オール電化の導入費用は高いってほんと?後悔しないために選ぶ料金プランとメリットデメリット


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ガスを一切使わないオール電化を導入している住宅数は31.6万戸といわれ、近年では戸建てだけでなく賃貸を含むマンションにも導入されています。

オール電化のメリットは安全性や料金の一本化などですが、一方で停電による不安などがあげられています。
他にも光熱費を抑えるはずが割高なのでは?という声も少なくありません。

そこで今回はオール電化は本当にお得なのか徹底解説していきます。

オール電化は必ずしもお得ではない…?

オール電化はガス代を節約できますが、毎月のガス代が6,000円未満であればあまりオススメできません。
なぜならオール電化を導入する際の導入費用は決して安くなく、必ずしも誰もがお得になるわけではないのです。

ガス代が6,000円以上かかっている場合は元をとりつつ光熱費を節約することができますが、ガス代が安い方はトータルコストのほうが高くなってしまうので注意しましょう。

■ ガス代が月10,000円以上
オール電化のほうがガス代の節約ができる

■ ガス代が月6,000円未満
導入費用の回収が難しく、大幅なコストカットはできない

オール電化とガス併用を比較!

オール電化にした時とガス併用時にかかる光熱費の基本料金を比較してみました。

オール電化 都市ガス&電気 LPガス&電気
1,684円80銭 1,879円20銭 2,592円40銭

※東京電気「スマートライフ S」で契約した場合の計算した基本料金となります

見ていただくとわかる通り、オール電化にするとガスの基本料金が掛からなくなるので1ヶ月の出費が抑えることができ、特にLPガス併用ではオール電化にしたほうが907円6銭お得になります。

オール電化を導入する前にガス代がいくらかかっているのかを確認することで光熱費の節約に繋がります。

オール電化の導入費用

オール電化にするにあたりIHクッキングヒーター、エコキュート、床暖房などを新たに設置する必要があり、工事費用を合わせると約140万円の費用がかかります。
導入費の元をとるには早くて8年、遅くても10年といわれています。

オール電化による主な設備の導入費用

・IHクッキングヒーター
⇒電磁調理器の一つでガスや火を使うことなく電力のみで使うことができます。
本体価格+工事費の総額:約10~25万円


・エコキュート(正式名称:電気給湯機)
⇒ヒートポンプ技術を利用し、空気の熱でお湯を沸かすことができます。
本体価格+工事費の総額:約40~80万円


・床暖房
⇒熱源を床下に設置することで床全体を暖める暖房システム。エコキュートを連結させることで、お湯の循環を利用し床を暖めることも可能です。
本体価格+工事費の総額:約30~40万円

オール電化が高いと言われる理由

「導入費用がかかってもガス併用よりも安くなるなら」と気になった方もいるのではないでしょうか?
電気料金の値上げとともにガス料金も値上げされているのでオール電化に惹かれるのも無理ないですが、先に述べたよう導入するだけでも高額な費用がかかります。

他にも「ガスを使っていた時より光熱費が高くなった?」という声もあります。
その原因は以下の3つです。

  • 電気の基本料金が高い
  • 日中に電気を使う(例:クーラー、食洗器)
  • ライフスタイルと契約プランが合っていない

電気代は電気の使用量(kWh)が増えればその分高くなる仕組みで、ガスを一切使わないオール電化となれば電気代が上がるのは当然といえます。
※料金単価・基本料金が上がった際は契約している会社から事前に連絡が来ます

各電力会社が提供しているオール電化向けプランでは日中での電気料金が高く、深夜では割安というケースがほとんどです。
オール電化というのはあくまでもガス代を節約する方法であって、電気代を節約する方法ではないということ。

「毎月10,000円以上払っていたガス代を節約できても、電気代だけでこれまでと同じくらいかかるのならメリットがないじゃないか」

と言われるかもしれませんが、太陽光発電システムを使うことで電気代も一緒に節約できるのです。

太陽光発電で電気代も節約!

自宅の屋根に太陽光パネルを設置することで太陽光発電を利用できます。
太陽光発電を使うことで電気代を下げられるだけでなく、余った電気を電力会社に売ることもできるのです。

ちなみに買電単価※1よりも売電単価※2のほうが1.5倍近く高くなるので、節電を心がけ余った電気を売ったほうがお得です。
※1 自宅で使うときの電気の単価 ※2 電力会社に売るときの単価

オール電化の場合、深夜帯は割安になりますが、日中は電気料金が割高になってしまいます。
日中誰もいないのであればいいのですが、自宅で仕事していたり子育てをしている場合は太陽光発電でまかなうことができます。

注意しておきたいのは「実質0円」であって電気代が無料になるわけではありません。
電気というのは性質上「貯めておく」ことができず、悪天候により太陽光発電が使えない場合は当然電力会社から電気を買うことになります。

オール電化と太陽光発電を併用することで光熱費を節約することができますが、節電することでさらに削減できるということを覚えておきましょう。

太陽光発電システムの導入費用
⇒太陽光パネルで発電した電気を使うことができ、余った電力を売ることができます。深夜帯が安いオール電化と相性がいいシステムです。またオール電化と違い、導入費用の回収には約8年~12年かかるといわれています。

本体価格+工事費の総額:約210~310万円

オール電化の契約プランについて

オール電化向けの料金プランは大手電力会社だけではありません。
地方エリア別にオール電化向けプランを扱っている会社名は以下の通りです。

エリア 会社名
北海道電力エリア 北海道電力
東北電力エリア 東北電力/昭和シェル石油の選べる電気
東京電力エリア 東京電力/エルピオでんき/昭和シェル石油の選べる電気
中部電力エリア 中部電力/昭和シェル石油の選べる電気
北陸電力エリア 北陸電力
関西電力エリア 関西電力
中国電力エリア 中国電力/昭和シェル石油の選べる電気
四国電力エリア 四国電力/坊っちゃん電力/スマイルパワー
九州電力エリア 九州電力/ナンワナエナジー/イデックスでんき/昭和シェル石油の選べる電気
沖縄電力エリア 沖縄電力

大手電力会社であれば、エコキュート(もしくは電気温水器)を設置している家庭向けなどのプランもあります。
住んでいる地域と会社を確認し、ライフスタイルに沿ったオール電化向けのプランを見つけてくださいね。

オール電化は冬がもっともお得

エアコンなどの家電を使う頻度が増える夏と冬は電気代がかかりやすくなりますよね。
特に冬はエアコンだけでなくストーブやコタツなど多くの電気を使うので、一年の中でもっとも電気代が上がる時期といえます。

しかし、エアコンはもちろんストーブなどを使わなくても床暖房を利用するだけで足元を冷やすことはありません。
エコキュートを活用すれば暖房により電気代を抑えることができ、追い焚きやお湯足しもガスと比べ安くすることができます。

オール電化の効果を最大限に実感できるのは冬といっても過言ではありません。

オール電化のメリット・デメリット

最後にオール電化によるメリット・デメリットをまとめてお伝えします。

メリット
  • 冬の暖房費を大幅カット
  • 基本使用料を一本化
  • ガス漏れによる一酸化炭素中毒の心配がない
  • IHクッキングヒーターで時短料理可能

オール電化による最大のメリットはガスを使わないこと。
ガス代を払う必要がありませんし、ガス漏れによる事故も防ぐことができます。
IHクッキングヒーターについては人によって良し悪しがあるかもしれませんが、調理時間の時短だけでなく手入れが簡単なのも魅力のひとつです。

デメリット
  • 停電によって家全体が機能しなくなる
  • IHクッキングヒーターの使い勝手が悪い
  • 日中家にいる場合は割高
  • 設置コストが高い(初期費用が高い)

オール電化でもっとも心配になるのは停電です。
屋内の明かりだけでなく料理にお風呂など、電気が止まってしまうと何もできません。
また本記事でお伝えしてきましたが、導入にかかる費用や日中に電気を使うことで電気代が高くなってしまいます。

このように光熱費を節約するためとはいえ、オール電化にはデメリットもあります。
現在の住まいに本当に必要なのか、これからの暮らしに本当に必要なのかをぜひ考えてから検討してくださいね。

また当サイトでは水道光熱費の節約方法を3つのSTEPで紹介しています。
詳しい内容はこちらのページをどうぞ
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この記事を書いた人
aki

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