チャンピックス治療の副作用とは?禁煙したい人必見!あまり知られていない禁煙外来の全貌はこれだ!


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金無和也金無和也

こんにちは!
最近、節約大全編集部に喫煙者のakiちゃんが新加入して、肩身が少し広くなったヘビースモーカーの金無和也(@kannenashi )です(笑)

実は喫煙歴20年以上のベテランスモーカーな私ですが、過去には何度も禁煙を試みては失敗をしているんです。
最近、加熱式タバコのアイコスになれたせいか、ふと2012年に禁煙外来に通って失敗してしまった経験を思い出しました。
そこで、今回は遠い記憶を探りつつ体験談をお伝えしつつ禁煙外来がどのような場所なのか紹介します。

金無和也が受けた壮絶禁煙治療体験談をもう一度振り返る動画

■動画概要
禁煙外来へ行き、チャンピックスを受けた金無和也に、節約大全の御意見番こまちが禁煙治療でかかった費用や受けた感想を聞いていきます!
  • 禁煙治療を保険適用で受けられる条件とは?
  • どんな副作用があったか?

など、実際に動画で紹介しています。


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金無和也は何故タバコを吸い始めたのか

金無和也がタバコを吸い始めたのは高校2年生の夏、齢にして16の頃でした。
テニス部の練習に明け暮れる毎日だったので、タバコなんてまったくもって興味はなかったのですが、事件は夏休みのとある日に訪れます。

いつもつるんでいたクラスメート二人とボーリングに行く約束をし、3人で楽しくボーリングをしていたところ・・・

1人がポケットからスッとキャスター・マイルドを取り出し火をつけたではありませんか!

それを見たもう一人の友人も、慣れた手つきでマイルドセブン・スーパーライトを取り出し煙をくゆらせています。

金無和也ビックリ!!(笑)

部活をしていない二人は金無和也がいない学校帰りなどに隠れて吸っていたようです。

タバコに憧れがあったわけでも、吸っている友人を見てカッコいいと思ったわけでもありませんが、3人の中で自分だけ乗り遅れているという焦りににも似た感情で、その場でキャスター・マイルドを購入し(当時確か220円だった気がします)吸ってしまったのです。

最初のひと吸いの感想は

「ゲホッゲホッ…マズッ!!」

でしたが、友人に置いて行かれたくないという気持ちが強くなり、その日以来一生懸命タバコを吸う練習?をし、立派なスモーカーになっていったわけです。
今となれば「なにやってんだよ…」って感じですよね。

禁煙を試みるようになったきっかけ

金無和也が若かった頃はまだタバコを吸う人のほうが多かったですし、マナーについてや健康被害についても大きく取り上げられていない時代でした。

ところが、2000年代前半ころからの禁煙ブームの訪れ、煙草の健康被害が喫煙者に対しても受動喫煙者に対しても声高に言われるように・・・

2005年の煙草の箱への健康警告表示が始まり、駅周辺を始め路上禁煙エリアの増加、完全禁煙の飲食店の増加など、喫煙者にとってはどんどん肩身が狭い時代に変わっていきました。

ちょうど営業マンとしてバリバリ働いていた金無和也は、仕事のストレスからヘビースモーカーへの道を歩みだした頃だったので、吸いたくても吸えない場面がどんどん増えて余計ストレスが溜まるという悪循環に嵌っていきました。

そうなると自然と考えるのが、

「禁煙してみようかな・・・」

ですね(笑)

試した禁煙方法の数々

まず最初にやったのが、タバコを吸うのを我慢するという禁煙方法。
「私はこれでタバコを辞めました」でおなじみの禁煙パイポをくわえてタバコを吸うのを我慢したり、ガムを常に噛むことで我慢したりしましたが、どれも1日持たずに失敗。

次に試したのが「禁煙してても吸いたいよー」でおなじみのニコチンガムのニコレット。
これはなかなか良かったですね。
ガムにニコチンが配合されているため、口寂しさもニコチンの補給もでき、本当にタバコを辞めれるんじゃないかと感じました。
が、3日目にはタバコを購入。

他には、電子パイポを試したり、1mgのタバコに変えてみたり、煙草がまずくなるアメを舐めてみたり、本数制限をしてみたりetc…
いろいろ試しましたが、全て挫折。

一番惜しかったのは禁煙セラピーという本でしたね。
本を読んでいくだけで不思議と禁煙に向けてのマインドセットができていく不思議な本でしたが、これも失敗。

金無和也が失敗した禁煙方法の詳細はまた別の機会で触れるとして、上述したようなさまざまな禁煙方法も重度のニコチン依存症になっていた金無和也には効き目がありませんでした。

父親からの命令で禁煙外来へ行くことに

禁煙するだけムダな自分の意志の弱さとニコチンへの依存に気づき始めていた金無和也は、禁煙する気もなくしていました。

しかし、働いていた会社を退職することになり、実家に戻ろうと決めた2012年の冬のこと・・・

父親から衝撃的な条件が提示されたのです。

「実家に住まわせてやってもいいが、煙草をやめろ!禁煙外来に行ってこい!」

貯金もなく会社も辞めてしまった金無和也には実家に戻るしか生きていくすべはありませんでした。

「たぶん無理だよな・・・」

と思いながらも実家近くで禁煙外来を受け付けているクリニックに通うことにしたのです。

いざ禁煙外来!治療の流れ

父の命を受け、さっそく禁煙治療を行っているクリニックを受診しました。

まず保険適用範囲かどうかを診断するために検査をします。

1、ニコチン依存症チェックで5点以上
2、一日の本数と年数をかけた数値が200以上
3、禁煙の意思
4、同意書

この4点を満たさなければ保険適用を受けることができませんが、金無和也は余裕で4点満たすことができましたね(笑)

お医者さん曰く、

「金無和也さんは重度のニコチン依存症ですね。一緒に治療頑張っていきましょう。」

と言われました。

お医者さんからはチャンピックスという禁煙治療の薬を使い12週間(約3ヶ月間)で徐々に辞めていくという治療方法を提示されました。

12週間のうち初回を含めて4回の診療があるのですが、最終回まできちんと通院し治療を続けた場合の9ヶ月後の禁煙継続率は49%にもなるそうです。

この数字を高いと見るか低いと見るかはアナタ次第です。

様々な禁煙に失敗してきた金無和也はこの数字の凄さに驚き、12週間きちんと治療してみようと心に決めました。

そして処方されたのがチャンピックススターターパックです。

左側が薬、右側は禁煙手帳という毎日の禁煙記録をつける手帳です。

禁煙治療薬チャンピックスとは?

チャンピックスは日本の製薬会社ファイザーが販売する禁煙補助薬で「バレニクリン」という成分が主な効果を発揮します。

チャンピックスの禁煙効果はニコチン受容体に作用し、少量のドーパミンを分泌させることで、タバコを吸いたい欲求やニコチンの離脱症状を和らげる効果があります。
さらにはニコチン受容体とニコチンが結びつくのを妨げる作用もあるため、煙草を吸ってもニコチン受容体からはドーパミンが分泌されず満足感を得られなくなるというものです。

お医者さんはこのふたつの効果を以下のように簡単に説明してくれました。
・煙草を吸いたいという気持ちを抑えることができる
・煙草を吸ってもおいしいと感じなくなる

これならとてもわかりやすいですよね。

チャンピックスを使っての禁煙治療はこのような効果があるため成功率が非常に高いのです。

チャンピックスの副作用

ただしチャンピックスには副作用も存在します。

主な副作用
・めまい
・傾眠
・意識障害
・激越(気が荒くなる)
・抑うつ気分(気分が落ち込むこと)
・自殺念慮・自殺行為
・頭痛・吐き気
・便秘
・不眠症

などです。
実際にチャンピックス服用による自動車事故も発生していたり、FDA(アメリカ食品医薬品局)ではバレニクリンに対して重大な副作用があるとの警告を発しています。

そういったこともあり、チャンピックスは医師の処方箋なしでは使用することができないのです。

副作用を見て怖くなってしまう方もいると思いますが、ほとんどの薬には重大な副作用があるもの。
インフルエンザの治療で広く使用されているタミフルの意識障害や、リレンザによる飛び降り事故もニュースで取り上げられていたので、ご存知の方も多いですよね。

ですが、怖がりすぎると大事な一歩を踏み出せなくなってしまいます。
チャンピックスではそういったこともあると心に留めておき、ちょっとでもおかしいと思ったらお医者さんに報告すればほとんどの場合は重大な結果になることはないのです。

また禁煙手帳に詳細に記入して報告することは、副作用の重篤化を防ぐ目的もあるのです。

無念の禁煙断念

さて、話がそれてしまいましたが実際の治療についてはかなりの効果を感じる次第となりました。
なんとチャンピックスを飲んでいるとタバコを吸いたくなくなるのです。

ただ、いきなりやめるのは良くないとお医者さんに言われていたので、口寂しさに我慢ができないときにタバコを吸ったりしていました。

一日に2箱は吸っていた煙草は、チャンピックス開始と同時に10本程度まで減らすことができ、1回目の診療を終える頃には、一日数本にまで減らすことができていたのです。

異変が起きたのは3週目を越えたあたり・・・
チャンピックスを飲むと吐き気と頭痛が起こるようになってしまったのです。

正直、とてもつらい状況でした。
本当にタバコを辞められるかもしれないというときに、副作用が起きてしまうのですから。

お医者さんに相談したら、ごくまれにそういった症状が出てしまう人もいて、中断した方がいいだろうと禁煙治療の中断に至ったのです。
正直、本当にタバコを辞められると思っていましたし、治療がうまくいっていた時は調子に乗って最後の一本の記念写真まで撮影してたので残念でなりませんでした。

禁煙外来はどんな場所?

先ほど「禁煙外来での流れ」について紹介しましたが、もっと細かい部分までお伝えしたいと思います!

禁煙外来とは、医師のサポートを受けて禁煙を目指す専門外来のこと。
1990年代から徐々に取り扱う病院が増えはじめ、2006年には健康保険を適用した治療も行えるようになりました。
禁煙外来では患者に適したスケジュールを組んだうえで禁煙補助薬を使った治療を行い、治療期間は12週間で通院回数は5回となっていることが一般的です。

なお、禁煙外来での治療に健康保険が適用されるかどうかはニコチンへの依存度で決まります。
後ほど詳しく説明しますが、必ずしも保険が適用されるわけではないのでご注意ください。

どこで受診できるの?

禁煙外来は特定の診療科目に分類されていません。
いくら探しても、「禁煙科」という看板を掲げた医院はみつからなので注意してくださいね。

禁煙外来はどんな医療機関でも取り扱うことができます。
最寄りの内科や診療所でも、禁煙外来を実施している可能性があるのです。
診察内容に禁煙外来を含めていない医院でも相談すると禁煙をサポートする治療を行ってくれる場合があり、なかでも呼吸器科だと禁煙に関する相談に乗ってくれる可能性が大です。

また、ちょっと意外な感じがしますが、歯医者さんでも禁煙外来を取り扱っている場合があります。
口腔疾患の予防の一環として禁煙指導を行う歯科医は少なくないのです。

このように、あまり知られていないのですが、禁煙外来とは多様な医療機関で取扱われています。
もし、風邪などで受診することが多い内科や診療所があるなら、一度禁煙の相談をしてみても◎
気軽に相談できそうな医院を知らない場合は、ファイザー製薬のホームページをチェックしてみてください。
全国の駅名や郵便番号から禁煙外来を扱っている医院を検索することができますよ。

禁煙外来で行われる治療

それでは、具体的な診察内容について紹介します。
はじめて禁煙外来を受診すると、まず保険を適用できるか否かのチェックが行われます。
チェックされる内容は以下の3つ。

・今すぐ禁煙したいと思っているかどうか
・TDSの点数
・ブリンクマン指数

わざわざ禁煙外来を受診するぐらいですから、最初のチェック項目はクリアできますね。
気になるのは、“TDS”“ブリンクマン指数”という謎のチェック項目です。
TDSとは「Tobacco Dependence Screener」を略した言葉。
簡単にいうと、ニコチン依存度をチェックするテストのことです。
テストといっても10の設問に答えるだけなので、数分で完了します。
設問の内容は、「自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか」といった簡単なものばかりです。
「はい」と答えた数が5つ以上あれば、ニコチン依存症と判断されます。

次に“ブリンクマン指数”について。
ブリンクマン指数とは、過去を含めた喫煙状況と発がんの関係性を示す数値です。
以下の方法で簡単に割り出せるので、一度計算してみてください。
・ブリンクマン指数=1日の喫煙本数×喫煙年数

どんな計算結果になったでしょうか。
もしブリンクマン指数が200以上であれば、健康保険の適用条件を満たしていることになります。
ただし、「健康保険が適用されるんだ!ラッキー!」と喜んでばかりもいられません。
というのも、ブリンクマン指数が高いと、肺がんや喉頭がんにかかる確率が高まるからです。
以上紹介したチェックを終えると、呼気中の一酸化炭素濃度の測定が行われたうえで禁煙スケジュールが決定されます。

最後に禁煙補助薬の処方が行われたら初日の診察は終了です。
初日の後は、2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の計4回禁煙外来に通うことになります。
12週間経過後の禁煙達成をもって治療終了となるよう、プログラムされているのです。

禁煙補助薬の種類

禁煙外来で処方される禁煙補助薬は、大まかに分けて以下の3種類があります。

・経口薬
・ニコチンパッチ
・ニコチンガム

それぞれに使用方法は違いますが、いずれの薬にもニコチンあるいはニコチンと類似した作用をもつ成分が含まれています。
つまりどの禁煙補助薬も、タバコのかわりにニコチン(もしくはそれに似たもの)を補給することで禁煙を目指せるようになっているのです。
どのタイプの禁煙補助薬が処方されるかは医師との相談によって決まります。
補助薬のタイプによって値段が大きく違うので、費用面も考慮して担当医師に相談してくださいね。

禁煙外来を使うメリット・デメリット

だいぶ禁煙外来についてのイメージが固まってきたのではないでしょうか?
次に禁煙外来のもつメリットとデメリットを見てみることにしましょう。

メリット

・医師のアドバイスを受けることができる
・医療機関で禁煙を誓うことで禁煙に責任感がでる
・保険を使って禁煙補助薬を利用できる(場合がある)

医師のアドバイスを受けられることは、禁煙外来を利用する大きなメリットです。
禁煙は孤独な戦いになってしまいがち。
しかし、禁煙外来を利用すれば、医師との二人三脚で戦えるようになります。
責任感をもって禁煙に取り組めるようになることも、禁煙外来を利用するメリットです。

禁煙外来では医師に禁煙宣言を行うことになるため、おいそれとタバコに手を出しにくくなります。
保険を利用できる可能性があることは、先にご説明したとおりです。
では次に、禁煙外来のデメリットを見てみましょう。

デメリット

禁煙外来のデメリットは一点につきます。

禁煙外来の利用に必要となる費用は、健康保険適用の有無によって大きく変わるため決して安いわけではありません。

・保険適用の受けた場合・・・13,000円〜20,000円
・自由診療の場合・・・45,000円〜67,000円

一方、自由診療の場合はちょっと支払いを躊躇してしまいそうな金額となります。

ちなみに、ニコチンガムやニコチンパッチと比べると経口薬タイプの禁煙補助薬は高額になることを覚えておきましょう。

タバコ代と禁煙外来費用の比較

ここでタバコ代と比較してみましょう。
たとえば440円のタバコを一日にひと箱(20本)吸っている人の場合…

440円×365日=160,600円!

タバコ代だけでも年に16万円も費やしていることになります。
肩身の狭くなったタバコにこんな大金をかけ、しかもわざわざ肺がんや喉頭がんのリスクを上げているんです。
これなら自由診療67,000円を払ってでも健康になったほうがよいと思いませんか?

しかもタバコは吸い続ければ吸い続けるほど費用が発生。
禁煙外来費用は、うまくいけばこれっきりです。

また、12週間経口薬を使用した場合の禁煙成功率は50%近くに上るとされています。
高確率で禁煙できるなら、高額な治療費を支払う価値も十分にあるのではないでしょうか。

加熱式たばこも禁煙治療が保険適用に!

今までは紙巻タバコのみ条件が合えば保険適用で禁煙治療が受けられましたが、なんと厚生労働省は加熱式たばこでも禁煙治療を保険適用対象とする方針を固めたと発表しました。

節約大全内でも紹介していますが、加熱式たばこは有害性は否定されていません。
紙巻きたばこに比べて一見安全なように見られますが、もちろん同じようなリスクもあります。

加熱式たばこを保険適用にする目的にはガンなどのリスクを減らし、将来の医療費を抑える狙いがあるようです。

禁煙外来も利用がしやすくなりそうですね。

まとめ

タバコを吸うことは健康な体に悪影響を及ぼすことは明確です。
近年、紙巻きタバコから加熱式タバコへ乗り換える人も増えていますが、100%害がないわけではありません。

紙巻きタバコ・加熱式タバコどちらにしてもガンや心筋梗塞などの大病を患いかねないので、注意しましょう。
タバコ代の節約を考えるのであれば、医療費の節約を考えてみませんか?

何よりも健康でいることが最大の節約術なのですから…

この記事を書いた人
金無和也

金無和也

お酒に弱くヘビースモーカーのアラフォー独身。最近お腹や体臭が気になり始めました。過去の借金、債務整理の体験を生かして「債務整理のすすめ」「キャッシング大全」を運営している。
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