2016年4月にスタートした電力自由化。
個人でも自由に電力会社を選ぶことができるようになりましたが、実際に切り替えたのは2018年9月時点で全体の20%と低い結果になっています。
やはり切り替えを躊躇してしまう原因としてあげられるのが電力自由化に対する疑問点。
「切り替え時は停電をしてしまうのか?」
「災害時の供給はどうなるのか」
など、考えれば考えるほど疑問点がたくさんありますよね。
電力会社を切り替え、自分の電気の使い方にあったプランを選ぶことは電気代の節約につながります。
自分に合った電気料金プランに乗り換えることで、電気代を基本料金から削ることもできますよね。
そこで今回は電力自由化にまつわるさまざまな疑問点や知っておくべき情報を紹介します。
疑問を解決して自分にあった電力会社に乗り換えましょう。
申し込み時に気になる疑問
新電力への乗り換え方はどうするの?
難しいイメージのある電力自由化ですが、切り替える際は新しい電力会社に契約をするだけととってもシンプル。
現在契約している会社の解約手続きも一切不要です。
申し込み時には従来の検針票に書かれた「供給地点特定番号」と「お客様番号」が必要なので、事前に用意をしておきましょう。
スマートメーターへの切り替えなどはすべて新しい電力会社が行います。
スマートメーターというのは、通信機能を備えた遠隔検針可能な電力量計。
30分毎に使用電力を集計しWebで電力の使用状況をリアルタイムで確認することができるため最大電力の抑制や、省エネの基盤ともなります。
新しく切り替える場合、いつから供給が始まるの?
スマートメーターの設置が必要な場合、最短で2週間ほどかかります。
スマートメーターを設置済みの場合や必要がない場合は最短3日で供給が可能。
基本的に立ち会いの必要はありませんが、設置状況によっては5分程度の立ち合いを必要とする会社もあるようです。
新電力に乗り換える際の費用は?
基本的に従来の送配電網を使うので基本的に無料で乗り換えができますが、場合によっては契約時に事務手数料が発生する会社もあります。
申し込みをする際に確認をしておくと安心ですね。
集合住宅や賃貸の場合でも乗り換えることができるの?
基本的に戸建てと同じように自由に電力会社を選ぶことができます。
但しマンション自体が電力を一括購入している場合などは制限される場合もあるので注意が必要。
基本的に電力会社との契約が自分名義の場合は乗り換えることができます。
支払い方法や請求書の受取は今まで通り?
支払い方法は基本的にクレジットカードや銀行引き落としがメイン、コンビニ支払いは非対応となります。
また紙の請求書を有料化している会社がほとんど。
基本的にはwebで電気料金を確認するようになっています。
webでの確認は面倒に感じることもありますが、電気消費量の比較を月や年ごとにできるのでとても便利。
紙の請求書よりも電気使用量を細かく確認することもできます。
クーリングオフは使えるのか?
訪問販売または電話勧誘販売で供給契約をした場合のみ、クーリングオフの対象となります。
ネットで契約をした場合は基本的に対象外となりますので、きちんと契約内容を把握してから申し込むようにしましょう。
電力会社による電気に質の差はあるのか?
従来と同じ送配電網を使用して供給するため、電力の質に差が発生することはありません。
新しいプランに切り替えないと不都合がある?
従来の電気料金プランは、少なくても2020年3月までは経過措置プランとして残されることになっています。
急いで新料金プランに切り替えなくてもしばらくはそのまま使い続けることが可能です。
オール電化の場合は乗り換えた方がおトク?
多くの電力会社にはオール電化住宅向けの電力プランが用意されています。
オール電化はもともと割安に設定されていますが、専用プランを選択することでさらにお得に使うことができるはず。
エコキュートや蓄熱暖房機など夜間も電気を多く使うお宅は、夜におとくなプランを選ぶようにしましょう。
電力会社の変更・解約時の疑問
一度乗り換えた電力、気軽に再度乗り換えできる?
「早割を利用して契約したけど、やっぱり違う電力会社に乗り換えたい!」
こんなこと、もしかしたらあるかもしれませんよね。
基本的に乗り換えることは可能ですが、電力会社によって契約期間が定められている場合があります。
プランによっては1年以上の契約を義務付けている場合もあるので注意が必要。
これは携帯電話の2年縛りと同じで、一定期間安く使える代わりに契約期間を設けていることがあります。
事前に違約金や契約期間をしっかり把握しておくことが大切です。
引っ越しをする場合の違約金は?
ほとんどのプランは契約期間の満了を満たさずに解約をしても違約金は発生しません。
ただし引越し先で継続利用ができるのにもかかわらず解約する場合は、解約違約金が発生するので注意が必要です。
同一会社内でアンペアや料金プランの変更は可能?
基本的にアンペアや料金プランは自由に変更することができます。
こんな時どうする!?トラブル時の疑問
停電になってしまった場合
小さな電力会社を使用していて停電になった場合、「東京電力パワーグリッド」などの地域一般送配電事業者が対応してくれます。
大手電力会社と変わらないスピードで復旧対応をしてくれるので安心です。
電力会社が発電できなくなってしまった場合
発電所のトラブルで発電ができず電気が調達できなくても、電気が止まることはありません。
他の発電所が追加発電するなどして対応する“バックアップ制度”が設けられています。
電力会社が倒産した場合
万が一電力会社が倒産しても消費者保護のセーフティネットが設けられているので、電気が止まることはありません。
地域の従来電力プランが経過措置プランとして残っているので、次の電力会社が決定するまで自動的に適用されることになります。
経過措置プランに移行した後は、改めて自由に電力会社を決めることが可能です。
自分に合った電力プランを見つけよう
電力自由化で考えられる疑問点はたくさんありますが、どれもしっかりバックアップ体制が取られているので安心して利用することができます。
ですが契約時にはプラン内容をしっかり確認することが大切。
特に違約金や契約期間などは後々トラブルになる可能性もありますので、きちんと把握しておくようにしましょう。
また、自分の電気の使い方にあった電気料金プランは電気料金を一括比較できる「エネチェンジ」を使い探しましょう。
住んでいる地域や世帯人数・現在の電気代などを入力するだけで自分の家にあったプランをクリック1つで紹介してくれます。
会社やプランを乗り換えたい場合はそのまま申し込むこともできるので、簡単に節電対策ができますよ。
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