勝ち上がりには本当に価値があるのか?
一口馬主やってると何かと出てくるワードが「勝ち上がり」だと思います。
クラブ選びでも、出資馬の良し悪しを測る指標としても、とにかく勝ち上がり率ってよく話題にあがりますよね。
あのクラブは全体の勝ち上がり率が50%を超えているから優秀だ!
俺の出資馬は通算勝ち上がり率7割もあるから馬を見る目がある!
ざっくりこんな感じで、未勝利で引退する馬ととりあえず勝ち上がった馬の間を分断するとてつもなく深く大きな溝があるような印象です。
たしかに、1勝もできない馬にはJRAに在籍し続けるタイムリミットがあります。未勝利戦が行われるのは夏競馬まで。遅くても3歳の9月初旬あたりまでということになるからです。
一度勝ってしまいさえすればとりあえずこのリミットを取り払うことができます。安泰ですね。
ですが、出資馬の競走馬寿命が長くなればなるほど出資者はランニングコストを負担し続ける義務が生じます。
JRA新馬戦の賞金は約700万円、未勝利戦は約500万円です。この賞金を一度得るかどうかで出資馬の回収率にそれほど大きな差が生まれるのでしょうか?
これを勝ち上がりの価値と定義します。
過去のとりあえず勝ち上がることはできた出資馬の収支で検証してみる
ということで、僕がこれまでに出資してきた馬の中からモデルケースとなる1勝クラスで引退した馬、入着を繰り返したけど未勝利で引退してしまった馬をピックアップして、ランニングコストを含めた実際の収支を計算してみた検証動画を作りました。
2014年産キャロットクラブのジェードグリーン、エンドレスコール。2015年産サンデーサラブレッドクラブのスールマカロン。2015年産シルクホースクラブのジーナスイート。2015年産ノルマンディーOCのクイーンズトゥルー。2017年産サンデーサラブレッドクラブのヴィディア。
以上6頭の収支を出して、実際に勝ち上がりという指標に価値があるのか?という点を検証してみました。
個人的には意外な結果になったなーという感想で、予想と違ったので動画の最後が歯切れ悪くなってます笑
動画はこちら