突発性発疹と熱性けいれん。
子育て中の方であれば一度は聞いたことがあると思います。
簡単に説明すると、突発性発疹は高熱が数日続き、熱が下がった後身体に発疹がバーっと出る、2歳になるまでにかなりの割合で子どもが罹るやつ。
熱性けいれんはその名の通り赤ちゃんが高熱を出したときに痙攣しちゃうもので、全体の1割弱くらい(5~8%)の子どもに発症し、一度熱性けいれんを起こすと3割程度の子が再発します。
熱性けいれんは高熱が出たときに起こりやすいので、突発性発疹やインフルエンザなど熱が上がる病気で発症するケースが多いと言われています。
ちなみにどちらも多くの赤ちゃんに見られますし、予後が悪いものでもないので比較的ネット上でも温度感低めの情報が多いように感じました。
突発性なんて熱だけだし数日で熱下がるし、熱性痙攣は3分以内に収まれば放置で良い、みたいなね。
「数分程度の発作がその後の知能やてんかんへの予後に影響しないと考えられている」by wikipedia
という医学的見地がそのような空気を作っていると思われます。
ちょっと上の世代、例えばうちの親などは痙攣のことを「ひきつけ」と呼びますね。
そういえば昔うちの妹がよくひきつけを起こして救急病院に車で連れて行かれてたようなおぼろげな記憶があるのですが、あれも熱性けいれんだったのかな…?
ちょっと調べてみたところ、熱性けいれんや悪寒戦慄などの痙攣症状をひっくるめてひきつけと呼び、予防接種の問診票などにも「ひきつけ経験の有無」を記載する欄がある場合も多いそうですね。
このたび、うまえもん家の1歳男児が突発性発疹と熱性けいれんをコンボで発症して大騒ぎしましたので、節約とはあまり関係ないのですが顛末を綴っておこうと思います(発症時はちょうど1歳4ヶ月になった日でした)。
どちらも大したことないように思われるかもしれませんが、突発性発疹はめっちゃ熱が上がってなかなか下がらないので不安でした。
高熱になると熱性けいれんを起こす可能性が高いと事前に調べて覚悟していたにもかかわらず、いざ痙攣しちゃうともうやべえこの子マジで死んじゃうんじゃないかと思うくらいオロオロしちゃうし、実際に我が子に発作が起きたとき、ネットの温度感とは違うことが多すぎて本当に大変でした。
そんな中、不安な気持ちを和らげてくれたのはこれもネットに出てくる体験談だったんです。
矛盾するようですが…。
一口に突発性発疹や熱性けいれんといっても症状は個人差デカすぎの千差万別、色々なケースがあります。
「うちの場合は熱が今39度だけどネットのあの人はここまでだったって書いてあるからもう少し上がる可能性もあるか」とか、「熱が下がって発疹が出ないけど数日でない人もいるし、そもそも発疹自体出ないケースもあるんだってなんだそりゃ!」みたいな情報収集で勇気づけられたことも多かったです。
振り返ってみれば数日で熱が下がるとはいえ、その数日が渦中にいると長いのなんの。
そんなときに色々な人の体験談を読ませていただくと、発熱のレンジ(最大これくらくらいまで上がりそうとか)だったり、今後起こり得る症状への覚悟というか準備ができてとても心強かったわけですよ。
なので、うまえもん家のケースもこの後同じ症状で不安になる誰かのためにWeb上に残しておきたいと思います。
対処法としてガイドラインに書かれている方法や多くの事例とは違った対応をしたケースもありますので、少しでもお役に立てることを願って!
※1.今回の記事は、あくまでも著者うまえもん自身の体験と、受診した医師から直接聞いた話を拠り所にした内容となっていることをご了承ください。
※2.とても長くなってしまったので、目次からご自身に必要だと思われる項目に飛んで読んでいただくことをおすすめします。
発熱(1月16日)
子どもの微熱に気づいたのはおたふく風邪の予防接種に行った内科で体温を測ったときのこと。
本当はおたふく罹患歴も予防接種歴もなしの僕と一緒に予防接種を受けるはずだったのですが、37.5℃の熱があったためこの日は大事を取ってやめておこうという話になり家で様子を見ることに。
今思えばこの内科の先生ナイス判断!グッジョブ!です。
最近鼻水も垂らしてないし咳も出てなかったので完全に油断してましたが、それから夜になってぐんぐん熱は上がり、39.4℃にまでなったところがこの日のピークでした。
ちなみにこの日は普通に、
「もしかしたらこれが突発性発疹ってやつかもしれないね、結構熱が高くなるみたい。」
なんてスマホで検索しつつ妻と話しながら、いやでもインフルかも?おい予防接種したじゃねえかどうしてくれるんだ!くらいの感じで笑いながら、翌日小児科に連れて行こうという話で終わりました。
高熱下がらず、熱性けいれん発症(1月17日)
ちょっとここからは記憶を辿りながらになるため、妻とのLINEのやりとりを貼り貼りしながら進めていきますね。
※愛知県出身なので、方言が読みづらかったらごめんなさい(笑)
見ての通りですが、前日の夜中は30分おきに泣いて暴れて大変な騒ぎでした。
本人も高熱で苦しかったと思いますしかわいそうなんですが、相手をする親の方もたまったものではないレベル。
朝になると熱も少し下がり(それでも38.4℃ですが)、ちょっと落ち着いてまとまった時間昼寝してくれたようです。
いつも仲良しの愛犬を下敷きにして、ジャイアン状態で寝ています。
ちなみに朝イチ連れて行った小児科でインフルエンザと溶連菌の検査をしてもらい、どちらも陰性でした。
インフルは予防接種してるんだから大丈夫だろうと普通なら思うとこなんですが、どうもインフルエンザの予防接種って信用しきれないんですよね。
※インフルの予防接種の懐疑性については節約大全の過去記事でも触れています。
これ、本当に意味があるのかどうなのか、結論が待たれる事案です。
話が逸れましたが、これで感染症の疑いは消えましたので、いよいよ突発性発疹が怪しくなってきました。
やはり小児科の先生も突発性発疹を疑っている様子。
結局この日の小児科では、感染症ではないしもし突発性発疹なら高熱が続くことが多いということで解熱剤の坐薬のみを処方され終了でした。
先生曰く、
・3~4日間高熱が続く
・熱以外の症状(鼻水や咳など)は出ない
・高熱が出ても比較的元気に遊ぶ
・熱が下がった後に発疹が出る
これが突発性発疹の典型的な症状ということで、おさらいとして書いておきます。
うちの子も熱と元気さがバッチリあてはまっていて、熱があるくせに起きているときは
こんな感じでめっちゃ元気でしたからね。
なにを被っとんねん!(笑)
ただ、この日も夕方になるとどんどん熱が上がってきて、17時過ぎには39度オーバーを記録します。
19時過ぎに解熱剤を投入して38度台まで下がるものの、2時間後にはまた39度を超え、22時を過ぎた頃には40度オーバーという状況に…。
その間、起きてるとグズってるし、寝たら寝たでしばらくするとビクッと一瞬痙攣して起きて泣く、みたいな状態を繰り返していました。
この痙攣がちょっと怖くて、僕らの頭を「熱性けいれん」の文字がよぎり、なんかヤバイなぁと話していた22:25過ぎ、突如それは起こりました。
熱性けいれんの瞬間~救急搬送まで
熱が40度を超えるともうママがくっついていないと大泣きしてどうしようもないため、妻がベッドに座った状態で抱っこして寝かせながらスマホで熱性けいれんの対処法について調べていたときにそれは起こりました。
「あ、ヤバイかも!」
妻の声で子どもの様子を見ると、両手をグッと握って全身に力が入り硬直し、両目はグリッと上を向いて明らかに普通じゃない状態です。
その後数秒で痙攣が始まりました。
ちょうど妻が熱性けいれんの対処法について調べていたところだったので、開いていたwebページ通りの処置を開始します。
※参考にさせていただいたサイトはこちら
といっても、
・激しく揺すったりはせず、落ち着いて状況を見る
・衣服を緩めて気道を確保する
・吐いたものをふき取る
・発作の時間を計測する
やるべきことはこれくらいなので、そんなに難しいことはないです。
ないのですが、大丈夫と前情報を頭に入れていても、いざ我が子が目の前で痙攣している様を見たら本当に気が動転します。
なので絶対押さえておいて欲しいポイントだけ書いておくと、まずはとにかく呼吸がちゃんとできるようにしてあげること、そして発作の状況をしっかりと観察することです。
・発作が起きている時間をなんとなくでもいいから測っておくこと
・四肢の硬直具合はどんな感じだったか?左右対称になっているか?手だけか?両手両足等しく力が入っている状態か?を見ておくこと
その後病院に連れて行くと、医師から間違いなく発作が起こったときの状況と痙攣が持続した時間を聞かれますので、この点をしっかり観察しておくようにすると診察がスムースに進みます。
発作中は安全な場所に寝かせて、チアノーゼが出ていたり元気に泣いていた子どもが急に意識を失っても慌てず騒がず経過観察というのが基本です。
とりあえず大丈夫なので落ち着いてください(これが難しいのですが…)。
うちの場合は痙攣中泡のような吐瀉物が口の周りに出きたので、それを拭き取ってあげながら時計を見てざっくり痙攣している時間を測っていました。
発作は2分弱くらいでおさまり、しばらくするとそのまますーっと寝てしまいました。
「おさまった?」
「だね、とりあえず救急車呼ぼう!」
時刻は22:30過ぎでした。
妻が光の速さで119をコールします。
ネットには「数分でおさまる熱性けいれんの場合良性なので救急車を呼ぶ必要はない」という情報ばかりでしたが、いやいやまだ1歳の息子があんな状態になったのを見た後でとてもそんな悠長に構えている気にはなれません。
苦しくない体勢で寝かせて救急車の到着を待っていたのですが、突如それまで傍らで状況を見守っていた愛犬(3歳♀)がトコトコ寄ってきて、息子のそばにギュッと寄り添ったではないですか。
こうやって救急車が来るまでずっとくっついて離れませんでした(その時の写真です)。
いつも遊んでる友達のただならぬ様子を心配して守ろうとしてくれてたのかな?
とりあえず発作がおさまって落ち着いたタイミングでもあったので、その姿を見たら不覚にも泣けてきました。
なんて優しくていい子なんだろう(笑)
救急搬送~病院での処置
15分ほどして救急車が到着。
ひと通り状況を話して、すぐに最寄りの小児科の先生がいる病院に搬送されることになりました。
「状況的に熱性けいれんだと思いますし、発作も短時間でおさまっているので心配ないと考えられますが、しっかり小児科の先生に診察してもらいましょうね」
と救急隊の方に言ってもらい、保険証や着替えなど(真冬だし)病院に行く準備をして移動開始です。
息子は小さな身体を大人用のストレッチャーに固定され、そのあまりにも滑稽な姿がちょっと笑えました。
けいれんがおさまってちょっと余裕出てきた証拠ということで(笑)
が、しばらくすると目を覚まし、固定されているのが嫌なのかいきなり見慣れない人達に囲まれてビビったのか、近所迷惑なレベルでギャン泣きオン自宅マンションの廊下。
手に負えなくなった救急隊員さんから結局「お父さん抱っこできますか?」と言われ、抱っこして後ろからストレッチャーが付いてくる形に変更…。
ストレッチャーの意味…(´-`)
救急車、初めて乗りましたけど乗り心地悪くて酔いました(笑)
今ってタブレット端末を操作して受け入れ先の病院探すんですね、21世紀感出てました。
救急車内で検温したところ、40.5℃。
やっぱり熱はまだ40度超えてます。
病院につくと、救急隊員から病院側へ状況と症状の説明をして引き継ぎ、受付で保険証を渡してすぐに診察室へ運ばれました。
熱性けいれんで間違いないだろうという診察で、その場で痙攣止めの坐薬を入れてもらいました。
家に帰って熱がさらに上がってしまう場合は解熱剤を併用しても大丈夫、でも坐薬は30分以上間隔を開けて使用してくださいとのことでした。
その後、熱性けいれんについての説明をしてもらい、8時間後にもう一度使ってくれということで痙攣止めの坐薬を1つ処方されて診察は終了です。
このときの時間が23:30ごろだったのですが、坐薬が効くまでにまた発作が起こったらマズイので30分ほど院内で待機してくださいという指示を受け、待合室で待機してからタクシーを呼んで帰りました。
余談ですが、待機中に息子が起きてしまい、外来の人たち(陣痛がはじまって家族で駆け込んできた妊婦さん含む)がいる待合室内でのギャンがつらかった…。
救急で小児科医より聞いた話まとめ
先生から聞いた重要なポイントを箇条書きでまとめておきます。
けいれん時の対処法はとても正しかった
状況をよく観察して、発作が起きた時間を測っておくのが特に大事。
診察時に詳細な情報を伝えてもらえると当然ながら誤診の可能性も下がる。
熱性けいれんはなぜ起こるか?
まだ幼い子どもは神経細胞の伝達系統が十分に発達しておらず、高熱が出た際には情報過多でショートしてしまうことがある、それが熱性けいれん。
一度に多くの電気を使いすぎるとブレーカーが落ちるのと同じイメージ。
救急車は躊躇せずに呼ぶこと
確かに熱性けいれんは予後が良く短時間で痙攣がおさまれば問題ないのも事実だが、短時間で二度目が起きてしまうと良くない。
外来だと混み具合に寄ってはかなり待ち時間が出てしまうこともあるので、もしその間に二度目の発作が起きてしまった場合たいへん危険。
救急車搬送されれば優先的に診てもらえるので、今後もけいれんが起きたら遠慮なく救急車を呼んで欲しい。
→ というわけで、熱性けいれんが起きたら躊躇せず救急車を呼びましょう!
相変わらず高熱が続く(1月18日)
さあ、ここからはまたLINEのキャプとともに時系列で追っていきたいと思います。
病院から戻り、僕は翌日の仕事のこともあったのですぐ寝てしまったのですが、やはりまた熱が上がり解熱剤の坐薬を投入したとの報告です。
夜中は40度あたりを行き来していたようでとてもつらそうでした。
相変わらず熱は下がらずですが、昨日の熱性けいれん救急搬送の報告にかかりつけ小児科を受診しました。
このLINEには重要なポイントが含まれていて、まず診てくれる先生が毎回違うこと。
医師によって見解が微妙に違うので、本当に正しい対処法はどれなんだ?って疑問になってしまいます。
ちなみに今回は、熱性けいれんなんかで救急車呼ぶなよ…的なテンションの先生に当たってしまったようですね。
ただ、何回も書きますがあの状態になった子どもを目の当たりにしたら、親としてほっといても大丈夫などという気持ちにはとてもなりませんよ。
※1「けいれん」がハイライトされてるのはLINEのメッセージ検索したからです、深い意味なし
※2「あびない」はわざとです。ザ・夫婦スラング(笑)
今回の先生はこんな感じで、痙攣止めの坐薬にも懐疑的なご様子。
ただ、熱が下る前にまたけいれんを起こすようだと別の病気の疑いが出てくるから気をつけるようにと、しっかり脅しもかけられました。
この辺の見解は救急で行った病院の先生と同じですね。
今回は合計4人の先生に診てもらったのですが、熱性けいれんの対処法についてはそれぞれバラバラの意見をお持ちのようでした。
今日の先生みたいに「熱性けいれんで救急車なんて呼ばなくていいんだよ」というのがわりと多数派なのかな?
良性疾患なので死亡リスクも後遺症リスクもないですからね。
まあ、「ほっといても大丈夫なんだから救急車なんて呼んで税金無駄に使うなよ!」というのが一般的な話なのかもしれません…。
熱性けいれん再発の恐怖
この日の朝から下痢もひどくなってきました。
固形物をほぼ受け付けない状態なのでしかたないのですが、午後になると相変わらず熱も39度台まで上がってきましたし、心配な状態が続きます。
この熱が下る前にまた痙攣発作がおきたら…という恐怖が常に頭にある状態で、寝ているときにたまにビクッとなるだけでもけいれんの前兆じゃないか!と緊張が走ります。
起きていてもこんなふうにうつろな目をしています。
本人もだいぶ疲労しているのでしょうね、お茶と薄めのポカリ&カルピス生活もこの日が3日目ですから。
18時頃解熱剤の坐薬、21時頃には再び39度台まで上がる…。
結局この日は夜中に40.9℃という最高記録を叩き出し、けいれん再発の恐怖がチラつく不安な夜を過ごすことになりました。
朝方5:45頃に大泣きしたため、解熱剤の坐薬をブスリ。
もう坐薬と下痢でお尻も真っ赤になってますし本当にかわいそうな状態です。
早く熱下がってくれ…!と祈ることしかできない自分たちがもどかしい(›´ω`‹ )
熱は下がるが一難去ってまた一難(1月19日)
朝の坐薬投入後そのまま出勤した僕でしたが、8:30すぎに妻よりLINE。
ようやく熱が下がってきたっぽいですが、まだ坐薬入れて2時間ですから熱が下がったのか薬の効果なのかは判断ができない状態です。
昨夜はいつまた痙攣を起こすかと思い怖かったですが、なんとか乗り越えてくれたようで本当に良かったε-(´∀`*)ホッ
坐薬の効果であれば2℃くらい下がるだけだし効果の持続は数時間なので、そろそろ3時間経とうとしているこの段階で熱が上がっていないなら下がってきているということなのかもしれません。
そんなやり取りをしつつ、様子を見て夕方僕も早めに帰宅して一緒に小児科を受診することに。
順番は前後しますが、熱が下がったなら発疹が出るんじゃないのか?という確認ですね。
そう、今回の発熱は突発性発疹によるものという見立てでしたから。
というか、こんなに大変な思いで長い長い3日間を過ごしたんだし、あとはお願いだから発疹出てくれ~という願いがこのやりとりには込められています(笑)
ただもう、現段階では熱が下がったかどうかもまだわからないので考えてもしかたありません。
突発性発疹は熱が下がった後に発疹が出てはじめて判断できるのですから…。
神のみぞ知る、です。
発疹が出ない
午後になっても熱は上がってないようで、このあたりでようやく熱が下がったことを実感してきました。
いやあ、ここまで長かった。
さあ、あとは発疹よ出ろ!っていうのが最大の注目ポイントなのですが、妻がとんでもないことを言い出します。
「突発性発疹なのに発疹の出ない子もいるらしい」
え?
かつてこれほどの衝撃があったでしょうか?
発疹が出ない場合は、「後から考えてみたらあのときの熱が突発性だったんだねぇ」って後々しみじみ思うしかないってことじゃないですか。
いやいやこんなに苦しんでるんだから白黒ハッキリさせてくださいよぉ…。
なぜか歩けなくなる
さらにそんな僕らに追い打ちをかけるような、発疹が出ない以上の問題が起こりました。
本人も疲れていたのでしょう、熱が下がった途端死んだように昼過ぎまで寝ていた息子ですが、
起きた途端、泣きっぱなしでヨタヨタして歩けない状態になってしまったのです。
もちろん発疹も出ません、鬱!
そうなんです、高熱が出たあと歩けなくなるという症状も赤ちゃんにはわりとよくある事例らしく、あまり心配はいらないみたいな情報が多く出てきました。
ただうちの子の場合は熱性けいれん後ということもあり、もし痙攣後の後遺症で麻痺でも残っちゃってたらどうしよう??なんていう新たな不安がもち上がります。
さらに、ここ数日とにかくアホみたいにお茶を飲むんです。
熱あるから喉渇くんだろうと思ってたんですが、それを加味したとしてもちょっとおかしくない?ってくらいどんだけでも飲むのでこれもちょっと心配…。
とにかくもう、小児科に行って先生にあれこれ聞いてみるしかない!
小児科にて今後の対処法を教えてもらう
小児科に行くと、今回は最初に診てくれた小太りの先生でした。
カルテをひと通り見て状況を把握後、現状を報告。
・熱は下がったが発疹は出ていない
→ 「あちゃー、突発性発疹じゃなかったか~。」
・お茶をめっちゃ飲む
→「熱出たんだからそりゃ喉渇くよ。数日間様子見て。」
・熱が下がったら歩けなくなった
→「立たせてみても麻痺っていう感じじゃないから大丈夫、小さい子どもにはよくあることだからこれも様子見で。関節炎ならもっと痛がるからね。」
こんな感じで僕らの心配を全てつぶしてくれます。
突発性発疹か否かについては正直納得いきませんけどね。
高熱のわりに元気もあったし、下がったあとのこの不機嫌さ(突発性発疹は別名不機嫌病とも呼ばれるほど熱が下がったあとの機嫌が悪くなることが特徴らしい)など、全ての症状が突発性発疹じゃないかと思われる特徴を示しているからです。
その後、先生から
「お子さんが急にけいれんして怖かったでしょう。もう二度と同じ思いをしないために、私としては痙攣防止の坐薬を常に携帯しておくことをおすすめします。」
という提案をもらいます。
昨日の先生とは真逆のこと言ってるんですが、僕ら親としてはあんな状態になった子どもの姿を見るのは本当に嫌なので、この提案は願ったり叶ったりです。
「熱性けいれんは確かにほっといても大丈夫だよ。でも、お子さんのあの姿見てショックだったでしょ?
僕としては親御さんにもそんなショックな思いをしてもらいたくないんですよ。
だから予防できるものは予防したほうがいいじゃんっていう考えかたね。」
この先生は僕らの気持ちをよく理解してくださっていて本当にありがたいです。
そして坐薬の使いかたと合わせて今後の注意点をいろいろと伺ったので、以下に箇条書きで記しておきます。
・これから向こう1年、熱が37.5℃以上に上がったら坐薬を使う
・夏の暑い車内などでも熱上がっちゃうので、そういう場合でも使う
・発熱が続く場合は12時間ごとに坐薬を使う
・熱性けいれんは熱が一気に上がったときに起こるから(ブレーカーが落ちる感じ)、今後は解熱剤で無理やり熱を下げてはダメ
・保育園に預ける際なども事情を話して携帯させておく
・けいれんが起きてしまった子は3ヶ月間予防接種禁止
うちは週2回程度3~4時間一時預かり保育を利用しているため、今後は座薬も預けてなくてはいけませんね。
解熱剤の座薬とけいれん予防の座薬を混同している人も多いようですが、別です。
熱性けいれんは高熱が原因でおこるわけではなく、一気に熱が上がってしまうことにより神経の伝達系統がついていけなくなっておこるものです。
解熱剤で体温の上げ下げを頻繁に行うことが逆効果になってしまう可能性もありますので、一度けいれんを起こしてしまった子どもへの解熱剤の使用は注意が必要です。
※うちはそれで解熱剤の使用をやめるように指示されました。
とにかく不機嫌
すでに一部書いたのですが、熱性けいれんは別名不機嫌病、とにかく起きている時間はずっと不機嫌です。
熱が下がってからは歩けないのが自分でも気に入らないようで、とにかくずーっとグズってるし奇声を発してるし最悪。
コイツこんな性格だっけ?と目を覆いたくなりますし、ちょっと寝たかと思ってそばから離れた瞬間泣きわめくし、トイレにも行けないレベル。
僕がいない時間帯の妻のストレスはもうMAXで爆発寸前でした…。
うちの子は暴力も激しいので(笑)
泣きながらずっと何かを訴えかけてくるんですが、さっぱり何言ってるかわからないので最後にバシバシ叩かれるんです…痛い。
ようやく発疹が!(1月20日)
熱が下がってから2日が経ちましたが、実は昨晩ようやく発疹らしきものが確認できました。
小児科で許可が出たのでお風呂に入れたところ、お腹と背中に少しポツポツが出ているような感じがありました。
妻は半信半疑でしたが、僕はもうこれで突発性発疹とすることを自分の中で決めていました(笑)
だって発疹の範囲や量には個人差があるんだし、これが突発性発疹ということにしてしまえばいいじゃないか!と。
どうせ医者だって事後でしか判断できないんですから。
ちなみに昨日よりいくぶん不機嫌さはおさまってきた感あります。
ようやくこの長い闘いにも終わりが見てきたのかなと思っていたんですが、実はもう一つ解決していない問題がありました。
熱が下がりすぎている
そう、今度は熱が低いんですよ。
うちの子は平熱が37度弱くらいなんですが、今回の熱が下がってから明らかに冷たいんです。
最初はこんなもんかと思っていましたが、やはり冷たいので検温してみるとまさかの35℃台前半。
いやいや、その辺の冷え性の大人より冷たくないですかコレ?
調べてみると、高熱後に熱が下がりすぎる子も多いみたいですね。
34℃台まで下がってガタガタ震えだす子までいるそうで、なんだよこれほんと心配ばっかかけやがって!状態ですよ。
はい、親はこうやって我が子に起こる変化をひとつひとつ検索しては同様の事例を探し、これは普通に起きることなのかと安心するという行動パターンを取るものなのですね。
今回で本当によくわかりました。
というわけで、熱が下がりすぎる問題とちょっと出てきたっぽい発疹が突発性認定してもらえるか?を確認しに今日も小児科に行くことにしました。
診察の結果、
・子どもは体温コントロールがうまくできないので高熱後に体温が下がりすぎてしまうことはよくある。ちゃんと温めてあげて。
・その状態が突発性発疹と確定できるまでとは言えない。引き続き経過観察を。
ということでした。
う~ん、低体温の件は安心したものの、突発性発疹はまだ診断確定してもらえずでした。
発疹範囲が拡大してきた
この日の夜、お風呂に入れると明らかに発疹の範囲も量も拡大していました。
全然じっとしてくれないのでボケちゃってますが、こんな感じでお腹と両肩、ひざの裏などにも発疹が広がっていました。
これだけ広範囲に出てくれればもう突発性発疹と確定しちゃって良いでしょう。
ホッとしました。
熱が下がってからの2日間も長かったですが、機嫌の悪さも時間をおうごとに改善してきていますし、ようやくこれで長かった戦いも終わりを迎えることができそうです。
まとめ
詳細に振り返ってみたらこの時点で1万字を超えるボリュームになってしまいました…。
「5日間」と聞くと短く感じるかもしれませんが、僕ら夫婦にとってこの5日間は本当に長く、地獄のような時間を過ごすことになりました。
これを書いている2/3現在、すっかり何事もなかったかのように元気に過ごす我が子ですが、あんな思いはもう二度としたくないです。
看病してる側も本当に消耗します。
本人はつらそうでかわいそうなんですが、あの機嫌の悪さはマジで最悪です。
しかも、出てくる症状ひとつひとつが初めての経験ですし、
「熱性けいれん起こしたらどうしよう」
↓
「またけいれんしたらどうしよう」
↓
「こんな高熱が4日も続いて大丈夫なの?」
↓
「なんでこんなにお茶がぶ飲みするの?」
↓
「熱が下がった途端歩けなくなったんだけどなにこれ?」
↓
「今度は熱低すぎるんだけどどうしよう」
↓
「熱が下がっても全然発疹でないじゃん!なんで?」
こんなふうに5日間疑問と不安の連続で、ひとときも気を抜けない状況が続いたことも僕らの精神を少しずつ削っていきました。
しかもひとつの不安が解消されるまでの待ち時間が長いんです。
特に熱が下がってから発疹が出るまでの2日間は長く感じましたね。
冒頭にも書きましたが、今回僕らもネット上にある同じ症状の体験談にかなり救われました。
なのでうちの子が経験した突発性発疹と熱性けいれんのコンボも誰かのお役に立てればと思い、なるべく詳細に症状や経過を書いたつもりです。
特に、けいれんの対処法として救急車を躊躇なく呼んだほうがいいということ、痙攣止めと解熱剤はまったく別物であるということ、診てもらう医師によって考えかたや対処法にバラツキがあるということ、この3点についてはぜひ参考にしてもらいたいと思います。
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