレジットカードには「ボーナス払い」「分割払い」「リボルビング払い」など様々な返済方法が選択できますが、デビットカードには返済方法の選択肢はありません。

またデビットカードはクレジットカードと違い、クレジット(貸付け)しないカードなので金融機関の口座に入金されている範囲の利用になります。
したがって口座に現金がないと、ショップではエラーとなり利用できない状態に。
1円でも足りないとエラーになるので、残高を常に注意して利用する必要があります。
ここもデメリットですね。

まとめ

クレジットカードは発行する会社によって請求が来る月に違いがあります。
AMEXなどは比較的早く請求が来るのですが、中には2ヵ月~3ヵ月後に請求が来ることも珍しくありません。

そうすると前にいくら使ったかなど忘れてしまい、それが使い過ぎの原因になります。
またクレジットカードでは返済方法が多様ですが、人気のリボルビング払いでは実質年利15.0%~18.0%もの手数料がかかり、それが生活を圧迫する原因にもなりかねません。

デビットカードは持っているお金の範囲でしか利用することはできず、借金が増える事態を引き起こすことはありません。
口座内のお金だけで買い物ができるので、うっかり買いすぎてしまうことも防げます。
さらに利用額に応じたポイントが付与されるので、現金よりもお得に買い物ができますね。

また、管理も通帳や専用のアプリが用意されているのでお金の管理もとってもカンタン。
お金の管理にルーズな人はデビットカードを選んだ方がトラブルを減らすことができるかもしれませんよ。

この記事を書いた人
moose

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会社経営を経て夢のセミリタイヤを45歳で実現し、のんびりするはずが性格なのかファイナンシャルプランナーとして独立するはめに(泣)…成人した子供よりもポメ2匹を溺愛しています。のんびり書きたいライターです。
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